「乾雪」と「湿雪」ってそれぞれ何と読むのでしょうか?
また乾雪と湿雪の違いは?どっちが積もりやすいのでしょうか?乾いた雪と湿った雪の性質の違いは?
乾雪と湿雪の違い・読み方は?
「乾雪」と「湿雪」の違いについて、イメージがわきやすいように具体例を示すと
■湿雪
雪だるまが作りやすい雪のことです。
正しい読み方は「しっせつ」ですが、「湿り雪」(しめりゆき)と言うのが正式だそうです。
・水分が多く含んでいるために、粘着力があり雪がくっつきやすい(雪玉を転がすだけで雪玉が大きくなります)
(もちろん、かまくらも作りやすいです。)
・乾雪だと水分が少ないため、固まりにくく、さらさらしているために、雪がくっつきにくい(雪だるまがつくれません)
湿雪は、たくさん降らないと積もりません。水分を多く含んでいるからです。
加えて湿雪が降るということは気温も0℃以上のことが多いため、雪が積もりにくいです。積もったとしても人や車が、ほとんど、または全く通らない空き地や歩道などです。
車や人が、わりと通るところは積もりません。
外気温が高いと雪も積もりにくいということです。
ちなみに湿雪は重いです。理由は、水分を多く含んでいるからです。したがって、雪かきはしんどいですね。。
湿雪が大量に降って積もってしまったあとの夜などに急に気温が下がったりすると、道路はたちまちスケートリンクロードになります。
浅田真央さんをお呼びしたいくらいのスケートリンクが、いくつ自然にできあがります。
無論、4WD車でも滑りまくりです。
■乾雪
スキーヤーやスノーボーダー(特に中級者以上)が喜ぶ雪のことです。「かんせつ」と読みます。
・水分が少なく軽いため、深い雪の滑走面でもスキー板の抵抗が少なくて滑りやすく、最高に楽しい滑りが出来ます。
(ニセコのパウダースノーのとりこになったスノーボーダーは、全国に数多くいます。)
・水分が多い湿雪だと重いため、スキー板の抵抗が大きく、深い雪の斜面だと前に進みにくく、スキーになりません。
乾雪はすぐ積もります。ちょっと降っただけで路面が真っ白になることもあります。
交通量の多い札幌中心部でも路面が真っ白になります。
雪が乾いていれば乾いているほど、そして外気温が低ければ低いほど積もりやすいです。
旭川の積雪よりも札幌の積雪の方が多いときでも、札幌の道路には雪がなくて旭川の道路は真っ白であることがよくあります。
それは旭川の方が気温が低く、乾雪が降りやすいからなんです。
まとめ:乾雪と湿雪の違い・読み方は?
乾雪というのは雪自体も、気温も非常に温度が低い時に降るさらさらの雪です。ごく一部を除き本州以西/以南ではちょっと見ないですね。北海道の札幌あたりだと、それも2月上旬ぐらいの寒い時期にはそういった雪が積もります。湿雪というのはもう少し気温も高く…とは言っても雪が降るぐらいですから、氷点下5度以上で柔らかい雪です。ごく若干解けかけているんでしょうかね。湿った雪です。もう少し気温が高くなる(0?3度ぐらい)と湿雪よりももっと水分が多くなり、いわゆる「みぞれ」状態です。東京で雪が降るとそういうのがほとんどですね。
イメージとしては…乾雪というのはグラニュー糖みたいです。あるいは乾いた砂。なので積もった雪を手ですくってもさら?とこぼれて行きます。雪合戦の雪玉は作れません。湿雪はぎゅっと握ると固まりになります。例えて言うと海岸の波を吸った濡れた砂ですね。砂よりはもっと軽いし固まった時の粘着度は高いですけど。
基本、湿雪は乾雪よりも粒がでかいので
どんどん降り積もります。
ただ、湿っているので積もりだすのは遅いです。
断続的に降ると、どんどん積もって大雪となるのです。
まぁ、積もってもすぐに溶けてしまいますが。
反対に乾雪は降り始めたらすぐあたり一面真っ白になります。
ですが、粒が小さい上さらさらしているので、
風で吹き上がったりしてしまうためたくさんは積もりにくいです。
しかし、一回積もるとなかなか溶けてくれません。
ちなみに、乾雪は「雪合戦」には向いていません。
さらさらで一粒一粒がくっつきにくいです。