「書き時計」とは鈴木完吾さんが大学の卒業制作で手掛けた作品で、ツイッターでは20万いいね以上を集めました。
書き時計「plock」とはどんなものなのか?動く仕組みはや動力は電気なのか?といった情報を整理しています。
書き時計plockとは?
書き時計plockとはからくり時計のように1分ごとに時計が時間を書いていく芸術作品。
鈴木完吾さんがカタカタと音が鳴るカラクリ人形からヒントを得て、シナ合板の木材を使用し木製のパーツを400個以上組み合わせ、7か月もかけて完成させています。
ネジやスペーサーなどは既製品を使用しているようですが、全体を構成する歯車やフレームなどは鈴木完吾さんが設計から加工まで行っているとのこと。
鈴木完吾さんが書き時計plockを友人に見てもらおうとTwitterに投稿したところ、2021年5月時点で、20.9万いいねと15.2万回のリツイートがされネットで大きな話題となりました。
書き時計plockが動く仕組みは?
書き時計plockは、日本に古くからあるからくり時計に、デジタル要素をアナログ的に融合した芸術作品。
からくり人形の構造をモチーフに組み合わせた407つもの木製部品で構成された書き時計plockは、重りで歯車が回ります。
動力源は重りのみで、重りが徐々に下がっていく力を利用して、歯車が回転し、多くのカムや歯車を連動させています。
他にゼネバ歯車(ジェノバ機構)というのを利用し1分ごとに磁気ボードに時刻を書き込んでいます。
ゼネバ歯車(ジェノバ機構)とは、通常の歯車に加えて、特殊な形状をした歯車を組み合わせることで、動きに変化を加える仕組みのこと。
「書き時計(plock)」は1分ごとに中央にある筆記版の時刻を書きかえていますが、筆記版は磁気ボードとなっています。
実際にペンや鉛筆で字を書いているわけではなく、磁気ボードの中には磁力のある粉が入っていて表のアーム部分でなぞると数字が浮かび上がり、逆に裏にある磁石で時刻を消す仕掛けになっています。
書き時計plockはゼンマイ式で重りを引き上げる所を除いて電気も使わない動力源で動いています。
鈴木完吾の書き時計plock以外の作品
鈴木完吾さんは書き時計plockを制作後も、次々と新しい作品を世に送り出しています。
2017年02月10日
文字書き計時器「time castel(タイムキャッスル)」は、3分間を計ることができる文字書きタイマー。
木や真ちゅうのパーツ100個超からなる作品で、誰でも動かすことができる仕組みとなっていて、ものづくり文化展にて優秀賞・明和電機賞を受賞しています。
からくり決済は、約20種2000パーツの機構を組み合わせたからくり仕掛けのレジです。
YouTubeなどに出ているアニメーションを参考にした作品で、文字列が表現される前面は取り外し可能で、カスタマイズもできる仕組み。
本体右側に決済用のトレイと動作レバーがあり、トレイにコインを置きレバーを降ろすことによって本体のメイン動力が動き出します。
文字が表示された後は鐘が鳴り、カウンターに数字が加算されて元の状態に戻ります。
メイン動力が動き始めると内部の機構が動き、本体前面にある8つの板が順に回転し「THANK YOU」の文字が表示されます。
右端の小箱の上に硬貨を置き、硬貨が箱の中に落ちてから最後に「チン!」とベル音が鳴って会計終了するまで約26秒もかかります。
どこかピタゴラスイッチを思い起こさせるものがありますね。
秩序ある無秩序は、ハンドルを回すランダムに配置された歯車とすべての歯車がかみ合い、5つの機械花がそれぞれの周期で花開きます。
「2020年度 第10回 ものづくり文化展」で優秀賞を受賞した作品です。
「やまがたうちわ」は2014年に東京六本木で開催された「金の卵展」に出品された作品。
山形らしさ”を感じるようなパターンとして「サクランボ」「花笠祭り」をイメージしてデザイン
「やまがたうちわ」の中には和紙が入っていて、その色を自由に変えられるんだそうです。
最近はシチズンの「アテッサ フローズングレー限定モデル」とコラボもしました。