「飛車角落ち」とはどんな意味なんでしょうか?
将棋ではなく、一般の会話の中で使われた場合、どういったことを意味するんでしょうか?
飛車角落ちの意味・類語は?
飛車角落ちというのはハンデのことです。
将棋での場面で使用され、意味としては手ごまに最初から飛車と角が入って無いことをいいます。
将棋で飛車と角行は大駒といって、王将を除けば一番大切な駒です。
会話の中でどういう流れで使用されたかにもよりますが、手駒で最強の2つが無い状態で戦うことは通常の将棋とは大きく異なります。
もし、一方のみが飛車角落ちである場合、その両者に相当な実力差なければ、飛車角落ちの方は完敗すると思います。
サッカーで飛車角落ちなら中盤の要とエースストライカーがいないとかいう場合ですね。野球なら、3・4番が抜けるとか、絶対的なエースや抑えが戦線離脱するような場合でしょうね。
このように飛車角落ちは、双方の実力差がとても大きい場合に使用され、少し差があるくらいなら飛車落ちのみや角落ちのみで戦うこともあります。
上記のことから、飛車角落ちが自分なのか相手なのかや、会話のどの流れで使われたかにより意味も変わってくると思います。
類語で言うと「難儀」が当てはまると思います。
飛車角落ちの攻め方・戦い方は?
将棋の駒落ちで飛車角落ち、飛車落ちはどのくらい棋力が違うときにするのかというと、手合い割りは次のような感じかもしれません。
先手番(1級差)
香落ち(2級差)
角落ち(3級差)
飛車落ち(4級差)
飛香落ち(5級差)
二枚落ち(6~7級差)
四枚落ち(8~9級差)
六枚落ち(10級差以上)
八枚落ち(12級差以上?)
飛車角落ちだと二枚落ちで、6~7級差。
飛車落ちだと4級差くらいですね。
ただ二枚落ちは、定跡の力が大きいです。
二枚定跡を【熟知】していれば、初段でもプロに勝てる可能性はあります。
二枚落定跡には二歩突切と銀多伝があります。
玉の囲い・固さ・安定感で銀多伝が勝り、「上手に勝ちたければ銀多伝」と言われています。
銀多伝定跡は、4五歩と3五歩で上手の二枚の金銀を壁形にして、
4・5筋から攻める指し方です。
通常は上手は、右の金を攻め駒として使用しますので下手玉の囲いが遠い利点もあります。
欠点は、7六歩を只で取られることです。
7八飛で受ける指し方もありましたが、全面のバランスがとれるならば手合い違いで
ひとつの指し方としてでとどまりました。
本局は、下手の3五歩が遅く上手に4二銀左と活用されて複雑化されています。
もう一つの定跡のポイントは、上手が7六金・8五歩の形になった時に、9八香と浮き
8七歩に9九角で角の利きを変えないことです。