ワンピース1017話では、ゴムゴムの実にまつわる伏線が新たに追加され、ネットでは様々な考察合戦が繰り広げられています。
ゴムゴムの実の前任者がジョイボーイ?
ワンピースでは、ジョイボーイという世界に秘められた様々な謎に繋がる中心人物がいます。
漫画本編では魚人島編からジョイボーイの名前が登場していましたが、その人物像は光月おでんがロジャー海賊団の一員となって世界をめぐるエピソードでちょっとずつ明らかにされています。
■ワンピース 第967話
最後の島に辿り着いたロジャーが莫大な宝を目の前にして
「ジョイボーイ おれは……!! お前と同じ時代に生まれたかった」
「とんでもねェ宝を残しやがって…!!! とんだ笑い話だ」
■ワンピース 第968話
光月おでんがワノ国に帰還した際に
「今までは この”鎖国”に意味があった…!! -だが いつか”ジョイボーイ”が現れる日までに”開国”せねば……!!!」
ジョイボーイは最後の島(ラフテル)に「とんでもねぇ宝」を残し、さらにジョイボーイが再び世界にその姿を表す前に、光月おでんは開国を急ぐようになります。
これまでの考察でゴムゴムの実の前任者がロジャーだったのでは?という指摘もみられましたが、ワンピース本編で描かれるロジャーの戦い方を見ると手足を伸ばすな動きはみられません。
そもそも、ゴムゴムの実を手にしたシャンクスなど、当時のロジャーを知る人たちなら、ゴムゴムの実の能力者となったルフィと出会った時点で腰を抜かすほど驚いたに違いありません。
こうした考察が繰り広げられる中、ゴムゴムの実は世界政府が護送するほど重要な悪魔の実であることが判明。
護送に当たっていたフーズフーは任務失敗の責任を問われてCP9を追われ投獄されるほど重い処分が下されていることから、ゴムゴムの実は数ある悪魔の実の中でも極めて重要な意味を持っていることが考察できます。
ネットでは、ゴムゴムの実の前任者が、かつて世界政府と対立し、まかり間違えば世界政府を転覆させていたかもしれないジョイボーイがゴムゴムの実の前任者だったなら、世界政府が厳重な警備体制でゴムゴムの実を護送していたこともうなづけます。
ワンピース世界の謎を知り、世界政府の中心にいるイム・五老聖がゴムゴムの実の能力者であり、dの一族を系譜を受け継ぐルフィの抹殺を急務の課題に挙げた点も大きくうなづけます。
※元・海軍中将でルフィの父もdの一族で、世界政府はもちろんそのことも知っているはずでしょうから、「dの一族=世界政府の敵」という簡単な構造ではなさそうです。
ゴムゴムの実はイムの寿命を伸ばすため世界政府が護送?
イム並びに五老聖がルフィの抹殺を進めようとする理由として、ジョイボーイの再来を防ぐことが目的ではなく、もう一つの目的があるのでは?という考察もあります。
ゴムゴムの実は手足や体をゴムのように「伸ばす」能力のあるわけですが、悪魔の実は「覚醒」すると、さらなる秘めた能力を生み出すことが知られています。
ドフラミンゴの「イトイトの実」は、スパイダーマンのように想像できないほど鋼鉄に近い強度を誇る糸を生み出せる能力ですが、覚醒することで「己以外の建物なども糸化できる」ようになりました。
カタクリの「モチモチの実」は肉体を餅のように変形させてみたり、相手を大量の餅で取り込んで窒息させていましたが、覚醒したことでドフラミンゴと同じように地面や周囲の建物を餅化させることが可能になりました。
覚醒をすることで、自分以外の対象にも能力を駆使することができるようになります。
では、ゴムゴムの実の「伸ばす」能力も、地面や建物などをゴムのような性質を持たせることができるようになるんじゃ?というのが妥当な推論ですが、もしかしたら「寿命を延ばす」という覚醒能力の可能性も考えられます。
ちなみにルフィの駆使する「ギア」シリーズの技は、エニエス・ロビー篇でルッチがギア2の原理を暴いた時に「命を削っているんだぞ」と言っています。
使いすぎれば寿命を縮めることになりますが、現状、ルフィの寿命が縮んでいるような雰囲気はありません。
もしかしたらルフィはすでにゴムゴムの実の覚醒者となっていて、意図せず「寿命を延ばす」ことができるようになったからこそ、何度もギア4を繰り出すことができるようになったのかもしれません。
もし、ゴムゴムの実の覚醒者となると「寿命を延ばす」ことができるようになるなら、世界政府が厳重な警備でゴムゴムの実を護送していたのは、寿命を迎えつつあるイムの元に運ぶことが目的だったのでは?とも考えられます。
自分の肉体や相手の肉体の年齢を自在に操作できるジュエリー・ボニー(正体はソルベ王国の王太后「コニー」?)がいなくなると、イムや五老星は困り、赤犬がヒヤリとしたエピソードも過去にあり、こちらも寿命を匂わせる伏線となっていました。