髪の毛や遺骨からダイヤモンドが作れるというのは本当？嘘？
遺骨を加工してダイヤモンドなどの宝石を生成するサービスがありますが遺骨ダイヤモンドの仕組み・作り方は？どうなっているのでしょうか？
遺骨ダイヤモンドは嘘？
最近注目されている「遺骨ダイヤモンド」というものがありますが、一体どのようにしてダイヤモンドが作られるのでしょうか？
「遺骨ダイヤモンド」は、故人の遺骨や遺灰からダイヤモンドを作る新しい供養方法です。お墓に埋葬する方法ではなく、ダイヤモンドをジュエリーとして手元に保管する「手元供養」として人々の間で人気があります。
ダイヤモンドは本来、炭素という元素からできています。遺骨ダイヤモンドでは、遺骨の中から炭素だけを取り出し、ダイヤモンドを生成する方法が使われています。
具体的には、遺骨の中に含まれる不純物を取り除いて炭素だけを抽出します。その後、専用の機械の中で高温かつ高圧の環境を作り出し、遺骨を入れて凝固させます。すると、ダイヤモンドが形成されるのです。
遺骨ダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと物質的な特性が同じです。化学成分や結晶の形、硬度や輝きなど、全く同じです。ただし、天然ダイヤモンドが数千万年から数億年かけて自然に生成されるのに対し、遺骨ダイヤモンドは数日から数週間で作られる違いがあります。
【結論】遺骨ダイヤモンドは、故人の遺骨や遺灰からダイヤモンドを作る供養方法です。ダイヤモンドが生成されるまでの過程は、遺骨の中から炭素を取り出してダイヤモンドを作り出す方法が使われます。その結果、天然ダイヤモンドと同じ物質的特性を持つダイヤモンドが誕生します。
遺骨ダイヤモンドの仕組み・作り方は？
遺骨ダイヤモンドの仕組み・作り方は、次のとおりです。
遺骨や遺灰を粉末状にします。
粉末状にした遺骨や遺灰から不純物を取り除きます。
取り除いた不純物の中から高純度の炭素成分を抽出します。
抽出した炭素成分を機械に入れ、長時間かけて高温・高圧処理をします。
高温・高圧処理をすることで炭素成分が結晶化し、ダイヤモンドが生成されます。
遺骨ダイヤモンドは、合成ダイヤモンドです。ジルコニアのような人工ダイヤモンドではなく、化学組成や硬度、輝きは、天然のダイヤモンドと同じです。遺骨ダイヤモンドには、無色透明なものから、炭素を抽出する過程でごくわずかに残った化学物資により青みがあったり、空気中の窒素により黄色になるものがあります。また、ホウ素を加えて青くしたり、赤や緑などのカラーコーティングをしてくれる会社もあります。
遺骨ダイヤモンドを生成するために必要な遺骨の量は、企業によってさまざまですが、70～400グラム程度です。残っている遺骨が少ない場合などは、遺髪などから抽出した炭素成分を加えて生成することもできます。また、お墓に納骨していた場合など、火葬から時間が経った古いご遺骨から製作することもできます。
まとめ：遺骨ダイヤモンドは嘘？仕組み・作り方は？
遺骨からダイヤを作るという商売は、遺骨の炭素を取り出して、高温・高圧の環境でダイヤに結晶化させることで実現しています。
遺骨の炭素は、約18%です。この炭素を取り出すためには、まず遺骨を粉末状にします。その後、この粉末を高温・高圧の環境に置きます。すると、炭素が結晶化し、ダイヤが生まれます。
遺骨から作られたダイヤは、天然のダイヤとほとんど同じ物質です。ただし、天然のダイヤは数億年かけて作られるのに対し、遺骨から作られたダイヤは数日から数週間で作ることができます。
遺骨からダイヤを作るという商売は、新しい供養方法として注目されています。遺骨をダイヤにすることで、故人を身近に感じることができ、また、ダイヤは永遠に輝き続けるため、故人の愛をいつまでも受け継ぐことができます。
