石原燃さんの作品「赤い砂を蹴る」が2020年の芥川賞候補にノミネートされ話題を呼んでいます。
太宰治の孫として業界では知る人ぞ知る人物である石原燃さんですが、一般的には謎が多いプロフィールなので本名や年齢、夫などをwikiで調べるよりもずっと詳しくまとめています!
石原燃wikiプロフィール!本名や年齢は?
芸名:石原燃(いしはら ねん)
本名:津島香以(つしま かい)
出身地:東京都
大学:武蔵野美術大学建築学科(最終学歴)
生年月日:1972年5月
年齢:48歳(2020年6月現在)
石原燃さんは大学は美術で有名な武蔵野美術大学に進学しているものの建築学科で建築を学んでいる通り、最初から小説や演劇の世界にいたわけではありません。
30歳を過ぎるまでは建築系の会社でOLをしていて、時間に余裕を感じられるようになってから「戯曲を読もう!」という気持ちが起こり、劇作家協会の出版物「戯曲が書ける」という本との出会いが、石原燃の経歴を様変わりさせるきっかけとなりました。
ちなみに、 石原燃さんの通っていた武蔵野美術大学といえば数多くの著名なアーティストを輩出している日本の美術大学の最高位法で、里山十帖の編集長として知られる岩佐十良さんや、「TOKYO NOBODY」「東京窓景」といった作品で知られる中野正貴さんらの母校でもあります。
石原燃の経歴
石原燃さんは「太宰治の孫」という枕詞で語られることが多いうえに、親族の多くが小説家を生業としているので、もしかしたらそれが嫌でいったん、小説の世界から遠ざかったのかもしれませんね。
もともと演劇は好きだったようで、本格的に劇作家として活動を始めるのはなんと30歳を過ぎてからと遅咲きではあるものの、
石原燃さんはここから破竹の勢いで実績を積み上げていきます。
■受賞歴
劇団大阪創立40周年の戯曲賞 大賞(フォルモサ!、2010年)
第18回劇作家協会新人戯曲賞 最終候補(人の香り)
第24回テアトロ新人戯曲賞 佳作(父を葬る)
第22回OMS戯曲賞 最終候補(沈黙)
第23回OMS戯曲賞 最終候補(夢を見る ~読み語り版~)
追記:7月15日
石原燃さんは残念ながら芥川賞受賞はなりませんでした。
2020年の受賞作品・受賞者は遠野遥さんの「破局」が高山羽根子さんの「首里の馬」とダブル受賞となりました。
石原燃は太宰治の孫で津島佑子の長女(娘)
石原燃さんに関して特筆すべきなのはやはり、太宰治の血を受け継いでいることじゃないでしょうか。
石原燃さんは太宰治(本名は津島 修治)の孫にあたり母親は、太宰治の次女で小説家の津島佑子さん(本名:津島里子)です。
太宰治には生前、正妻のほかにも愛人がいることは知られていて、津島佑子さんは正妻の津島美知子さんの娘、
小説家として有名な太田治子さんも太宰治の娘ではあるものの、太田静子さんという愛人の子として生まれています。
石原燃さんからみて叔母さんに当たる女性が、自分の母親とは厳密には血を分けた姉妹ではない異母姉妹というちょっと複雑な家系で育っていることになりますね。
石原燃は結婚した旦那(夫)は?子供はいる?
石原燃さんが結婚しているのかどうか、旦那さん(夫)に関する情報は明らかにされていません。
同じように子供がいるのかどうかも確からしい情報は見当たらなかったので、もし何か知っていることがありましたら情報を提供していただけると幸いです!
石原燃さんはすでに40歳を過ぎているので、年齢的には結婚していてもおかしくはないですし、
中学生や高校生くらいの子供がいて、仕事のほかにも育児や子供の教育に追われているかもしれませんね。
石原燃の作品小説・芥川賞候補「赤い砂を蹴る」とは?
石原燃はこれまでに舞台用の劇作家として活動しており、小説作品は「赤い砂を蹴る」が処女作のようです。
そのデビュー作がいきなり芥川賞候補にノミネートされるわけですから、やはり血は争えないものがありますね。
赤い砂を蹴るのあらすじは…・
お母さん、聞こえる? 私は生きていくよ――幼くして死んだ弟、世間に抗い続けた母。ブラジルの大地に母娘のたましいの邂逅を描く。