上州名物で「かかあ天下と空っ風」とは意味は?
群馬県の女性は、本当に気が強くて「かかあ天下」になる人が多いというのが由来なんでしょうか?
かかあ天下と空っ風 とは意味・由来は?上州名物
「かかあ天下と空っ風」は上州名物と言われますが、正確には「かかあ天下」と「空っ風」と「雷」という三つの「か」が上州名物のようです。
空っ風と雷は地形と気象の問題。かかあ天下とは、女が働き者だということに由来しているようです。
群馬県と言えば「日本経済の父」「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一の出身地であり、生家が営んでいた養蚕・藍染めでは女性の働き手は欠かせないものでした。
上州では養蚕が盛んであった。
この仕事は女性が行うため、一家の経済の主導権が女性にあることが多く、発言力も大きかった。
きめ細かな蚕の飼育、すなわち女性の持つ繊細な感覚と骨身を惜しまぬ勤勉さであった。
このように上州の女性は、春から夏にかけては、養蚕に精を出し、
秋の収穫を終えると今度は、糸挽きと織物に専念した。
そのため品質の優れた繭と生糸と織物を生産する能力を持つ女性は高く評価され、
彼女らの収入は、男性のそれよりもはるかに高額であった。
所で上州では女が男を捨てる。
嫌いな夫、あるいは働きがいも生活力もない夫に多額の慰謝料を支払うことが出来たのは、
それを可能にする経済的実力を手にしていたからである。
まとめ:かかあ天下と空っ風 とは意味・由来は?上州名物
「かかぁ天下」は、女性が働き者という意味です。上州(群馬)は稲作がそれほど盛んでなく養蚕業が盛んでしたので、紡績作業など女性の仕事が多く、また上州産の絹糸は質が良くて世界中に知れ渡っていましたから、上州の女はよく働いている(女性のおかげで潤っている)「かかぁ天下」の国だということになったのです。
「空っ風」→「赤城おろし」の事で赤城山から吹き降ろされる冷たい強風の事。