川口加奈さんは14歳からホームレス支援活動を始め、19歳にして特定非営利活動法人Homedoor(ホームドア)理事長を務めています。
世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoungGlobalShapersにも選出された川口加奈さんの気になるプロフィールをまとめています。
川口加奈wikiプロフィール
名前:川口加奈
出身地:大阪府高石市
生年月日:1991年
年齢:30歳
出身高校:大阪女学院高等学校
最終学歴:大阪市立大学経済学部
川口加奈さんがホームレス問題に触れる直接的なきっかけは、14歳で大阪・釜ヶ崎のホームレスの人のための炊き出しに参加をしたこと。
14歳の時に炊き出しに参加したことがきっかけとして、小学校5年生の時に呼んだ学校図書『はだしのゲン』を挙げています。
■はだしのゲン
広島市出身の漫画家中沢啓治による、自身の原爆の被爆体験を元に作られた反戦漫画である。 太平洋戦争末期から戦後までの激動の時代を必死に生き抜こうとする主人公中岡元(ゲン)と隆太たちの生々しい姿を描く。 …
被爆者の様子や、戦争体験者の様子が生々しく描写されていることからトラウマになったという声も少なくないマンガで、
川口加奈さんも戦争の夢を見てうなされるようになったそうです。
海外では、自分と同じ年ぐらいの子どもたちも戦争に苦しんでいることを知り、「子どもたちのために何か出来ないだろうか」と、国際協力の仕事に就きたいという思いをいだくようになります。
そんな川口加奈さんは学校の行きかえりの電車からホームレスの姿を見ることが多く、両親からも「釜ヶ崎のあたりにはいってはいけない」と足止めされていたそうです。
しかし川口加奈さんと同じ年代の子供たちがホームレスを襲撃するという痛ましい事件が起こり、にわかにホームレスの人たちのことが気になると、反抗期ということもあり、ホームレスの炊き出しに参加したそうです。
川口加奈の経歴
川口加奈さんはホームレスの男性を呼ぶ時、敬意を込めて「おっちゃん」と呼んでいます。
炊き出しに並んでいるおっちゃんがとても寒そうで、自分が着ていたコートを渡したくなったのですが、その後ろにも寒そうなおっちゃんが並んでいます。
手を差し伸べたくても、焼け石に水となるのは明白で、強い無力感を経験し、国際協力どころか、目の前の貧困問題に対して何もできない現実を思い知らされます。
こうした原体験があって、19歳で「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」をビジョンに掲げた「Homedoor」を設立
「Homedoor」の名前の由来は駅のホームにある転落防止柵のホームドアから
人生というホームからの最後の砦、転落防止柵でありたいという思いと、ホームレスの人は物質的なハウスだけでなく、心のよりどころとなるホーム(居場所)との思いを込めているそうです。
これまでにホームレスの人々や生活保護受給者ら計160人以上に就労支援を、600人以上に生活支援を提供してきました。
川口加奈さんはホームレスの自立支援のために、「HUBchari」というどこで借りてどこで返してもいいレンタサイクル事業も運営しています。
ホームレスの方の多くが自転車修理の得意としていることから自転車のメンテナンスや貸し出しの仕事をしてもらっています。
「HUBchari」事業を始めた理由はホームレスの方に収入手段を得てもらうのは当然として、ホームレスから抜け出す「出口づくり」の一環。
ホームレスから就職しようと思ったら、どうしても「履歴書の空白」が生まれ採用にはマイナスとなってしまうことから、次の仕事に向けてHUBchariで訓練していましたと言えるようにすることが目的です。
2018年6月には自立支援施設「アンドセンター」を設立。
ホームレス状態になった方に、「あの施設に行けばなんとかなる」という場所を提供すべく、5階建てのビルに20人分の個室が用意されています。
シャワー室やキッチン、ランドリースペースに加え、食料や衣類の準備しているため、
「HUBchari」も合わせると住まいと貯金と仕事を段階的に得られる「中間的就労」の場づくりができるようになりました。
Homedoorでも就労支援として、ホームレスだった人を雇用し、駐輪場管理、マンション清掃、駐車場清掃、内職などの仕事ができるようにしています。
■川口加奈さんの主な受賞歴
「Google インパクトチャレンジ」グランプリ
青年版国民栄誉賞とされる日本青年会議所主催の「第31回 人間力大賞」グランプリ
世界経済フォーラム(ダボス会議)YoungGlobalShapers選出
日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」 再出発サポート賞
川口加奈の本
14歳で”おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味
1回失敗したら終わり。 ……それっておかしくない?
中学2年生の冬、初めての「炊き出し」。
生まれた大きな疑問。
答えはすぐ近くにあった――。
「ホームレス」と「放置自転車」、
2つの社会課題を一気に解くビジネスモデルで、
すべての人に「居場所」と「選択肢」をもたらす
NPO「Homedoor(ホームドア)」を立ち上げた
起業家のこれまでの15年と、これからつくる未来。
川口加奈がセブンルール出演
川口加奈のツイッターやインスタグラム
川口加奈のツイッター
@kawaguchikana
川口加奈のインスタグラム
川口加奈のフェイスブック
川口加奈のブログ
おっちゃん、ときどき、わたし。
川口加奈の高校や大学など学歴は?
川口加奈さんは私立のミッションスクールで中高一貫の大阪女学院中学・高等学校に通っていました。
川口加奈さんは学校までの電車通学で電車の車窓から「あいりん地区」、いわゆる釜ヶ崎の様子を目の当たりにしています。
友人の中にはその地域を通らないように電車を乗り換えて遠回りする人もいたそうですが、川口加奈さんは中学生がホームレスの人々を襲撃した事件をの記事を見たことがきっかけで全校集会で同世代に講演したこともあるそうですが、想いが伝わらず悔しい経験もしています。
高校2年のときには米国ボランティア親善大使に選ばれ、ワシントンD.C.で全世界の同年代の大使と触れ合いますが、この時には、貧困問題で大人顔負けの活動実績のある同年代の学生に圧倒されます。
高校時代は、ボランティア部で啓発活動や夜回りを中心に活動を続け、大阪市立大学に進学したのもホームレス研究が進んでいたことから。
NPO「Homedoor」は大学の友人たちと設立していますが、実は川口加奈さんはソーシャルベンチャーを起業するつもりなんてなかったそうです。
3組しか参加できないNEC社会起業塾に史上最年少で参加することになったのも、立ち上げメンバーの一人が「活動するなら、組織としてきっちりさせよう」と、独断で申し込んだのがきっかけだったそうです。
川口加奈の家族は?父親・母親・兄弟姉妹は?
川口加奈さんは2歳上の兄がいて父親は会社員、母親が実家の自営業を手伝っていたというどちらかというと一般的な家庭ではないでしょうか。
ただ、兄妹そろって中学受験で私立の学校に通っていることから、経済的には恵まれているほうと言えそうですね。
川口加奈の結婚した旦那(夫)や子供は?
川口加奈さんは2018年4月に渡辺直樹さんという方と結婚をしています。
2019年9月にはだ一子で女の子生まれて3人暮らしのようです。
川口加奈さんはと渡辺直樹さんの出会いは2人がまだ大学生だったころ。
アイセックという学生団体が母体のNPO法人にともに所属をしていました。
アイセックは世界120カ国、国内24大学に拠点をもつグローバルな学生組織で、毎年、国内外の学生のインターンシップを学生の手で斡旋したり様々な交流イベントを開催しています。
渡辺直樹さんは大学卒業後、いったんは富士通に就職しますが3年後には退職して、コミュニティデザイナーという仕事を始めています。
プロジェクトマネジメント、ファシリテーション、グラフィックデザイン、映像制作、イベント運営などのスキルを活かして、地域の人たちと一緒にデザインに取り組む「コミュニティデザイン」や、組織づくりのサポートなどに取り組んでいます。
この活動を通じて28歳の時に、世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)の33歳以下の若手コミュニティ「グローバルシェイパーズ」に選出されると、そこでなんと、川口加奈さんと再会し、意気投合をしたようです。
■渡辺直樹さんの略歴
1986年大阪生まれ。大阪府立生野高校(57期)、同志社大学社会学部社会学科(おもに組織社会学)卒業。大学時代は120カ国以上に拠点をもつ学生NPOで海外インターンシップ事業の運営に携わる。卒業後は富士通株式会社で建設業界向けの法人営業を担当。2013年に同社を退職後、フリーランスとしてIoT系のハッカソンや企業研修などでファシリテーターを担当。同年、コミュニティデザイン事務所のstudio-Lに参画。現在はデザイナー・ファシリテーターとして、地域の人たちによる公園や図書館づくり、まちづくりの計画や活動づくりをサポートしている。2015年、世界経済フォーラムが構成する33歳以下のコミュニティGlobal Shapersに参画。2020年、ネパールとマラウイの教育や仕事づくりを支援するNPO法人Colorbathに参画。
引用:http://watanabenaoki.flier.jp/profile/