「進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)」最終回では、ミカサ・アッカーマンがエレン・イェーガーに
「いってらっしゃい、エレン」
と声をかけました。
コミックでは138話となりますが、原作の第1話で既に同じセリフが登場していたことから伏線回収となりました。
いってらっしゃいエレン|ミカサが138話(最終回)で1話の伏線回収
「いってらっしゃいエレン」が伏線回収と言われるポイントは1話のエレンのセリフ”長い夢”です。
1話でエレンは「いってらっしゃい エレン」と言葉をかけられる夢を見て、ミカサに起こされると「すっげー長い夢を見ていた気がするんだけど…思い出せねぇな」と言い、涙を流していました。
エレン自身も読者も、エレンがどんな長い夢を見ていたのかわからない物語のスタートです。
そしてストーリーが進み終盤となった138話のタイトルが『長い夢』です。
138話の道の世界でミカサは、エレンに起こされると「長い夢を見てた気がする」と言い涙を流しています。そして最後は迷いを振り切ってエレンの首を斬り、自由になったエレンに「いってらっしゃい エレン」と言葉をかけました。
1話がリフレインされています。
138話でミカサが見ていた長い夢は現実世界のことですから、1話でエレンが見ていた “すっげー長い夢”も自分の首が斬られるまでの長きにわたる戦いの物語そのもの(覚えていなかったけど)。そして、1話の「いってらっしゃい エレン」はエレンの物語の結末だったということになります。これが1話の伏線回収です。
■ポイント
- 1話でエレンが夢を見て、ミカサらしき人物に「いってらっしゃい」と言われました。
- 19才になったエレンは座標を手に入れて、ミカサを『道』に呼びます。そこで2人が山小屋で暮らしますが、ミカサは現実を思い出し、エレンに「いってらっしゃい」と言いました。
- エレンはその道での出来事をまだ10才の自分に道を通して見せたか、偶々道に繋がって子供のエレンが見たか、どちらかで見ました。
いってらっしゃいエレン|記憶(夢)を見れた理由は?
「いってらっしゃいエレン」でエレンはなぜ、何の巨人も継承していないのに見れたのかというと、ユミルの民の種族特徴によるものです
ユミルの民は生まれたときから『道』に繋がっており、偶然誰かの記憶を見る可能性を持ちます
ユミルの民は皆道で繋がっていますし、進撃の巨人の能力の特性上、進撃の巨人の世界では未来も過去も同時に存在するので継承前から記憶を見ることがあるのかと。記憶ツアー中の幼児エレンが大人エレンとジークを認識しているようでした
なお、アニメ1話では「いってらっしゃいエレン」のセリフはカットされています。
カットされた理由については様々な意見がありますが、初期の段階では成長後のミカサの声が確定していなかった(声優が変わる可能性もある)かもしれません。
なにより作者が伏線として描いたのだから、声を入れてミカサと確定させたくなかった(誰なのか疑問を残したい)というがあったのかもしれませんね。