「簪を渡す」とは意味は?男性が女性に、簪を贈る意味は?
「薬屋のひとりごと」で出てくる、簪(かんざし)を贈る(プレゼントする)のはどんな意味なんでしょうか?
簪を渡す意味は?薬屋のひとりごと7巻で壬氏が猫猫にプロポーズ
男性が女性に簪(かんざし)・髪飾りを渡す時の気持ちは現在で言う所の指輪をあげるような感覚です。
自分の伴侶になって欲しいといった意味でしょう。
ちなみに、漱石(明治)の小説には髪型(丸髷や、銀杏返し)は出て来ても、挿しものは出てきません。女性の心をつなぎとめる小道具はよく指輪が出て来ます。プロポーズで使われたのは百合の花ですね。
幸田文(大正~昭和)の時は束髪や耳隠しが流行ったので飾りはぐんと減った?のか、「幸田文きもの帖」にも髪飾りは出てきません。
菊池寛の「恩讐の彼方に」は、仕えていた武家を出奔する元侍が、追い剥ぎをしたとき内縁の妻から死体から簪を抜くように言われ幻滅します。江戸時代は、日本髪を飾るかんざしは、金目のものだったようです。
まとめ:プレゼントで簪を渡す意味
男性が女性に簪(かんざし)・髪飾りを渡す場合、以下のようなの気持ちが含まれていると思われます。
○愛情表現としての簪・髪飾りの贈り物
簪や髪飾りは、日本の伝統的な美意識や装飾品として古くから使われてきたものです。男性が女性に簪や髪飾りを贈る場合、その女性に対して特別な感情を抱いていることが多いとされています。贈り物として渡すことで、その女性に対する愛情表現やリスペクトを示すことができます。
○結婚の意思表示としての簪・髪飾りの贈り物
簪や髪飾りは、古くから結婚式の際に花嫁が身に着ける装飾品として用いられてきたものでもあります。男性が女性に簪や髪飾りを贈る場合、結婚の意思表示として贈られることもあるとされています。
○お祝いや記念日の贈り物としての簪・髪飾り
簪や髪飾りは、その美しさや華やかさから、お祝いや記念日の贈り物としても人気があります。男性が女性に簪や髪飾りを贈る場合、その女性にとって特別な日やイベントの際に贈られることが多いとされています。
○前提にある関係性や文化によって異なる気持ち
最後に、男性が女性に簪や髪飾りを贈る場合に、前提にある関係性や文化によって、その気持ちや意図が異なることがあることも指摘されています。そのため、単純に男性が女性に簪や髪飾りを贈ること自体が特別な意味を持つとは限らず、それぞれの場合に応じた解釈が必要とされています。