平間駅(ひらまえき)に隣接する踏切は「開かずの踏切」としてこれまでにメディアでもたびたび取り上げられてきました。
路線:JR南武線
駅番号:JN 05
乗降者数(1日):14,930人(2019年)
平間駅は神奈川県川崎市中原区田尻町にあり、鹿島田駅 (JN 04) と向河原駅 (JN 06)の間になります。
平間駅の開かずの踏切の遮断時間がやばい!
平間駅の開かずの踏切がどれだけ遮断されているのかは過去に何度も調査結果が報告されています。午前8時台のピ-ク時に48分間も遮断された状態が続いていたほか、
9月20日 7時半~8時半 遮断時間 51分(開いていた時間9分)
10月11日 8時~9時 遮断時間約52分(開いていた時間7分40秒)
引用:http://www.ichiko-jiro.jp/archives/827
といった感じで、1時間にわたってほぼずっと遮断されていたけーすもありました。
平間駅の踏み切りは当初から「開かずの踏切」だったわけではなく、近年、武蔵小杉のタワマン人気が背景になります。
南武線沿線で人口が急増したことでダイヤが過密化し、通勤ラッシュ時の1時間には上りと下り合わせて40本以上の電車が運行するようになってしまったことが直接的な原因とされています。
さらに悪いことに平間駅の駅の改札口は東側に1カ所のみ。
駅の西側から乗車するためには
駅北側にある開かずの踏切
駅南側にある歩道橋
のどちらかを渡る必要があり、歩道橋を渡るとなるとかなりの迂回を迫られることになるため、
遮断機を押し上げ渡っていく利用者の姿がメディアでもたびたび放送されていました。
平間駅の開かずの踏切で遮断踏切立入り違反は?
遮断機が閉まっている状態で踏切に侵入することはもちろん法律で禁止されています。
具体的には、
警報機が鳴っている踏切への立入り
遮断機が降りようとしている間の立入り
遮断機が降りた踏切への立入り
といった状況で線路内に侵入するのは「鉄道営業法第37条」によると1万円以下の科料に処される可能性があるほか、
電車が遅延した場合には鉄道会社から損害賠償を請求されかねません。
ちなみに、車が遮断機が下りている最中に線路内侵入をしてしまうと道路交通法第33条の違反することになります。
踏切の警報が鳴り始めてから渡ると「遮断踏切立入り違反」となり、信号無視などと同じ点数2点の違反点数が課せられるほか、
車種の区分によって罰金(反則金)も課せられます。
普通車:12,000円
大型車:15,000円
小型特殊:7,000円
普通車の場合、15km以上20km未満の速度超過違反と同じ罰金です。
平間駅の開かずの踏切に「賢い踏切」導入!
平間駅では危険な線路内侵入が日常的に繰り返されてきたことから、「賢い踏切」を呼ばれる新システムを導入し遮断時間を1時間あたり8分程短縮される予定となっています。
従来は同駅に停車する列車と通過する快速列車を区別せずに遮断機を開閉していたが、これを識別することで同駅に停車する下り列車の警報開始点を遅らせることが可能となった。
2020年度末の導入を目指して列車の停車位置を約10mほど川崎方に移動(ホームを延伸)させ、
「賢い踏切」のシステムによるブレーキ制御が原因で通常の列車運行が阻害されるのを防ぐ工事が進められています。