柏原東高校とベトナムは、2021年3月の柏原東高校閉校に伴い、新たな絆で結ばれました。
ナニコレ珍百景で「大阪・柏原市…閉校した高校がベトナムで存続?感動秘話」として紹介された柏原東高校について。
柏原東高校(大阪府)wiki|閉校でベトナムに同窓会費
2019年、大阪府立柏原東高校は少子化の影響を受け、閉校が決定しました。その際、同窓会は1000万円近くあった同窓会費の使い道を議論していました。
そんな中、同窓会の顧問を務めていた近田直人さんは、アジアでの学校建設を支援するNPO法人「アジア教育友好協会」の存在を知ります。近田さんは、この活動を通じて同窓会費を活用し、恵まれない子供たちを支援できないかと考えました。
NPO法人から紹介されたのは、ベトナム北部バクザン省にある農村地域の小学校分校でした。貧しい家庭の小学生約90人が通っていましたが、校舎は薄暗く、トイレもありませんでした。
柏原東高校(大阪府)wiki|閉校でベトナム・キムソンカシトン分校に愛称と校歌
同窓会はこの提案を承認し、会費800万円を寄付して新校舎建設を支援することにしました。
新校舎は「キムソンカシトン分校」と名付けられ、柏原東高校の愛称「カシトン」が受け継がれました。また、校歌もベトナム語に訳され、新しい校歌として歌われるようになりました。
■交流の継続
2021年3月には、キムソンカシトン分校で新校舎の完成を祝う式典が行われました。式典には柏原東高校の同窓会代表や元教員たちも出席し、両校の児童生徒たちが交流を深めました。
閉校後も、柏原東高校とキムソンカシトン分校の交流は続いています。同窓会は図書室の寄贈や教育プログラムの実施など、様々な支援活動を行っています。
柏原東高校(閉校)とベトナム・キムソンカシトン分校の関係の意義
柏原東高校とベトナムの交流は、単なる学校支援にとどまりません。この交流を通じて、異なる文化を持つ人々が互いを理解し、尊重し合う心を育むことができます。
また、閉校した学校の同窓会費が有効活用されたという点でも、この事例は大きな意義を持っています。
柏原東高校とキムソンカシトン分校の絆は、これからも末永く続いていくことでしょう。
まとめ:柏原東高校(大阪府)wiki|閉校でベトナム・キムソンカシトン分校に愛称と校歌
柏原東高校は、大阪府柏原市にあった公立高等学校でしたが、2021年3月に閉校しました。しかし、その校名と校歌は、ベトナムのキムソン・カシトン小学校に受け継がれています。
■キムソン・カシトン小学校
キムソン・カシトン小学校は、ベトナム北部バクザン省にある農村地域の小学校です。貧しい家庭の児童約90人が通っていましたが、校舎は薄暗く、トイレもありませんでした。
2019年、柏原東高校の同窓会は、アジア教育友好協会を通じて、キムソン・カシトン小学校の新校舎建設に800万円を寄付しました。新校舎は2020年8月に完成し、「キムソン・カシトン分校」と名付けられました。
■柏原東高校の校名と校歌の継承
キムソン・カシトン小学校の新校舎には、柏原東高校の校名と校歌のプレートが掲げられています。また、校歌はベトナム語に訳され、児童たちは毎日歌っています。
柏原東高校の同窓会会長は、「ベトナムの子どもたちが柏原東高校の校名と校歌を継承してくれることを大変うれしく思います。これは、柏原東高校の精神がこれからも生き続けていくことを意味します。」と述べています。