ヒルメナイド油性クリームとは、マツキヨのPB(プライベートブランド)である「matsukiyo」から販売されている保湿クリーム。
「ヘパリン類似物」を含んでいることがヒルメナイド油性クリームの大きな特徴の一つですが、
一時期問題となった「ヒルドイド」に代わる保湿クリームとしてヒルメナイド油性クリームを愛用し始めている人達が急増しています。
ヒルメナイド油性クリームとは?
ヒルメナイド油性クリームとは、いわゆる保湿クリームの一種なんですが保湿成分として「ヘパリン類似物」を含んでいることが最大の特徴。
市販されている保湿クリームの中で、ヘパリン類似物質が含まれている者としては
「HPクリーム(60g)」もありますが、マツキヨのヒルメナイド油性クリームの方が安価でなおかつ、
商品名の通り油性なので肌になじみやすく、長時間の保湿効果が期待できます。
ヒルメナイド油性クリームはまた
- 無香料
- 無着色
- ステロイドフリー
- エタノールフリー
なので、肌の弱い人でも安心して使いやすくなっているものの、保存料に「パラベン」が使われています。
パラベンに対して過去にアレルギー反応が起きたことがある人は使用を避けたほうが良いかもしれませんが、
パラベンといえば様々なスキンケア用品で使用されている成分の一つです。
今までにパラベンが含まれているかどうかあまり気にせずに保湿クリームなどを使ってきたのであれば、
やはりヒルメナイド油性クリームは安心して使うことが出来そうです。
ヘパリン類似物質とは?効果は?
ヒルメナイド油性クリームが注目集めるようになったのは、病院で処方してもらえる「ヒルドイド」にも含まれているヘパリン類似物質という成分が含まれているからです。
ヘパリン類似物質には保湿作用があることから、アトピーなど乾燥による肌の炎症が起きやすい人におすすめの成分とされていますが、
もう少し具体的に効果を説明すると、
- 保湿作用
- 抗炎症作用
- 血行促進作用
という3点があります。
ヘパリンは、肝臓で生成される糖類の一種で、私たちの体内にも広く分布するもの
ヘパリン類似物質は、少ない量でも多くの水分を保つことができるムコ多糖体の性質があり、
ヒアルロン酸などと同じような働きをすることから、保湿効果が期待できます。
保湿成分の中でもヘパリン類似物質なら角質層まで浸透して肌の潤いを高めてくれると言われています。
他にも、ヘパリン類似物質には、肌の新陳代謝に欠かせない天然保湿因子を増加させる作用や、
肌にたまった老廃物を運ぶ(洗い流す)という役割があり、
他の保湿成分のように肌に蓋をして水分が逃げるのを防ぐだけでなく、肌の持つ保湿力を底上げしてくれる効果が期待できます。
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ヒルメナイド油性クリームとヒルドイドの効果の違い(成分)は?
医療用医薬品で病院で診察を受けないと処方してもらえない「ヒルドイド」の成分は、
グリセリン、スクワラン、軽質流動パラフィン、セレシン、白色ワセリン、サラシミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル
となっています。
それに対して、ヒルメナイド油性クリームの成分は、
グリセリン、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、サラシミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオレインエーテル、硫酸Mg、パラベン
となっていて、ヒルメナイド油性クリームとヒルドイドの成分は非常によく似ていることがわかります。
ヒルメナイド油性クリームとはいわば、ヒルドイドのジェネリック医薬品といった感じで、
一時期は「究極のアンチエイジングクリーム」「高級な美容液より高い美肌効果」「安い上に効果抜群」ともてはやされ、
病院で不必要にヒルドイドを処方してもらおうとする人が続出して社会問題となったこともありました。
あまりにヒルドイドを求める人が増えたことから、医療費を圧迫するようになり、3割負担の保険適応外にするかどうかも検討されたようで、
単純計算ではヒルドイド50gの値段(医療費)は約1万円もかかり、本当にヒルドイドを必要とする人にとっては死活問題に近いものがありました。
そこで登場したのがヒルメナイド油性クリームで、同じ50gの容量で1,186円で済むので、
わざわざ病院でヒルドイドを処方してもらわなくても済むようになりました。
ヒルメナイド油性クリームの効果的な使い方は?
ヒルメナイド油性クリームは商品名の通り油性なので、
油分の中に水分が含まれています(水性クリームは、水分の中に油分が含まれています)
油性クリームのテクスチャ(使い心地)は彗星クリームに比べると固めで皮膚の温度で溶けて浸透しますが、
だからこそ肌の表面に長くとどまってくれるので外部刺激から効果的に肌を守ってくれます。
使い方としては、チューブから3㎝~5㎝程度出して1日1~数回、
乾燥が気になる部分や肌荒れ・肌トラブルが気になる個所に擦り込むように塗っていきます。
使用するタイミングとしては、肌の保湿力が最も下がっているお風呂上りや洗顔後が効果的で、
肌が乾燥する時間帯を可能な限り短くすることが肌の保湿ケアの基本中の基本となります。
ヒルメナイド油性クリームはシミにも効果はある?
肌のシミの原因はメラニン色素の蓄積です。
メラニン色素は本来であれば、時間が経てば新陳代謝によって肌から剥がれ落ちていくものの、
分泌量が過剰になると新陳代謝では追い出せなくなってしまい、シミとなって目立つようになります。
ヒルメナイド油性クリームはメラニン色素を薄めたり、メラニン色素を肌から直接取り除くような効果は期待できないものの、
肌の保湿力を高めることで肌の新陳代謝を促し、シミの原因であるメラニン色素を徐々に肌から追い出してくれる可能性はあります。
実際にヒルメナイド油性クリームの口コミを調べてみると、
切開二重の傷跡がすごく気になっていて病院で貰った軟膏も無くなってしまったのでマツキヨのヒルメナイド油性クリームを塗っていたところ術後2ヶ月で傷はあまり目立たなくなりました。目頭切開の傷は残ってます。
といったものもありましたので、効果が出るまでには個人差は間違いなくありますが、
ヒルメナイド油性クリームを使い続けてみる価値は十分にあると思われます。
肌の保湿が何よりも重要
スキンケアには様々な方法が提案され、こうしている間にもまた新しいスキンケアが誕生していますが、
いずれにしても肌の保湿が何よりも重要であることは変わりありません。
私たちの体の半分以上は水分で構成されて、ほんの数%の水分が失われるだけで脱水症状を起し、
簡単に体調不良になってしまうように、肌の活動にも水分を欠かすことができません。
肌に蓄えられる水分量が低下すると、肌の新陳代謝のリズムが乱れて外部の刺激に対する抵抗力が弱くなるし、
新しい肌の生成に時間がかかって、肌のきめも乱れやすくなります。
子供の肌があれだけぷるぷる・つやつやしているのも、肌にたっぷりと水分を蓄えているからで、
例えて言うならば、水風船の中にパンパンに水を含んでいるようなものです。
アンチエイジングとは難しく考えなくても肌に充分な水分を蓄えることが何よりも大切だし、
まだ年齢が若いうちから保湿を意識しているかどうかで、5年後、10年後の肌の若々しさには歴然とした差が生まれるものです。
肌の保湿ケアもやはり難しく考えることなく「肌が乾燥する時間を可能な限り短くすること」が大切なので、
毎日の保湿ケアを丁寧に続けることが、みずみずしい肌を保つ一番の秘訣になります。