「甘味処」の正しい読み方は?
「甘味処」の読み方は
かんみどころ
あまみどころ
どっちなんでしょうか?
甘味処の読み方|かんみどころ?あまみどころ?
「甘味処」の読み方は
かんみどころ
あまみどころ
どっちも正解です。
甘は音読みで「かん」、訓読みで「あま」
味は音読みで「み」、訓読みで「あじ」です。
甘味を「あまみ」と読むのは訓読み+音読みの湯桶読みです。
これを音読みは音読みで、訓読みは訓読みで揃えるのが原則というなら「かんみ」か「あまあじ」とすべきだと主張しなければなりません。
音訓を揃えるのは原則ですが、それはかなり弛い原則で、日常的に使う言葉にも沢山の例外がある程です。
で、言葉は生き物ですから、時代によって変化していきます。
例えば、ご主人も睡眠を「すいめん」とは言わないでしょうし、情緒を「じょうしょ」、貪欲を「たんよく」等とは言わないでしょう。
これらは、私が書いた方が本来の読みです。
しかし、誤りや勘違いが一般化し、それらが常用されて正しいとされる様になった言葉です。
甘味処は、過渡期にある言葉と言って良いでしょうね。
辞書に載っていたり、漢字変換も出来る事から、誤りとは言え無い状態にありますね。
言葉を厳密に扱い、元々の使い方以外を全て誤りとする様な本が出回ったりしたので、そういう言葉の性質を度外視して知識をひけらかしたり、物を言う人が増えましたが、言葉とは変化していくものです。
ですから、この場合は両方正解と言えます。
まとめ:甘味処の読み方|かんみどころ?あまみどころ?
漢字には音読みと訓読みがあります。
音読みは、中国語の読み方に基づく読み方です。そのため、音読みの読み方は、中国語の単語の読み方と似ています。
訓読みは、日本語の読み方に基づく読み方です。そのため、訓読みの読み方は、日本語の単語の読み方と似ています。
「甘味処」と同じように読み方が2つ以上あるモノとして、
重複(じゅうふく・ちょうふく)
早急(そうきゅう・さっきゅう)
世論(せろん・よろん)
など
ちなみに、NHKの放送では「よろん」と呼んでいます。民放も同様のようです。
同じような言葉に「既存」や「依存」があります。
これらは本来は「きそん」「いそん」と読むが、「きぞん」「いぞん」と読む人が多いためNHKでも後者の読み方にしています。