ヤンヤ・ガンブレット(Janja Garnbret)はスポーツクライミング界において、その卓越した才能と輝かしい実績で知られるスロベニア出身のクライマー
特に、ボルダリングとリードの両種目で圧倒的な強さを誇り、数々の記録を打ち立ててきたヤンヤ・ガンブレット選手の気になるプロフィールをまとめています。
ヤンヤ・ガンブレットwikiプロフィール
名前：ヤンヤ・ガンブレット(Janja Garnbret)
生年月日：1999年3月12日
年齢：25歳
国籍：スロベニア
出身地：スロヴェニ・グラデツ
身長：164cm
体重：47kg
得意種目：ボルダリング・リード
職業： プロ ロッククライマー
ヤンヤ・ガンブレットの身長・体重
身長：164cm
体重：47kg
ヤンヤ・ガンブレットの握力は？
ヤンヤ・ガンブレットの握力については調査中です。
なお、クライミングにおける強さには、握力だけでなく、様々な要素が関わって来る競技です。
例えば、ヤンヤ・ガンブレット選手が、幼い頃から木や家具を登っていたこと、また、様々なトレーニングを積んでいることを紹介しています。
これらの経験やトレーニングを通して、彼女は、全身の筋肉、バランス感覚、柔軟性、戦略的思考など、クライミングに必要な様々な能力を養ってきたと考えられます。
特に、ガンブレット選手の「完璧主義な性格」や「諦めないこと」が強さの秘訣の一つ。
彼女は日々のトレーニングで「細かい部分にいろいろと改善できるところ」を改善しています。
これらの記述は、クライミングにおける強さが、単なる筋力だけでなく、技術、精神力、戦略性など、複合的な要素によって構成されていることを示唆しています。
握力は、クライミングにおいて重要な要素の一つであることは間違いありませんが、握力だけが強さを決定づけるわけではなく、他の様々な要素と組み合わさることで、初めてクライミングにおける真の強さが発揮されると言えます。
ヤンヤ・ガンブレットの経歴
■幼少期からの活躍
ヤンヤ・ガンブレット選手は、7歳という幼い頃からクライミングを始め、8歳で早くもスロベニア国内のクライミング大会に出場しています。 幼い頃から庭の木や家具をよじ登っていた彼女にとって、クライミングはごく自然な行為だったのかもしれません。
■世界の舞台へ
14歳になると、スロベニアユース代表に選出され、ヨーロッパユース選手権のボルダリング部門で優勝という快挙を成し遂げます。 これが彼女の輝かしいキャリアの出発点となりました。
■若くして頭角を現す
16歳になると、IFSCクライミングワールドカップに初出場し、リードクライミングで総合7位という成績を残します。 さらに同年には、「La Sportiva Legends Only」や「Melloblocco」といったボルダリングの大会でも優勝を飾り、世界にその名を轟かせます。
■世界選手権での圧倒的な強さ
2016年以降、ヤンヤ・ガンブレット選手は、IFSCクライミングワールドカップや世界選手権で圧倒的な強さを発揮します。
- ワールドカップでは、リード、ボルダリング、複合の3種目で、計8回の総合優勝を果たしています。 特筆すべきは、2019年のボルダリングワールドカップで、全6戦全勝という前人未到の記録を樹立したことです。 これは、男女を通じて史上初の快挙であり、彼女のずば抜けた実力を証明するものです。
- 世界選手権においても、2016年から2019年にかけて、リード、ボルダリング、複合の3種目で、計6個の金メダルを獲得しています。 特に、2019年の世界選手権では、3種目すべてを制覇するという偉業を成し遂げています。
これらの功績により、彼女は世界最強の女性クライマーと称されるだけでなく、世界最強のクライマーの一人と認められています。
■東京オリンピックでの金メダル獲得
2021年には、東京オリンピックのスポーツクライミング競技に出場し、女子複合で金メダルを獲得しました。 オリンピックという大舞台でも、その実力を遺憾なく発揮し、スポーツクライミング界初の金メダリストに輝いたのです。
■アウトドアクライミングでの活躍
ヤンヤ・ガンブレット選手は、競技クライミングだけでなく、アウトドアクライミングでも目覚ましい活躍を見せています。
- 15歳の時には、8b (5.13d) のルート「Avatar」をオンサイト（初見でクリア）し、8c+ (5.14c) のルート「Miza za ?est」をレッドポイント（挑戦を繰り返してクリア）しています。
- 2020年には、パートナーであるドメン・スコフィッチ選手と共に、スロベニアにある高さ360mのトルボヴリェ石炭火力発電所の煙突に、世界最長の人工マルチピッチルートを設け、登頂に挑戦しました。 この挑戦はRed Bull TVでムービーとして公開され、注目を集めました。
このように、ヤンヤ・ガンブレット選手は、競技・アウトドアの両面において、世界トップレベルの実力を持ち合わせています。彼女の強さの源泉は、類まれなる才能に加え、「完璧主義な性格」や「諦めないこと」、そして何よりもクライミングに対する熱い情熱にあると言えるでしょう。
ヤンヤ・ガンブレットのクライミングの強さの秘密
ヤンヤ・ガンブレット選手のクライミングの強さの秘訣は、以下の3つのポイントに集約できます。
- 類まれなる身体能力と才能: ヤンヤ・ガンブレット選手は、幼少期から周囲の大人を驚かせるほどのクライミングの才能を見せていました。 わずか7歳で競技を始め、8歳で国内大会に出場するなど、その才能は年齢と共に開花していきました。 これは、生まれ持った身体能力の高さに加え、幼少期からクライミングに親しんできた経験が大きく影響していると考えられます。
- 完璧主義な性格と努力: ヤンヤ・ガンブレット選手は、目標達成のためには努力を惜しまない完璧主義者として知られています。 「G.O.A.T」（史上最高）と称される彼女ですら、日々のトレーニングの中で、細かい部分を改善することに余念がありません。 これは、彼女の「トップになりたい」という強い向上心と、クライミングに対する真摯な姿勢の表れと言えるでしょう。
- クライミングを楽しむ心: ヤンヤ・ガンブレット選手は、プレッシャーのかかる試合中であっても、クライミングを心から楽しんでいる様子が伺えます。 「クライミングをしている時が最も幸せ」と語る彼女にとって、クライミングは単なる競技ではなく、人生そのものだと言えるでしょう。 この純粋な気持ちが、彼女の能力を最大限に引き出し、数々の偉業達成へと繋がっていると考えられます。
これらの要素が組み合わさることで、ヤンヤ・ガンブレット選手は世界最強のクライマーとしての地位を確立しているのです。
まとめ：ヤンヤ・ガンブレットwiki｜結婚・シューズは？パリオリンピック2024で引退？
ヤンヤ・ガンブレット選手は、1999年3月12日生まれ、スロベニア出身のプロロッククライマーです。 世界最高の女性競技クライマーとも言われており、特に「リード」「ボルダリング」の2種目において圧倒的な強さを誇ります。
7歳でクライミングを始め、わずか8歳でスロベニアの国内大会に出場しました。 彼女の両親はクライマーではありませんでしたが、父親に連れられて地元の公園にあったクライミングウォールに行ったことがきっかけでクライミングを始めました。 幼い頃は陸上競技、テニス、ダンスなど様々なスポーツを楽しんでいましたが、最終的にはクライミングに専念することを決意しました。
2013年、弱冠14歳でヨーロッパユース選手権のボルダリング部門で優勝し、初の主要な大会で優勝の栄冠を手にしました。 これが彼女の輝かしいキャリアの始まりとなりました。
2014年には、世界ユースB選手権のリード種目で初の国際タイトルを獲得しました。 その後も、ユースAのカテゴリーで2014年と2015年にヨーロッパユース選手権で優勝し、2014年には世界ユースB選手権、2015年と2016年には世界ユースA選手権で優勝するなど、数々のユース大会で優勝を飾りました。
2015年、16歳になると、ガンブレット選手はIFSCクライミングワールドカップに初出場し、リードクライミングで総合7位という成績を収めました。 さらに同年のスウェーデンで開催されたボルダリングの大会「La Sportiva Legends Only」では、ショーナ・コクシー、メリッサ・ル・ネヴェ、ユリアーネ・ヴルム、アンナ・ストーアといった強豪を抑えて優勝しました。 また、2015年にはボルダリングの大会「Melloblocco」でも優勝しています。
2016年には、IFSCクライミングワールドカップのリードと複合の2種目でシーズンタイトルを獲得し、世界選手権のリードクライミングでも優勝しました。 さらに、世界ユースA選手権ではリードクライミングとボルダリングの両方で優勝を果たしています。 同年には、世界最高峰のボルダリング選手が出場する招待制の大会「Adidas Rockstars 2016」で、スーパーファイナルでジェシカ・ピルツを破り優勝しています。
2017年には、ワールドカップのリードと複合で優勝し、ヨーロッパ選手権でも複合タイトルを獲得しました。 ボルダリングではワールドカップとヨーロッパ選手権で2位という結果を残しました。
2018年には、ワールドカップのリードと複合でタイトル防衛を果たしました。 学業との両立のため、ボルダリングでは7戦中3戦の出場に留まりましたが、2つの金メダルと1つの銀メダルを獲得しました。 さらに、世界選手権ではボルダリングと複合の両方で優勝し、リードクライミングの世界選手権では準優勝を果たしました。
2019年にはボルダリング・ワールドカップで、予選、準決勝、決勝の全てで1位を獲得するという前人未到の偉業を成し遂げ、男女を通じて史上初の完全制覇を達成しました。 また、同年に行われた世界選手権では、リード、ボルダリング、複合の3種目で金メダルを獲得し、2020年東京オリンピックの出場権を獲得しました。
2021年には、IFSCクライミングワールドカップのボルダリング部門で、マイリンゲン大会で優勝、ソルトレイクシティ大会で2位となり、ワールドカップでの連勝記録を9に伸ばしました。 そして、東京オリンピックでは、女子複合で金メダルを獲得し、クライミング史上初のオリンピック金メダリストとなりました。
2022年4月、ガンブレット選手は、IFSCクライミングワールドカップのボルダリング部門のマイリンゲン大会で優勝した後、残りのボルダリング大会を欠場し、ヨーロッパ選手権とワールドカップのリード種目に専念することを表明しました。 同年8月に行われたヨーロッパ選手権では、リード、ボルダリング、複合の3種目すべてで優勝し、スポーツクライミングの主要な大会のタイトルをすべて獲得しました。
2023年8月、世界選手権の複合で優勝し、2024年パリオリンピックの出場権を獲得しました。 さらに、ボルダリングで金メダル、リードで銀メダルを獲得し、世界選手権でのメダル獲得数を10個（うち金メダル8個）に伸ばしました。
競技クライミングの成功に加えて、ヤンヤ・ガンブレット選手は、アウトドアクライミングの世界でも目覚ましい成果を上げています。 2015年には、クロアチアの8b (5.13d)のルート「Avatar」をオンサイト（初見でクリア）し、 同年、母国スロベニアの8c+ (5.14c)のルート「Miza za ?est」をレッドポイント（数回のトライでクリア）しました。
2016年には、スペインのサンタ・リーニャにある8c (5.14b)のスポーツクライミングルート「La Fabelita」をフラッシュ（事前にチェックしたあと、初アテンプトで完登）しました。 2017年には、同じくサンタ・リーニャにある9a (5.14d)のルート「Seleccio Natural」を完登し、 その数日後には、同じくサンタ・リーニャにある2本目の9a (5.14d)ルート「La Fabela pa la Enmienda」も完登しました。
2020年には、同じく世界的なクライマーであるパートナーのドメン・スコフィッチと共に、故郷スロベニアにあるヨーロッパで最も高いトルボヴリェ煙突（360メートル）に挑戦しました。 この煙突には、内部に階段がなく、外側に取り付けられたはしごだけが唯一の登頂手段となっていました。 2人は、総重量2トンものホールドを煙突に取り付ける壮大な準備作業から始めました。 最初のトライでは12時間かけて登頂に成功し、 4日後の2回目のトライでは、前回よりも4時間早い7時間32分で登頂に成功しました。
2021年11月には、スペイン・オリアーナにある8c (5.14b)のルート「Fish Eye」をオンサイトし、女性初の快挙を成し遂げました。 さらに、その数日後には、同じくオリアーナの8c (5.14b)ルート「American Hustle」もオンサイトしました。
2022年3月には、オーストリア・マルタタールにある8B+ (V14)のボルダリング課題「Bugeleisen」を女性として初めて完登し、 2024年5月12日には、再びマルタタールを訪れ、「Bugeleisen」のシットスタートバージョンである「Bugeleisen SDS」（8C/V15）を女性として初めて完登しました。
ヤンヤ・ガンブレット選手は、その類まれな才能、たゆまぬ努力、そしてクライミングへの情熱によって、スポーツクライミング界の頂点に立ち続けています。彼女は、多くの若いアスリートたちの憧れの存在であり、スポーツクライミングのさらなる発展に貢献しています。
