「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(Je t’aime… moi non plus)」の意味は?
「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」(Je t’aime… moi non plus)は、セルジュ・ゲンスブールが作詞・作曲した1969年リリースのフランスのヒット曲。
ジュテームは英語で言えばアイラブユー。
モワ・ノン・プリュは「僕もちがうよ。(そうではないよ)」。
くっつけると意味不明ですがどんな意味で解釈すれば良いんでしょうか?
je t’aime moi non plusの意味・日本語訳は?ジュテームモワノンプリュ
1967年に発表された「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ((Je t’aime… moi non plus))」は女優のブリジット・バルドーと不倫の関係にあったゲンスブールがバルドーのために書いた曲。
英訳では、I like you me eitherまたは I love you me eitherなんてなりますが、そのまま直訳すると、なんか不自然です。
当時20代半ばのジェーン・バーキンは、「Je t’aime..je t’aime(愛している)」と当時40代半ばのセルジュ・ゲンズブールに愛情表現をしますが、ゲンズブールたるや、のらりくらりと「moi non plus(オレは愛していない)」と言い、男から「moi non plus(オレは愛していない)」とかわします。
しかし、バーキンはさらに官能におちていくことになります。
この文が意味したいのは、そこの意味不明さ、あいまいさ、恋愛の駆け引き、言いたいけど言いたくない、好きだけど嫌い、あまのじゃく、どこか素直になれない。うん、人間同士の感情のシーソーゲームってところかもしれません。
まとめ:je t’aime moi non plusの意味・日本語訳は?ジュテームモワノンプリュ
バルドーは当時の夫であるギュンター・ザックスの怒りを恐れ、「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(Je t’aime… moi non plus)」のリリースを拒否し、それがきっかけでゲンスブールとバルドーの関係は終わった。
1969年、ゲンスブールとジェーン・バーキンのデュエットでシングル「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」がリリースされた。バルドーとのデュエットが未公開だったため、この曲が世に出たのはこれが最初である。また、映画女優として活動していたバーキンにとって、「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は歌手としてのデビュー曲になった。この録音もやはりバーキンによるあえぎ声の演技を含んでいる。過激な性描写によって一部の人から反感を買いながらも「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は、イギリス、オーストリア、ノルウェー、スイスなどにおいてチャート1位を獲得しヨーロッパ全土でヒットした。バーキンとの録音はアルバム『ジェーン&セルジュ』(1969年)にも収録されたが、再発盤では同曲は外され、やはりゲンスブールとバーキンとのデュエットによる「スローガンの歌」(映画『スローガン』主題歌)に差し替えられた。
1986年、バルドーが1967年に録音されたまま未発表だった「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のリリースに同意した。このとき「売り上げは動物保護団体に寄付する」という条件がつけられた。
日本では1970年当時は要注意歌謡曲指定制度において放送禁止となるAランク指定を受け、その後はバーキンとマーガレット・スー歌唱のバージョンが旋律は使用可能なBランク指定を1988年に制度が失効するまで受け続けた
2015年の日本のテレビドラマ『まれ』(NHK連続テレビ小説)では、本楽曲が第12週「官能カスタードクリーム」の重要なモチーフとして取り上げられた。パティシエのヒロイン・津村希が、菓子作りの師匠が本楽曲をイメージし「大人の官能」をテーマとして制作した同名のオリジナルケーキを再現して作るよう命じられ、悪戦苦闘するエピソードが1週間にわたって展開された。
また春野寿美礼カバー版が挿入歌としても登場した。