怪獣8号(作者:松本直也)のストーリーや伏線をネタバレ気味に考察していきます。
怪獣8号とは?伏線などネタバレ考察
怪獣とは?
地震と同じく何の前触れもなく突如として出現する怪獣は破壊行動に加えて人間を捕食する性質を持っています。
その起源は古く少なくとも日本の歴史で言う室町時代にはすでに存在が確認されており、同じく怪獣討伐隊も同時代にはすでに存在。
怪獣の強さ(ランク)はマグニチュードにちなんで「フォルティチュード」という単位で、
メインで発生した怪獣「本獣」に付随して発生するものを「余獣」と呼ぶ。
本獣が作ったルートを使って現れるもの、本獣に寄生していたもの、本獣が作り出したものなど種類は様々。
一般市民からの通報で防衛隊が出動し殺処理が開始されるとともに怪獣警報が発令され、シェルターに避難するか家の戸締りをして命を守る行動をとるように促されます。
怪獣がいつどこでどのように生まれるかは12話で「断層で発生しその後徐々に成長」という説明が見られました。
怪獣8号の意味は?
12話で、特別な怪獣にはコードネームが付けられることがわかりました。
怪獣の中でも兵器へと転用できるような特質をもっている個体に関して、駆除したのちに様々な実験や検査が行われるようです。
おそらく日比野カフカが飲み込んでしまった小型の怪獣は「怪獣8号」というコードネームで呼ばれる個体で、何らかの特殊能力を秘めているものと思われます。
つまり怪獣8号となった日比野カフカそのものが強力な兵器になってしまったと解釈できそうです。
怪獣8号の伏線
現時点での未回収の伏線・設定は下記のようなものがあります。
- 日比野カフカに憑依した怪獣の「ミツケタ(見つけた)」の意味は?
- 日比野カフカに憑依した怪獣は本獣?余獣?
- 日比野カフカはなぜ怪獣に殺されず憑依されたのか?
- 日比野カフカ以外にも怪獣化できる人間はいるのか?
- 怪獣が発生するようになった原因
- なぜ日本にだけ怪獣が多いのか
- 亜白ミナが防衛隊に合格し日比野カフカが不合格となった背景
- プライベートスーツの能力は?
人語を話す怪獣の正体は?
怪獣8号考察 人為災害の線が濃厚か?
怪獣8号で登場する怪獣は13巻までの展開を見ると怪獣は自然発生したわけではなく、人工的に作られたものではないか?と考えていましたが、室町時代にはすでに猛威を振るっていることから、この漫画の世界観では、人類は怪獣との戦いの歴史といえるのかもしれません。
ただ現代では怪獣の猛威を大きく上回る戦力を持つようになっており、怪獣とは対等以上の立場になっている点を考えると、物語の構図はいつしか人間VSモンスターから、人間VS人間といった構図に代わっていくのではないかと思います。
国家同士の争いで実は水面下で怪獣が利用されていたとか、世界転覆を狙うテロリストが怪獣を駆使しているといった設定の他、すでに登場している怪獣関連の企業や機関(出雲デックスなど)が自分たちの私利私欲のために怪獣を出現させるマッチポンプ(自作自演)をしている可能性が高そうです。
例えば、「進撃の巨人」の巨人や「エヴァンゲリオン」の使徒も結局は、人類がかかわることによって生み出されたパターンでした。
怪獣8号に関しても、主に軍事利用目的で怪獣に関する研究が進められていて、実験の過程で事故が発生。
亜白ミナと日比野カフカの両親が命を落としてしまった事故も、実は事故によって逃げ出した怪獣が暴発したのではないかと考えることができそうです。
実際に怪獣討伐で使用される銃には、怪獣の組織から製造した様々な効果を持つ特殊弾が使用されています。
今後は様々な装備は怪獣討伐のために開発をしてきたのは建前で、実は他国を侵略する(もしくは他国からの侵略から国を守る)ための兵器の転用が本来の目的だったという線も考えられ、そうなると、現時点で最も黒幕に近いとみられるのは、日本討伐隊創設者である四ノ宮キコルの父親。
怪獣発生の原因・起源(怪獣の始祖?)についても何らかの真相を知っている可能性もありそうです。
怪獣にも個別の能力が備わっていて、知能レベルの低い怪獣に命令させることができるタイプもいれば、日比野カフカが怪獣化したように人間に憑依するタイプの怪獣もいます。
怪獣8号がゆくゆくは人間VS人間という構図になってきた場合、怪獣の能力を備えた人間が最前線でバトルを繰り広げるような展開になるんじゃないでしょうか。
プライベートスーツの能力は?
プライベートスーツの能力について第5話から少しずつ明らかになっています。
装着をするとその人の体形に合うように自動成形する仕組みになっていて、「解放戦力」と呼ばれるプライベートスーツの能力をどれだけ引き出せているか?という数値が設けられています。
訓練を受けた隊員でようやく20%で市川レノが初めて装着した際に8%だったのは上出来と褒められるものの、四ノ宮キコルはすでに小隊長クラスと称されています。
第7話ではプライベートスーツの持つシールド能力は装着者によってカスタマイズが可能で、四ノ宮キコルはシールドを一か所へと集中させて致命傷を防いでいます。
同じく第7話ではプライベートスーツの素材には「怪獣筋肉」が使用されていることが明らかになりました。
亜白ミナ隊長に関してはスーツ解放戦力が96%とほぼ100%に近い数値となっています。
防衛隊の武器
防衛隊の平隊員にはユニソケットを装填できる銃が支給されていて、プライベートスーツの解放戦力に応じて、銃の出力も変わるようになっています。
隊長・副隊長クラスになると、部隊の最大戦力のため個性に合わせた専用装備が用意され、弾3部隊だと保科副隊長が短刀、亜白隊長が長距離砲を得意としています。
さらに隊長・副隊長クラスの専用武器にはユニソケットとは別にユニ器官が使用され、四ノ宮キコルの巨大斧には衝撃波を加えられる仕様となっています。
ユニソケット
怪獣の特性を発揮する器官(ユニ器官)およびそこからの分泌物を収納したソケット
これを銃に入れ替えることで様々な怪獣から採取した特性を弾に乗せることが可能。
炸裂弾は1970年8月4日発生の本獣より採取
凍結弾は1988年2月19日発生の本獣より採取
回収済みの伏線
怪獣化した日比野カフカは人間の姿に戻ることができるのか?
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怪獣8号の名前の由来は?
タイトルが「怪獣8号」となっていますが、8号が何を意味するんでしょうか?
連載が始まったばかりはまだタイトルの名前の由来につながるエピソード・伏線はないものの、おそらくは怪獣8号とは日比谷カフカに憑依した怪獣を意味しているのではないかと思われます。
怪獣には様々なタイプがいることから、突然変異(?)で人間の体を乗っ取る個体やもしくは怪獣そのものが実は元は人間という可能性も考えられます。
人間に憑依できる能力のある怪獣だとすると、防衛隊で確認できている順番で8番目の個体だったり、実は防衛隊で開発した怪獣に対抗するための人口怪獣の8作目といった感じではないでしょうか。
追記:
怪獣の中で、特に強い能力を持った個体を「識別怪獣」として番号を当てていることがわかりました。
日比野カフカや亜白ミナが両親亡くした事故も、兵器化しようとした怪獣6号を制御できなくなった結果による爆発事故でした。
怪獣8号の登場人物
主人公の「日比野カフカ」の名前の由来は、おそらく怪獣化して変身することからフランツ・カフカの代表作「変身」をモチーフにしていると思われます。
日比野カフカ
年齢:32歳
怪獣専門清掃業者「モンスタースイーパー」の社員で、怪獣専門清掃業者にはほかにも、 イイダ解体、高槻開発、出雲テックスなどがあります。
亜白ミナ
年齢:27歳
日本防衛隊第3部隊
討伐した怪獣の数は数百に及びその容姿も相まって人気は全隊長の中でもトップクラス
未来の師団長候補と目されています
隊員には 五十嵐、宝木などのほか副隊長で防衛隊入隊試験2次審査で試験管を務めた保科がいます。
市川レノ
年齢:18歳
怪獣専門清掃業者「モンスタースイーパー」にバイトで入社した日に日比野カフカと怪獣の襲撃にあい、怪獣化したカフカと行動を共にすることになった防衛隊を志願する若者。
四ノ宮キコル
しのみやきこる
日本防衛隊(?)長官の娘。
第3話から登場。日比野カフカ、市川レノとともに受験番号2016番で防衛隊選抜試験2次に参加。
プライベートスーツを着用することで軽トラを軽々と持ち上げる怪力を誇り、高級車と執事を従えるお嬢様といった雰囲気でしたが、第4話で16歳でカリフォルニア討伐大学を飛び級で最年少主席卒業を果たした逸材中の逸材と判明。