自由研究で野菜の維管束調べする場合、材料は何を用意すると良いんでしょうか?
自由研究の維管束調べは実験結果をどうやってまとめれば良いのでしょうか?
維管束の自由研究のやり方・材料は色水?
植物の器官は、かたちとはたらきが異なる(分化した)細胞・組織の組み合わせで出来ている。ほとんどの器官に普遍的に存在するのが、維管束と表皮だ。
表皮と維管束を除く部分を基本組織[fundamental tissue]と呼ぶことがある。そうすると、植物器官は表皮系・維管束系(木部と篩部)・基本組織系に分けられる
維管束の自由研究のやり方は植物の種類によって維管束の分布は異なることから、それぞれを観察してまとめていきます。
色水は2つのコップに水を入れて2色の食紅で色をつける(赤1つ、青1つ)。
オススメの野菜は
・アスパラ
・白ネギ
・大根
・ニンジン
・キャベツ
・セロリ
・かぶ
など。
ブロッコリーは「キャベツの変種のつぼみの集合体」を食べる野菜。
維管束の中の導管を水があがっていくのは、上部の組織で水が蒸散しているから。
葉の裏面にある気孔から蒸散してたはずだ。維管束はつぼみにも続いているが、多くの色水が供給されるのかはやってみないとわからない。
切り花の茎を「水中で切る」と長持ちするというのがあります。
茎を切ったときに導管に空気が入っていると、吸水しにくくなるから。
もしかして……茎を切断して、片方から圧をかけて色水を注入したらどうなるか。
鉢植えの状態で普通に水を吸い上げている植物に、色素を与えて、吸収させてから雪片を作ると……根から色素入るかな?
色素を使わなくても、茎を薄い切片にすれば維管束は見えるんじゃなかろうか。
などと、仮説を考えて、やってみて、なにが上手くいくのか探すのが「教材研究」です。
維管束の観察は、目的ではなく、手段。
植物の種類・分類による維管束の違いを調べる。
これによって植物の進化の系統が分かります。
維管束の自由研究のまとめ方は?
木部と篩部が互いに近接していることが多いので、両者をまとめて維管束[vascular bundle]という。
維管束が器官内部でどのように分布するか、また、維管束の中で木部・篩部がどういうふうに組合わさっているかは、器官の内部構造を観察するときの重要なポイントとなる。
あらかじめお店で種類が違うかなと思う野菜をグループに分けて、色水を吸わせてみるようにしましょう。
グループA
・松茸
・シイタケ
・えのきだけ
・たけのこ
グループB
・すいか
・冬瓜
・ピーマン
・茄子
グループC
・じゃがいも
・里芋
・ゆり根
・ふき
・つくし
グループD
・大豆(枝豆)
・グリーンピース
・ソラマメ
・落花生
植物の維管束は、単子葉類は維管束がまとまっていません。双子葉類は維管束がまとまっています。
大根 維管束が輪状に分布
なす 維管束が輪状に分布
アスパラ 維管束がバラバラに分布
発芽時の子葉の数で分類されますが、それ以外にも分類する特徴があり、その一つが維管束の状態。
双子葉類であっても種によって維管束の形が異なるので、種の遠近がわかるかも。
アブラナ科のキャベツとキク科のレタス の違いとか見た目が違ってもみんなアブラナ科とか実はキャベツの変種ですとか。
ナス科やウリ科との比較とか、
ちなみに、考察とは、
実験全体(レポート全体)について、「自分自身が分かったことと、それについての考えや意見」のことです。
考えや意見は「主張したいこと」ですから、単なる実験の感想を書いては、、、普通はダメです。
①実験をして分かったこと、
②その分かったことに対しての自分の考え、
この2つだけは、絶対に書く必要があるものです。