映画「怪物」で子供達が書いた作文の途中はなぜ反転文字なのでしょうか?
作文は「むぎのみなとほしかわより」の続きは?
怪物(映画)作文の意味は?なぜ反転?頭文字は?
映画「怪物」で「むぎのみなと ほしかわより」で始まる作文について反転文字、鏡文字を書いていたのは星川君ですね。
子供が無意識に書いてしまう、癖のようなものです。
麦野君のお母さんが星川君の家を訪ねた時も学校を休んでいる湊くんに書いた手紙に鏡文字になった文字がある事を湊君のお母さんに指摘されていました。
星川君はお父さんから心理的(おそらく身体的にも)に虐待さえていたようなのでちょっと発達障害のようなものがあって鏡文字を書く癖が抜けきれていないのでしょう。
反転文字より作文の一番上の頭文字を右から横に読めば二人の名前になる事が二人の秘密のサインだったのですが、「先生は気づかないだろう」と言っていたので先生に気づいてもらいたいというより二人で秘密を共有する為だったのではないかと思います。
ちなみに、星川くんも同じように麦野くんのこと好きだったのかというと、麦野君は星川君を守ってはくれていないですね。
星川君がトイレの個室に閉じ込められた時も助けたのは保利先生でした。
麦野君は星川君に皆の前で話しかけないでとも言ってます。
自分もいじめの標的にされるという惧れもあったかもですが、劇中にもありましたが、いじめっ子からラブラブだと囃し立てられるのを非常に怖がっているようでした。
おそらく、星川君に惹かれる自分の気持ちを持て余してしまっていたのでしょう。
ただ麦野君は星川君の事を気にかけています。
星川君にとってはそれがうれしかったのでしょう。
それに鏡文字を含んだ二人の名前が隠された作文は星川君のものですから相合傘的なものだったのなら星川君も麦野君の事を友達以上の存在として意識していた事になります。
まとめ:怪物(映画)作文の意味は?なぜ反転?頭文字は?
映画「怪物」では子供達が「先生気づくかな?」「気づかないでしょ」と作文にある仕掛けをしていました。
湊が作文の1文字目に横文字で書いた「むぎのみなとほしかわより」の文字を見つけたことから、保利先生は2人が実は仲が良かったと知り、急いで湊の家に向かい「麦野!ごめんな。先生間違ってた」といじめは勘違いだったことを認め謝罪していました。
ちなみに、映画の中で子供たちが「怪物誰だ?」というゲームをしていましたが、
麦野君のお母さんからすれば息子を虐待していると思った保利先生や、事なかれ主義の校長や教員たちは「怪物」に見えただろうし、保利先生から見れば、問題児の麦野君や無実の罪で自分を糾弾する麦野君のお母さんはモンスターペアレントという「怪物」に見えたでしょう。
あざとく孫の死まで利用して同情を引こうという計算高い校長もしかり。
ビルに放火したかもしれない星野君も校長や麦野君にとっては「怪物」かもしれません。