カタカナは日本でいつから使われたのでしょうか？
ひらかなは源氏物語で使われていますが、カタカナはいつからなのでしょうか？
カタカナはいつから使われた？
カタカナは、日本語の表記方法の一つで、主に外来語や音声言語の表記に使われます。カタカナがいつから使用されたかについては、諸説ありますが、一般的には9世紀頃から使用され始めたとされています。
当時、日本は仏教の影響を受けており、仏教用語や漢字が導入されました。しかし、これらの文字では、日本語にない音を表現することができなかったため、カタカナが作られました。最初は漢字の草書体の一種であったとされています。
その後、カタカナは外来語の表記にも使われるようになり、明治時代には日本の近代化に伴い、西洋の知識や技術の導入にともなって、ますます一般的になっていきました。現代の日本語では、カタカナは外来語だけでなく、スラングや新語、商品名などにも広く使用されています。
カタカナの歴史｜なぜできた？
カタカナが作られた歴史的背景は、9世紀の日本における仏教の導入にあります。当時、仏教用語や経典を表すために、中国の漢字が使われていましたが、中国語と日本語では発音が異なるため、漢字だけでは日本語の発音を表現することができませんでした。
そこで、発音を表現するために、漢字を簡略化した文字が作られました。これがカタカナです。カタカナは、漢字を横に伸ばしたような形状で、当初は漢字の「草書体」と呼ばれる書体で書かれていました。
最初にカタカナが使われたとされるのは、『万葉集』と呼ばれる日本最古の和歌集です。この中には、カタカナで書かれた和歌がいくつか収められています。
その後、平安時代には、カタカナが「かな」として広く使用されるようになり、平安貴族の女性たちによって、詩や日記などに使用されるようになりました。また、平安時代には、カタカナが外来語の表記にも使われるようになりました。
近代に入ると、カタカナは西洋の知識や技術の導入にともなってますます一般的になり、現代の日本語では、外来語だけでなく、スラングや新語、商品名などにも広く使用されています。
ちなみに、日本でカタカナが作られたころの中国は、唐代（618年から907年）です。当時の日本は、中国文化の影響を強く受けており、特に唐代には、多くの漢字が日本に伝わり、日本語に取り入れられました。カタカナも、このような漢字の影響を受けて生まれたとされています。唐代は、中国の中でも文化や芸術が発展した時代であり、日本でも唐の文化や技術が導入され、多くの発展があった時期でもあります。
カタカナにはどの漢字が使われた？
カタカナは、漢字の一部を取って作られたとされています。具体的には、当時の漢字の「片仮名」という部分を取り出して、簡略化したものがカタカナとなったとされています。
「片仮名」とは、漢字の「偏（へん）」と「仮名（かな）」の合字で、片側が漢字の「偏」と同じ形状をしていることから、このように呼ばれました。この「片仮名」を簡略化して書くことで、カタカナが生まれたと考えられています。
例えば、「カタカナ」の「カ」という文字は、「偏」の部分を取って簡略化したものであり、「タ」という文字は、「仮名」の部分を取って簡略化したものです。同様に、「サ」「シ」「ソ」「セ」なども、「片仮名」から簡略化されたカタカナとして使われるようになりました。
カタカナ由来の漢字は？
以下は、あいうえお順に各カタカナに対応する漢字の一覧です。
ア： 亜
イ： 以
ウ： 宇
エ： 衣
オ： 於
カ： 加
キ： 企
ク： 久
ケ： 計
コ： 己
サ： 左
シ： 之
ス： 寸
セ： 世
ソ： 曽
タ： 多
チ： 千
ツ： 川
テ： 天
ト： 止
ナ： 奈
ニ： 仁
ヌ： 奴
ネ： 祢
ノ： 乃
ハ： 八
ヒ： 比
フ： 不
ヘ： 部
ホ： 保
マ： 末
ミ： 美
ム： 武
メ： 女
モ： 毛
ヤ： 也
ユ： 由
ヨ： 与
ラ： 良
リ： 利
ル： 留
レ： 礼
ロ： ?
ワ： 和
ヲ： 遠
ン： 乎 (「ン」自体は漢字に存在しないため、「乎」という漢字が割り当てられています。)
なお、これらのカタカナは、現代日本語においては外来語の表記にも多用されているため、音や発音表記を示すカタカナ以外にも、様々な意味や用途で使われています。
カタカナはいつから使われた？なぜできた？由来の漢字は？
カタカナは、平安時代（794年～1185年ごろ）初期に作られたと考えられています。漢字の音や和訓を注記するために僧侶や博士家などによって使われることが多かったです。西暦800年頃（1200年ほど前）には、ひらがなも同様に文字を簡略表示させる目的で考案されました。
カタカナが作られたころの中国は、唐（とう）という国でした。唐は618年から907年まで続いた王朝で、日本に多くの文化や技術を伝えました
唐と日本は、遣唐使という使節団を通じて、文化や技術、仏教などの交流を行っていました。遣唐使は、日本からは原材料の朝貢品を献上し、唐からは工芸品や絹織物などの返礼品を受け取っていました。
遣唐使は894年に停止されましたが、その後も民間貿易が続きました。
カタカナは、明治時代から1947年まで、子供たちが学校で最初に習う文字だったそうです。現在では、外来語や固有名詞などに使われています。
カタカナの由来については、諸説ありますが、一般的には、漢字の一部を取って作られたといわれています。漢字の音や和訓を注記するために僧侶や博士家などによって使われることが多かったです。
カタカナは、万葉仮名として用いられた漢字の一部を使って作り出された音節文字で、現在では、主に外来語・擬声語・擬態語などの表記に用いられます。
一方で、カタカナの由来は神代文字の一種だと考える説もあります4。神代文字とは漢字伝来以前より日本で使われてきた文字で200種類以上確認されています。
カタカナの由来については、まだ研究が進められている分野です。どの説にも一長一短があります。
カタカナは漢字の一部から作られたという説では、例えば、「ア」は「阿」の一部、「イ」は「伊」の一部、「ウ」は「于」の一部、「エ」は「江」の一部、「オ」は「於」の一部を取って作られています。他のカタカナも同様に、漢字の一部を取って作られているものが多いです。
カタカナは、漢字の音や和訓を注記するために使われることが多かったです。現在では、主に外来語・擬声語・擬態語などの表記に用いられます。
