浄化槽設備士は浄化槽を施工する際の施工図の作成や施工管理などの実地の監督を担う者です。
管理・監督をすることができる高度な知識・技能を有する専門家として営業所ごとに浄化槽設備士を置かなければなりません。
試験対策は、問題集とか演習問題、参考書なども売られているが、それよりもまず過去問題です。
過去問題を繰り返しこなし、丸暗記することでは手堅く合格できる資格試験になります。
過去問では90点以上取れることを目標に過去問集には大半の受験生が使っている「6ヵ年全問題収録 浄化槽管理士試験完全解答 」がお薦めです。
この過去問集には6年間の過去問が掲載され、解説も付いています。
現場作業の経験は浅く試験については不安があっても、過去問題の丸暗記で合格するのは難しくはありません。
2021年の浄化槽設備士試験は下記のような日程・内容で行われました。
■浄化槽設備士試験の日程・時間
令和3年7月4日(日) 12時30分から17時10分まで
学科:12時30分~15時30分
実地:16時10分~17時10分
■浄化槽設備士試験の出題範囲・問題数
【学科試験】4肢択一式
・機械工学・衛生工学等
1.浄化槽工事を行うために必要な機械工学、衛生工学、電気工学及び建築学に関する知識
2.設計図書を正確に読み取るための知識
・汚水処理法等
1.汚水の処理方法に関する知識
2.浄化槽の構造と機能に関する知識
・施工管理法
1.浄化槽工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識
・法規
1.浄化槽工事を行うために必要な法令に関する知識
【実地試験】記述式
・施工管理法
設計図書で要求される浄化槽の性能を確保するために、設計図書を正確に理解し、浄化槽の施工図を適正に作成し及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力
■主催団体
公益財団法人 日本環境整備教育センター
〒130-0024 東京都墨田区菊川2-23-3
TEL 03-3635-4881(国家試験事業グループ)
TEL 03-3635-4880(講習事業グループ)
https://www.jeces.or.jp/course/facilitie-examination.html
浄化槽設備士試験解答速報2021
2021年の浄化槽設備士試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#浄化槽設備士試験解答速報」
5ch
「資格の大原」と「LEC東京リーガルマインド」では浄化槽設備士試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#浄化槽設備士試験」で解答が続々と投稿されるし、5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
なお正式な解答は日本環境整備教育センターのHPで過去問として掲載されます。
浄化槽設備士試験の合格率,合格基準は?
学科試験、実地試験ともに、100点満点中60点以上で合格となります。
実施年 受験者数 合格者数 合格率
2020年 574人 215人 37.5%
2019年 815人 221人 27.1%
2018年 801人 174人 21.7%
2017年 940人 335人 35.6%
2016年 990人 329人 33.2%
浄化槽設備士試験の難易度,受験生感想まとめ
下水道と比べると比較的簡単に作れる浄化槽は官公庁が推薦する廃水処理方法ですが、都市部では下水道が主流であり、浄化槽のニーズは減少しつつあります。しかし、浄化槽のほうが下水道より地震に強い点で推奨される動きもあるようです。浄化槽事業の営業所での必置資格でもあり、浄化槽の可能性はまだ十分にあるため、浄化槽設備士の今後のニーズは続くといって良いでしょう。