車の助手席の足元に大量の水(雨漏り)が発生した!?
助手席の足元から急に水が漏れるようになった場合、水浸し・水漏れの原因は?
車に関する液体?が漏れてきているのでしょうか?修理は?
助手席の足元で水漏れ・水浸し!原因・修理は?
助手席の足元で水漏れの一番簡単な点検方法としては、晴天時エアコンをONにして乾燥したアスファルトの駐車場などに駐車してみてください。
数分後、車両をその場から移動して、車体下部だった部分に「お漏らし」していなければ、原因はエアコン水関連と考えてよいでしょう。
通常は、エアコンで除湿により発生した水を車体下部から垂れ流している物ですので、これが漏れてこない場合は車両内部に漏れている可能性が強いです。
修理費用としては、車両の簡単な点検やホースの交換で済めば数千円と思います。
車の床が水漏れで水浸しになってしまう原因としては、
ゴム部品劣化などによる雨漏り
エアコンドレイン(ホース)排水からの水漏れ
クーラント(冷却水)の液漏れ(溜まっている水が色付き)
大雨・洪水による床上浸水・足回りから雨水が侵入
ウインドウォッシャー液
といったものが挙げられます。
においが臭く無ければエアコンの排水(エアコンの水抜き配管がよじれていたり、詰まっている)で、タオルで拭いて緑や赤が着けばクーラント(冷却水)の可能性があります。
この場合オーバーヒートして車に良くありません。臭いが無ければボンネットを開けて助手席側に細いゴムのホースがどこにもつながってなくてぶらりとしています。
ここの入り口が詰まっていたら針金などで通せばOKです。掃除機で吸うのも良いでしょう。
助手席の水漏れ・水浸しの原因1 ゴム部品劣化などによる雨漏り
車のドアを閉めたとき、車体(車本体)との隙間を埋めるために、ウェザーストリップというゴム部品が使われています。
ウェザーストリップ同士をしっかり密着させることで、水筒のパッキンと同じように雨水などが車内に侵入するのを防いでいます。
このウェザーストリップの素材はゴムなので経年劣化しやすく、固くなって割れたり、ひび割れたりして柔軟性がなくなると、隙間が広がって車内に水が徐々に侵入することがあります。
もしくは、天井にサンルーフのある車の場合には、サンルーフにたまった水が車内に浸水している可能性があります。
サンルーフにたまった水はドレインホースというストローのようなもので、車の外に排水する仕組みになっていますが、ドレインホースの一部が破損していたり、目詰まりすることで、サンルーフに水がたまって、社内に浸水することがあります。
助手席の水漏れ・水浸しの原因2 エアコンドレイン(ホース)からの水漏れ
助手席側の床を中心に水漏れで水浸しになっている場合には、エアコンドレイン(ホース)からの水漏れの可能性が高いです。
エアコンの心臓部であるコンプレッサーやエバポレーターといった冷却装置が、助手席の前のグローブボックスの奥に格納されている車種が多いからです。
冷却装置によって空気が急速冷却されていますが、冷却装置自体もキンキンに冷えた状態になります。
冷却装置表面に空気が触れると一気に温度が下がり、そのせいで空気中に含まれていた水蒸気が液化(結露)します。
コンプレッサーやエバポレーターは金属でできた部品ですから、結露した水が周りにたまってしまうと、さび付かせて故障させる原因になるし、その他の金属部品をさび付かせる危険もあります。
そこで、エアコンドレイン(ホース)によって結露した水を車外へ排水しているものの、ホースが物理的に破損・劣化することで水が漏れ出し、車内の床を水浸しにすることがあります。
助手席の水漏れ・水浸しの原因3 クーラント(冷却水)の液漏れ
水の色が無色透明ではなく、緑色や赤い色をしていたり、何か臭い(甘い香り)も伴っている場合には、クーラント(冷却水)の液漏れも考えられます。
エンジンの熱を冷やしたり温めたりするラジエーターという部品の中に、クーラントが使われています。
ラジエーターとエンジンがホースでつながっていて、クーラントがエンジンとラジエーターを循環する仕組みになっているものの、
ラジエーター本体
ラジエーターホース
ヒーターホース、
ウォーターポンプ
のいずれかに破損・劣化・損耗といった故障が生じていると、クーラントの液漏れが起きることがあります。
エンジンもラジエーターも通常は車の前に配置されているので、クーラントの液漏れで車の床が水浸しになるとしたら、助手席・運転席の床が浸水することが多いです。
また、クーラントの液漏れが原因だった場合、エンジンがオーバーヒートしてしまい、最悪の場合、焼きついてエンジン故障が起きる危険があります。
エンジン故障は車の部品の中で最も巨大だし、修理するとなると何十万円もの費用が発生するので、クーラントの液漏れは可及的速やかに解消しなければいけません。
助手席の水漏れ・水浸しの原因4 大雨・洪水による床上浸水
台風による大雨や洪水といった自然災害に見舞われたり、荒れた海の近くを走行していて高波をかぶったなど、明らかな原因によって床上浸水することもあります。
自然災害が原因で車の床が水浸しになった場合、自動車保険で車両保険に入っていれば、一部の例外を除いて、保険を使って修理代の一部を補てんできます。
助手席が水漏れでが水浸しになっていた場合、放っておくと様々な不具合が発生してしまうので、まずは早急に排水をしなければいけません。
まずは、フロアマットなど外せる部品は外し、シートクリーナーなどを使って水洗いし、念のため、ファブリーズなどで消臭すると良いです。
車の床に溜まったままの残りの水を取り除くには、赤ちゃんやペットのおむつシートが使えます。
シートがぐんぐん水を吸い取ってくれるので、これでたまっている水をほぼ排水することができます。
フロアマットの下にあるフロアカーペット(布地の内張り)も、もちろん水をたっぷり吸いこんでいるはずなので、まずはシートクリーナーで水洗いしてファブリーズをしましょう。
その後、徹底的に乾燥させるのが重要で、延長コードを伸ばして扇風機で空気を送り続けたり、ドライヤーを充てるなどして、根気よく乾かしていきましょう。
乾燥を早めるためには、市販の吸湿剤も併用すると良いです。
車の水漏れで水を1度でもたまるとカビの発生原因に
車の床が水浸しになって、床上浸水したのと同じような状況になった場合、カビが非常に発生しやすくなっています。
床が水浸しになっているのにすぐに気が付くことができればよいですが、スペアタイヤのスペースなど、隠れた部分に水がたまることがあります。
そうなると発見が遅れ、カビが発生しやすくなります。
カビというのは、完全に除去するのが難しいうえに、ちょっとでも残っているとそこからぐんぐん繁殖してしまい、車内がすぐにかび臭くなりがちです。
助手席の水漏れ・水浸しの原因が海水だと金属部品の錆に注意!
車の床が水浸しになったら、カビを発生させないために、一刻も早く排水して乾燥させる必要がありますが、もう一つ理由があって、それが金属部品の錆です。
一部に水がたまった状態が続くことによって、金属部品がさびやすくなります。
車の底やボディ塗装などはあらかじめ防水加工されているものの、車の内部の部品に関しては、それほどキチンと防水対策はされていません。
水に触れることは想定しない設計になっているので、何らかの原因で水に触れ続けることで、金属部品がさび付いて、思わぬ故障を招く危険性があります。
特に気を付けなければいけないのは、海水が浸水した場合です。
通常の水よりも海水だと金属は非常にさびやすいので、いずれにしても、早急に排水&乾燥する必要があります。
中古車市場でも「水没車」は事故車よりも敬遠されることが多く、見た目はきれいでも、錆やカビのリスクがあるため、買取価格が安くなったり、買取拒否されることも珍しくはありません。