映画「市子」最後のエンドロールの会話について。
市子は最後に、北くんと自殺願望の女性を偽装自殺させて、自殺願望の女性と入れ替わったということでしょうか?
市子(映画)ネタバレ|最後のエンドロールの会話は?
映画「市子」の最後のエンドロールで流れる会話は、市子が妹の月子と一緒に家族4人で暮らした頃の写真を見せながら、月子との思い出を語っているシーンだと考えられます。字幕は出ていませんが、以下の点から推測できます。
エンドロールの会話は、女性2人の会話です。
会話の内容は、幼い頃の思い出話や、写真に写っている家族への愛情表現です。
市子は月子を亡き妹として想っており、写真を見ながら幸せな時間を回想している様子が伺えます。
■根拠:
映画本編では、市子が月子に対して複雑な感情を抱いていることが描写されています。
エンドロールの会話は、市子が月子に対して愛情を持っていることを示唆しているように聞こえます。
写真には、市子、月子、母、そしておそらく父親と思われる男性が写っています。
このことから、エンドロールの会話は市子が月子との思い出を語っているシーンだと考えられます。
市子(映画)ネタバレ|最後のエンドロールの解釈
このシーンは、市子が月子という存在を受け入れ、自分自身の人生を肯定しようとしていることを示しているのではないでしょうか。
市子はこれまで、無戸籍という出自や、妹を殺害したという罪悪感に苦しんできました。しかし、このシーンでは、そんな過去を乗り越え、月子との幸せな思い出を胸に、新しい人生を歩んでいこうとしているようです。
なお、この解釈はあくまで推測であり、確実なものではありません。
■補足:
エンドロールの会話は、非常に短い断片であり、具体的な内容は聞き取れません。
映画本編では、市子が月子を殺害したという事実が明かされています。
市子はその後、自殺志願者の女性と心中に見せかけて殺害し、その女性の戸籍を使って新しい人生を始めるという結末を迎えます。
市子は幸せになった
海辺で遊ぶ子供たちの笑い声は、市子が新しい人生を始めて、幸せになったことを示唆しているという解釈です。自殺志願者の女性と心中に見せかけて殺害し、その女性の戸籍を使って新たな人生を歩み始めたというストーリーの結末から考えると、市子が罪悪感に苛まれながらも、なんとか生き延びて幸せを掴んだという希望的な解釈と言えるでしょう。
市子は罰を受けた
一方、海の音は、市子が海に沈んでいく様子を表しているという解釈もあります。自殺志願者の女性を殺害した罪によって、市子は罰を受け、海に沈んで死んだという結末です。この解釈は、市子がこれまで犯してきた罪の重さを示唆しており、救いのない結末を暗示していると言えるでしょう。
どちらとも解釈できない
また、海辺のシーンは単に、市子のその後の人生を明示するものではなく、観客の想像に委ねるための余白として用意されたという解釈もあります。市子が幸せになったのか、罰を受けたのかは、観客それぞれの判断にゆだねられているということです
市子(映画)ネタバレ|市子は最後になぜ北を殺した?
市子が北を殺害した理由は、市子が「普通に」生きていくためであることがわかります。 市子は、自分の過去を知る北の存在が、平穏な生活を送る上で障害になると考えました。 市子は、北を殺害することで、自分の過去を完全に消し去り、新しい人生を歩もうとしたのです。
市子は、妹の月子、義理の父親の小泉、そして自殺願望の女性を殺害しています。 市子は、自分の目的のために他人を利用することに長けており、北と自殺願望の女性を海に呼び出し、心中に見せかけて殺害しました。
市子は、戸籍がなく、自分の存在を証明するものがないため、他人の身分を乗っ取って生きていくことが可能でした。 市子は、北の殺害後、自殺願望の女性の戸籍を使って、社会に溶け込み、新たな人生を歩み始めました。
市子(映画)ネタバレ|市子は最後になぜ姿を消した?
市子は、恋人・長谷川義則からプロポーズを受けた翌日、姿を消します。 これは、市子が自分の人生を守るため、別人として生きる道を選んだからであると考えられます。
市子は、無戸籍という出生の秘密、そして過去に犯した殺人を隠して生きてきました。 市子には妹がいましたが、その妹は筋ジストロフィーを患っていました。 市子は、母親から妹の戸籍を使うように言われ、妹の名前で学校に通っていました。 また、市子は義父から性的虐待を受けそうになり、殺害してしまいます。 さらに、追い詰められた市子は、妹の生命維持装置を外して殺害してしまいます。 これらの過去は、市子にとって大きな心の傷となり、幸せな未来を掴むことを阻むものでした。
市子は、長谷川と生きていくために、過去を隠して新しい人生を送りたいと願っていました。 しかし、警察の捜査や、過去の殺人事件を知る人物の出現により、市子の過去は明らかになろうとしていました。 そこで市子は、自殺願望の女性と、市子の過去を知る男性を殺害し、心中に見せかけて逃亡します。 そして、女性の戸籍を手に入れ、別人として生きていくことを選びます。
市子の逃亡は、幸せを掴むためであり、自分を守るための苦渋の決断だったと言えます。
市子(映画)ネタバレ|あらすじ・ストーリー
市子は、恋人・長谷川義則からプロポーズされた翌日に行方不明になります。
長谷川は警察に失踪届を提出しますが、刑事の後藤修治から「川辺市子」という人物は存在しないと言われます。
長谷川は後藤と共に市子の過去を辿り、幼馴染や同級生、友人から証言を集めます。
市子には、生まれつき筋ジストロフィーを患い、寝たきりの生活を送っていた妹の月子がいました。
市子は無戸籍であり、「月子」として妹の戸籍を使って生活していました。
市子は、義理の父親の小泉雅雄から性的虐待を受けそうになり、彼を殺害してしまいます。 その現場を高校時代の同級生・北秀和が目撃し、遺体の処理を手伝います。
市子は、精神的に追い詰められ、月子の生命維持装置を外して殺害します。 母親はそれに感謝し、父親が月子の遺体を山に埋めます。
長谷川と後藤は、市子の行方を探すと同時に、小泉と月子の殺人事件を追っていました。
市子は、北の家を訪れた後、再び姿を消します。
自殺願望のある女性・北見冬子が、市子と連絡を取り、北の家を訪れます。
市子は北と北見に、海に来るように指示します。
その後、海中から男女の遺体が見つかったというニュースが流れ、市子は北と北見を道連れに自殺したと思わせます。
実際には市子は生きており、北見の戸籍を奪い、別人として生活していくことを示唆して映画は終わります。
映画は、回想シーンと現在が頻繁に入れ替わる構成で、市子の壮絶な半生と、彼女を取り巻く人々の姿を描いています。 市子は「普通に」生きていくために、人を殺め、他人の戸籍を使って社会に溶け込んでいくという衝撃的なラストを迎えます。
市子(映画)|キャスト
川辺市子(演:杉咲花): 本作の主人公。恋人・長谷川義則からプロポーズを受けるが、その翌日に失踪する。 市子は無戸籍であり、妹・月子の戸籍を使って生活していた。 過去を隠すため、そして「普通に」生きていくために、殺人を犯し、他人の戸籍を奪って逃亡する。
長谷川義則(演:若葉竜也): 市子と3年間同棲していた恋人。 市子からプロポーズを受けた翌日、彼女の失踪に気づく。 警察と共に市子の行方を追う中で、彼女の壮絶な過去を知ることになる。
北秀和(演:森永悠希): 市子の高校時代の同級生。 市子に片想いしており、彼女が義理の父親・小泉を殺害する現場を目撃、遺体の処理にも協力する。 市子と長谷川の幸せを願いながらも、最後は市子に利用され命を落とす。
川辺なつみ(演:中村ゆり): 市子の母。スナックで働きながら男性に依存して生きている。 市子が無戸籍になった原因を作った人物。
小泉雅雄(演:渡辺大知): ソーシャルワーカー。市子の母の元恋人。 川辺家に住み込み、市子に性的虐待を加えていた。 市子に殺害される。
後藤修治(演:宇野祥平): 市子を捜索中の刑事。 長谷川と共に市子の過去を辿る。
北見冬子(演:石川瑠華): 失踪した市子と接触していた女性。自殺願望者。 市子に利用され、命を落とす。
川辺月子: 市子の妹。生まれつき筋ジストロフィーを患っており、家の中で寝たきりの生活を送っていた。 市子によって殺害される。
まとめ:市子(映画)ネタバレ|最後のエンドロールの会話は?
市子という映画の最後のエンドロールで流れていた会話は、市子が大切に持っていた家族写真(おそらく撮影された時のもの)の会話です。 具体的には、小泉やなつみの「ケーキ楽しみだねー」という言葉や、市子と月子の幸せそうな笑い声などが聞こえます。