2020年の計量士試験（一般・環境）は下記のような日程・内容で行われました。
計量士試験の試験対策には日本計量振興会編からテキスト・問題集（コロナ社版）から出版されている4種類の試験科目ごとのテキスト・問題集を利用するのが一般的です。
参考：計量士国家試験 テキスト・問題集
ただ計量士試験では高校数学レベルの問題も出題されることから、数学の参考書として大学受験でもおなじみの「チャート式数学（Ⅰ+A、Ⅱ+B、Ⅲ+C）」がおすすめです。
■計量士試験の日程・時間
令和2年12月13日（日）
【環境計量士】
９：２０～１０：３０ 環境計量に関する基礎知識 （環境関係法規および化学に関する基礎知識）
１０：５０～１２：００ 化学分析概論および濃度の計量
１３：１０～１４：２０ 計量関係法規
１４：４０～１５：５０ 計量管理概論
【一般計量士】
０９：２０～１０：３０ 計量に関する基礎知識
１０：５０～１２：００ 計量器概論及び質量の計量
１３：１０～１４：２０ 計量関係法規
１４：４０～１５：５０ 計量管理概論
■計量士試験の出題範囲・問題数
五肢択一式
【環境計量士（濃度関係）】
環境計量に関する基礎知識 – 化学（専門科目）25問
化学分析概論及び濃度の計量（専門科目）25問
計量関係法規（共通科目）25問
計量管理概論（共通科目）25問
【環境計量士（騒音・振動関係）】
環境計量に関する基礎知識 – 物理（専門科目）25問
音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量（専門科目）25問
計量関係法規（共通科目）25問
計量管理概論（共通科目）25問
【一般】
計量に関する基礎知識（専門科目）25問
計量器概論及び質量の計量（専門科目）25問
計量関係法規（共通科目）25問
計量管理概論（共通科目）25問
■主幹団体
経済産業省 産業技術環境局
基準認証政策課 計量行政室
〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1
TEL 03-3501-1688
計量士試験解答速報2020
2020年の計量士試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#計量士試験解答速報」
5ch
「資格の大原」や「LEC東京リーガルマインド」「ユーキャン」などでは例年だと計量士試験の解答速報は発表されていません。
twitterのハッシュタグでは他にも「#計量士試験」や「#計量士解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
また例年だと、試験日の翌日には経済産業省HPで解答速報はが掲載されるようです。
計量士試験の合格率,合格ボーダーラインは？
計量士試験では１科目１００点満点で１問の配点は４点。
専門２科目の合計点と共通２科目の合計点が両方とも合格基準点を超えることが合格基準となっています。
以下の①と②の双方の基準を満たす者が合格となります。（科目免除者は①）
■専門2科目の合格基準点
環境計量士（濃度関係）：50問中、23～24問以上の正答
環境計量士（騒音・振動関係）50問中、：23～27問以上の正答
一般計量士：50問中、28～30問以上の正答
おおよそ合計108点以上が合格ライン
■共通2科目の合格基準点
全試験区分とも50問中、30問以上（120点以上）の正答
近年の合格率は
一般計量士：22.5％、
環境計量士（濃度関係）：15.4％、
環境計量士（騒音・振動関係）：17.5％
といった感じで推移をしています。
■一般計量士
実施年 受験者数 合格者数 合格率
2019年 939人 211人 22.5%
2018年 689人 161人 23.4%
2017年 992人 243人 24.5%
2016年 1,043人 163人 15.6%
2015年 1,101人 191人 17.3%
■環境計量士（濃度）
実施年 受験者数 合格者数 合格率
2019年 2,250人 346人 15.4%
2018年 2,118人 392人 18.5%
2017年 3,195人 486人 15.2%
2016年 3,239人 496人 15.3%
2015年 3,348人 490人 14.6%
■環境計量士（騒音・振動関係）
実施年 受験者数 合格者数 合格率
2019年 736 129 17.5%
2018年 647 113 17.5%
2017年 875 150 17.1%
2016年 883 142 16.1%
2015年 912 153 16.8%
計量士試験の難易度,受験生感想まとめ
計量士は国家試験に合格してもその後に実務経験を積まないと正式登録されません。
一般計量士は1年以上の実務経験またはその他の要件を満たす必要があり、環境計量士は計量研修センターが開催する1週間程度の講習を受講する必要があります。
一般計量士の場合には実務経験に加えて、勤務先が一般計量証明事業として登録をしているか、適正計量管理事業所の指定を受けていなければいけません。
