「IT/イット」は「ペニーワイズ」というヴィクトリア朝のピエロの格好をした怪物が排水路に生息し、
子どもたちに幻覚を見せながら次々と葬っていくというスティーブン・キングが原作のホラー映画。
どこか牧歌的な田舎町が舞台となっていて、少年たちの冒険の様子を描いているという点において、
ホラー版「スタンド・バイ・ミー」と言われることもありますが、どちらもスティーブン・キングが原作なので、設定が似ているのは仕方がない?のかもしれませんね。
「IT/イット」地上波テレビ用編集はどこ?ペニーワイズはカット?
そもそも「IT/イット」が地上波でテレビ放送されるなんて思っていなかった人が多かったんじゃないかと思います。
13歳前後の少年・少女が主人公にもかかわらず、その描写からR15指定されていましたからね。
金ロー(金曜ロードショー)で地上波初放送するにあたってテレビ用に編集カットされていることがあらかじめ予告されていますが、
気になるのは、どこからどこまでがどんな風に編集されてシーンカットとなっているのか?じゃないでしょうか。
「IT/イット」が地上波初放送されるにあたってテレビ用に編集されると思われるシーンや設定で、
思い当たるところを上げていくとかきのような感じじゃないかと思います。
ジョージに気さくに話しかけ気を紛らわせようととしていたペニーワイズがジョージの腕を食いちぎる
→単純にペニーワイズがジョージを排水溝の中へと引きずり込むだけになる
黒人のマイクの目の前で煙と共に焦げあがった人の手が次々と飛び出してくる
→亡霊の姿や手は見せずに音だけが聞こえるシーンに編集する
ペニーワイズがジョージに化けていることに気付いたビルが頭をショットガンで撃ち抜く
→ショットガンで撃ち抜くシーンがうまく隠されてペニーワイズが倒れるところだけになる
いろいろな男と関係を持っていると噂を流されて、嫌がらせを受けているベバリー
→噂話や父親のことは伏せられて、たんなるいじめられっ子という設定になる
他にもべバリーとヘンリーがそれぞれ父親の命を奪ってしまうシーンや、
- 首のない焼死体出てくる
- ヘンリーがベンの腹にナイフで文字刻む
- 皮膚病(?)患者の顔面アップ
- ラストで手のひら切る
といったシーンも設定が変更されるかもしくはシーンがまるまるカットされて結果だけが放送されるかもしれません。
ペニーワイズが登場する冒頭の「ジョージが追っていた紙の船を手に持って側溝の中から逆に覗き込むシーン」は、
「IT/イット」の象徴的なシーンになるので、地上波テレビ用に編集カットされることはないと思います。
同じく小刻みに震えながら、首を左右に揺らして全速力で走ってくるペニーワイズの姿も、
もし地上波テレビ用に編集カットされてしまうようなことがあれば、さすがにホラー要素がだいぶ薄くなってしまうので、
そのまま放送してくれるんじゃないかと期待をしています。
「IT/イット」原作と映画版・地上波テレビ用編集カット版との違い
「IT/イット」の映画が地上波テレビ用に編集カットされることが話題になっていますが、
実は「IT/イット」の原作が映画化にされるにあたって、いくつかの印象的なシーンがカットされています。
まず「IT/イット」原作は大人になった彼らの回顧録として少年期のエピソードが語られていて、
中年期と少年期の物語を交互に行き来するように描かれています。
原作ではペニーワイズと敵対関係にある、超古代から生きてきた「亀」がいて、
ペニーワイズとルーザーズクラブが最終対決を迎える際に、
ルーザーズクラブにアドバイスを送ったり、
肉体を離れて精神世界のような別次元で対決する力を与えたりしています。
映画では最終決戦の場となった地下トンネルから割とすんなりと脱出することができているものの、
原作では、呪いによって地下トンネルから抜け出せなくなってしまいます。
ルーザーズクラブを脱出させるために、メンバーの中で唯一の女の子、ベバリーが
男の子たち全員と性交をするという驚きの儀式(通過儀礼)で呪いを解くことに成功し脱出を果たします。
IT地上波テレビ用に編集に関するツイッターの反応
洋画の日本公開にしては珍しく原題の「IT」がそのままタイトルになった「IT/イット」では、
「IT」のことを「それ」ととしているものの、実際には英語で「IT」のことを「鬼ごっこ」の意味で使うこともあるようで、
誤訳ではないか?という見方もあるようですね。