月が綺麗ですね i love youの元ネタは夏目漱石の我君を愛す?

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「i love you」がなぜ「月が綺麗ですね」?

夏目漱石が、「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したのが元ネタなんでしょうか?

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月が綺麗ですね i love youの元ネタは夏目漱石の我君を愛す?

漱石が学校の先生をしていたとき、「I love you」を生徒が「我君ヲ愛ス」と訳したのを聞いて

「月が綺麗ですね」といいなさい。それで伝わりますから…と言ったというお話です。

夏目漱石が、英語の授業のとき、学生たちに、I love you.を訳させた話は、有名です。学生たちは、「我、汝を愛す」とか、「僕は、そなたを、愛しう思う」とかいう訳を、ひねりだしました。「おまえら、それでも、日本人か?」漱石は、一喝してから、つけくわえたということです。「日本人は、そんな、いけ図々しいことは口にしない。これは、月がとっても青いなあ――と訳すものだ」なるほど、明治時代の男女が、人目をしのんで、ランデブーをしているときなら、「月がとっても青いなあ」と言えば、I love you.の意味になったのでしょう。

豊田有恒『あなたもSF作家になれるわけではない』 【6】翻訳の時代VI『奇想天外』1977年11月号、奇想天外社、1977年11月1日発行、4-5頁

夏目漱石は江戸~明治に生きた人です。
その時代はまだ「愛」という言葉は一般的でなくて「情」の時代でありました。
「愛している」なんて直接的な言葉は一般的ではなく日本の感性に合うものではなかったため、その話の前後を捉え、日本人ならではの叙情的な文章で思いをつなげることの方をよしとしたのでしょう。

小田島雄志著『珈琲店のシェイクスピア』(1978年・ 晶文社刊)でも夏目漱石の「i love you」を「月が綺麗ですね」と訳したエピソードが紹介されているようですが実話かどうかは定かではないようです。

エピソードの出典が明らかではなく真偽不明ですが、「月が綺麗ですね」と言う言葉は言い方やその場の雰囲気、使い方次第で意味は変わってくるのではないでしょうか。

まとめ:月が綺麗ですね i love youの元ネタは夏目漱石の我君を愛す?

「月が綺麗ですね」自体に告白の意味はないと解釈しても良いでしょう。

夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳したという真偽不明のエピソードから来ているものです。

つまり、当時の日本の男は「愛している」なんて言わなかったため、仕方なく、「月が綺麗ですね」というようなわけの分らない訳を付けたのです。漱石がお茶目をしただけです。

また、同じく小説家の二葉亭四迷はロシア文学作品を翻訳した際、腕にキスして抱き寄せるというロマンチックなアプローチに対して女性が ” Ваша… ” =「yours(あなたに委ねます)」と囁いたシーンを「死んでもいいわ」と訳しており、しばしばこ2つのフレーズはセットで使われる。こちらは明確に”I love you.”の訳ではないことに注意が必要です。

そもそも明治以前に日本には「愛している」という言葉の表現は存在していませんでした。
日本の古い文学をみればわかりますが、恋し、慕う、おもふ、惹かれ、などの表現はあっても、「愛している」はありません。

そこに現れたのが二葉亭四迷。

彼は学校で「=浮雲」と習いますが、実際は主にロシア文学の翻訳者として活躍しています。
彼がロシアの小説家ツルゲーネフの「片恋」(Ася)を訳したとき、彼は Я люблю вас をどう訳すか悩みました。

「愛してる」も「好き」もその時代にはありません。恋し、慕う、おもふ、惹かれ、もピンときません。

そして彼はこともあろうにЯ люблю вас を「(あなたの為なら)死んでもいい」と訳しました。

その後徐々に「好き」とか「愛している」という言葉に訳されてきましたが、彼の翻訳の影響が大きかったのか、日本では本来のニュアンスよりかなり重い言葉になってしまいました。

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