アイドリングでガソリンはどれだけ減るんでしょうか?アイドリングの燃費・ガソリン消費量はどれぐらい?
2000㏄のリッター10kmぐらい走る車で1時間アイドリングしてた場合、どれぐらいガソリン消費するのでしょうか?
アイドリングのガソリン消費量・燃費|1時間・2000ccは?
神奈川県相模原南警察署などによると、10分間で130cc消費するということですから、一時間で約780cc、一時間半で約1170ccのガソリンを消費することになります。
現行ハリアー2.4の10・15モード燃費が10.6~11.0km/Lなので、同程度かそれ以上のガソリンを消費するはずです。
6.ムダなアイドリングはやめよう
待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう(※1)。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130㏄程度の燃料を消費します。また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です。(※2)。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。※1 交差点で自らエンジンを止める手動アイドリングストップは、以下の点で安全性に問題があるため注意 しましょう。(自動アイドリングストップ機能搭載車は問題ありません。)
https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/78ps/78mes/78mes06_04.htm
・手動アイドリングストップ中に何度かブレーキを踏むとブレーキの効きが悪くなります。
・慣れないと誤動作や発進遅れが生じます。またバッテリーなどの部品寿命の低下によりエンジンが再 始動しない場合があります。
・エアバッグなどの安全装置や方向指示器などが作動しないため、先頭車両付近や坂道での手動アイド リングストップはさけましょう。
※2 -20℃程度の極寒冷地など特別な状況を除き、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です。
2000ccクラスでの実測データがありますので、紹介いたします。
●条件1 (Nレンジ;エアコンOFF) 840cc/h
●条件2 (Dレンジ;エアコンON) 1560cc/h
出典:http://www.eccj.or.jp/idstop/say/08/cont3.html
簡単な分析
●NレンジとDレンジの違い
トルコンの引きずり抵抗分が違うので、Nレンジの方が、燃料消費量が減ります。しかしこの場合の差違は10%程度です。残りの差は、エアコンON/.OFFの差です。
●エアコン動力
夏季、エアコンの動力は、冷やし始めで3kW程度。その後、車室内が冷却されると1~2kW程度になります。さて、時速40km/hでの一定速度での走行抵抗は4kW程度です。つまりエアコンはかなり多くの燃料を消費していることがわかります。
冬季のエアコン動力は最大で0.5kWなので、常にONにしておき、窓曇りを防ぎましょう。冬季は、エアコンONで、内気循環にすれば、窓曇りが抑えられ、暖房動力が最小になりますので、いちばん燃費に有利です。エアコンOFFにすると、窓曇りが発生しやすくなり、曇りを取るために外気導入にすると、換気のために、せっかく暖めた空気が外気に出て行きますので、不利です。
●暖機を含めた走行燃費:夏季と冬季の比較
暖機があると、同じ燃料量でも、走行距離が短くなります(暖機で消費するため)
まとめ:アイドリングのガソリン消費量・燃費|1時間・2000ccは?
各種データから環境庁が作成した数字によると乗用車(2000ccガソリン車) で10分あたり 0.14リットルなので、1時間では0.84リットルになります。
2500ccなら、1リットル位ではないでしょうか。環境のためにもアイドリングストップしたいものです。
東京都の自動車使用に関する東京ルールでは、アイドリングストップの効果を以下のように説明していました:
車種 10分間当り 同CO2 同燃料
NOx排出量 排出量 消費量
ガソリン乗用車 0.05g 90g 0.14リットル
小型トラック 3.2g 58~67g 0.08~0.12リットル
中型トラック 4.8g 94~120g 0.13~0.17リットル
大型トラック 5.1g 160~220g 0.22~0.30リットル
参考:アイドリングのガソリン消費量・燃費|1時間・2000ccは?
通勤の燃費のログをCAMPで系統的に取り始めて1年になります。
図には通勤の燃費の月変化をそのまま示してみました。横軸は5月からはじまっています。燃費は補正なしの通勤燃費そのままです。
雨の日とエアコンを使った日の燃費は除いています。四季の変化がはっきりわかります。燃費の季節変動はだいたい±0.6 km/Lくらいあります。
また、冬は寒いと言っても10 km/Lを切ることはめったにありませんでした。
8月のデータが少ないのはエアコンを使う日があるためですが、基本的に、朝夜は涼しいので通勤でエアコンを使うことは少ないです。
ちなみに通勤距離は8.6 kmですが、自宅から8.3kmまでの区間の燃費を図には示しています。この区間での信号待ちは8-15回、平均して21分くらいかかります。
同じ季節でも燃費の幅は約1 km/Lあります。これは、信号にひっかかる回数とタイミングで決まってきます。図の青色◆は通勤の所要時間が18分を切った場合で、燃費がよくなる傾向があります。
逆に23分以上かかった場合が赤色■で、どっちかというと燃費は悪くなります。長い信号待ち(最高で2分半という信号待ちがあります)に先頭近くでひっかかった時は、アイドリングストップしますので、そのような信号待ちがふたつみっつあっても時間がかかった割に燃費はさほど低下していません。一方、短い信号待ちでもチョコマカチョコマカたくさんひっかかった時は燃費は悪くなります。アイドリングストップしませんので、アイドリング時の無駄と、たくさんの減速があるためです。
2月の終わりに燃費が12km/L近くまで達した点がいくつかあります。この週は、気温が3℃くらいから13℃以上までいっきに上がったこと、たまたま夜遅く帰る日々が続き、エンジンが冷え切らなかったこと、朝の通勤がすいていて17分台を連発したことなどが原因と思いますが、それにしても、5月のいい時と遜色ない燃費がでており、やや不思議なデータです。直前に何か細工をしたといったこともありません。特に2月26日は冬の燃費としては驚異的な12.1 km/Lという数値がでていたので、いずれ、この日のデータを詳しく解剖して何がどうなっていたのか調べてみようかと思います。この季節であれば、うまくいっても11 km/Lを越えることができる程度なのですが?
まあ、とにかく燃費は気温で変わるし、同じ季節、同じ時間帯に同じ道を走っても、燃費は結構違ってきます。
日によって混み具合やちょっとしたタイミングのずれなど運の良し悪しがあります。