価電子と最外殻電子の違いは？同じ？希ガスは？

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2023.08.01

価電子と最外殻電子の違いは？

高校化学のレベルで価電子と最外殻電子の違いはどのように覚えると良いんでしょか？

最外殻電子とは、元素の中で一番外側に位置している電子のことです。イメージとしては、原子の周りにある電子のうち、一番外側にいる仲間です。

一方、価電子は、結合に関係する電子のことです。結合とは、原子同士がくっついて新しい物質を作ることを言います。イオンや共有結合などがその例です。

通常、最外殻電子の数と価電子の数は同じです。つまり、最外殻にある電子が結合に関わると考えることができます。例えば、炭素(C)の最外殻電子は4個あります。そのため、炭素が他の原子と結合するときには、この4個の電子が重要な役割を果たします。

ただし、18族の元素は少し特別です。18族には希ガス元素と呼ばれる安定な元素が含まれます。希ガス元素の最外殻電子数は8個なのですが、これらの元素は通常結合をしません。そのため、希ガス元素の価電子数は0になります。

例えば、ネオン(Ne)は最外殻電子が8個ありますが、結合をすることはほとんどありません。そのため、ネオンの価電子数は0となります。

最外殻電子は元素の性質を決める重要な要素であり、価電子は元素同士が結合する際に大切な役割を果たします。希ガス元素は他の元素とほとんど結合しないため、価電子数が0です。他の元素は通常、最外殻電子数と価電子数が同じになります。

価電子（最外殻電子）とは？

原子の中心には原子核があり、原子核の周りには電子が回っています。電子は、原子核の引力に引き寄せられています。電子は、原子核の周りを一定の軌道を回っています。この軌道を電子殻といいます。

電子殻は、内側からK殻、L殻、M殻、N殻、O殻、P殻、Q殻、R殻と8つあります。それぞれの電子殻には、一定の電子数しか収容できません。

K殻は2個、L殻は8個、M殻は18個、N殻は32個、O殻は50個、P殻は72個、Q殻は98個、R殻は128個です。

最外殻電子とは、原子の最も外側にある電子殻に入っている電子です。価電子とは、原子間の結合に関係する電子です。

原子間の結合は、価電子が関与して起こります。価電子は、原子核から一番離れた場所にいるので、他の原子の価電子と最も簡単に結合することができます。

希ガス元素は、最も外側の電子殻に8個の電子を持っています。希ガス元素は、最外殻電子が8個あるので、原子間の結合が起こりにくく、化学的に安定しています。

そのため、希ガス元素の価電子は、0個とみなされます。

価電子と最外殻電子の違いをまとめると、以下のようになります。