iPhoneの電卓で「e」の意味は?
iPhoneの電卓で大きい数字を計算(桁数の多い計算)すると、
3.7935e9
2.67969e12
のように表示されることがありますが、eの意味は?
iPhone電卓|eの意味は?10の累乗(指数)?
iPhoneの電卓のeについて計算結果表示の中で現れるeは常用対数の底である10を示します。
具体的には、eの後ろに続く数字が正の場合は、右側に0がその数だけ続く大きな数を示し、負の場合は左側に0がその数だけ続く小さな数を示します。
例えば、e17と表示された場合、右側に0が17個続く大きな数を意味します。逆に、e-9と表示された場合、左側に0が0.000…と9個続く小さな数を意味します。
また、スマホの電卓の関数モードでは、横倒しにして表示される関数電卓モードでのeボタンはネイピア数を表します。これは自然対数の底であり、約2.71828の値を持ちます。
iPhone電卓|eの具体例
このeの正体は、英語で「exponentiation」の略語であり、「累乗」を意味します。つまり、同じ数を掛け算することを指します。例えば、10の9乗を表す場合、eの後に9が続きます。そのため、3.7935e9は、3.7935×10の9乗となり、約37億9350万を表します。
一般的に、eの後の数字の分だけ小数点の位置を右にずらしてあげれば良いです。例えば、E12という表記は、「10の12乗」を示します。つまり、桁数が多くなる場合や計算精度的に全ての桁を表示できない場合に、1桁の小数を指定して10の累乗で表すことがあります。
したがって、2.67969e12は、2.67969×10の12乗を意味し、約2679億6900万に相当します。ただし、下の桁は0であるとは限らず、計算精度が足りていないため、概数として扱われることがあります。
iPhone電卓のeの意味|ネイピア数
スマホを横に倒して関数電卓モードを表示した際に表示される「e」ボタンは「ネイピア数」です。
ネイピア数は、自然対数の底と呼ばれる数学的な定数で、約2.71828となります。
eボタンを押すと、ネイピア数を用いた計算を行うことができます。
ネイピア数(e)について
ネイピア数(ネイピアすう)とは、数学や自然科学で広く使われる特別な数であり、自然対数の底を表します。ネイピア数は約2.71828の値を持ちます。その値は無理数であり、無限に桁が続く小数です。
ネイピア数は、微積分や解析学、確率論、統計学、物理学、工学、経済学など多くの分野で重要な役割を果たしています。特に微分方程式や指数関数、対数関数の解析においてよく登場します。
この数は、17世紀のスコットランドの数学者であるジョン・ネイピア(John Napier)にちなんで名付けられました。ネイピア自身は、対数の研究や計算の手法を開発し、その中で自然対数の底としてこの特別な数を導入しました。
iPhone電卓|eの意味まとめ
iphone電卓では、10を繰り返し掛け算する際に、eを用いて表記することがあります。
例えば、
3.7935e9 = 3.7935 × 10^9 = 3,793,500,000
2.67969e12 = 2.67969 × 10^12 = 2,679,690,000,000
のように、eの後に数字を続けることで、10をその数字乗した数を表します。
なお、iPhoneの電卓の「e」は、使用状況によって2つの意味を持ちます。
縦画面: 常用対数の底
横画面: ネイピア数
どちらの意味か判断するには、画面の表示や使用しているモードを確認する必要があります。