映画『君の名は。』の時間軸・時の流れは?
時間のずれを図というかグラフでまとめてみました。必ずしも時系列ではありません。
君の名は 時間軸・時間のずれは?
■三葉が主役
1200年前、彗星が落下しこれを御神体として宮水神社が生まれ、神社を中心に町が発展し糸森町となります。三葉は宮水家の末裔の巫女として生まれ、糸守という狭くて濃い町に育ちます。三葉は糸森町民にとって特別視される存在です。
■星に願いを
そんな三葉ですが、巫女として口噛み酒しなきゃならないし、意地悪な3人組には冷やかされるし、この町には日照時間が短ければ嫁も来ないしカフェもないと、現状に不満を持っています。そして三葉は彗星に「こんな町いや、こんな人生いや。来世は東京のイケメン男子にしてください」と願いをかけます。
■つまようじの日
三葉の願いを聞き入れた彗星は、三葉の注文にふさわしい男として、三葉と3年離れた瀧を選びます。そして三葉は、瀧と入れ替わる夢を見始めます。初日は、バイト先でのつまようじ事件と奥寺先輩のスカートの修繕があります。この後も、三葉は、瀧の体を通して奥寺先輩と交流します。
■入れ替わりの日々
一方、瀧は三葉と入れ替わりおっぱいを揉みます。瀧の振る舞いによって、遠慮しがちに生きてきた三葉の環境に変化を与えます。意地悪な3人組からの冷やかしがなくなったり、後輩の女の子や男の子からモテたり。三葉がうんざりしていた糸守での人間関係を、瀧が変えてくれたのです。
■三葉の東京遠征
三葉は、瀧が奥寺先輩に憧れていることを知っていますし、奥寺先輩との交流の中で奥寺先輩も瀧のことを好いていることを知っています。両想いの男女をくっつけたくなるのは女の子の性。三葉は瀧と奥寺先輩のデートを取り付けます。
そんな三葉ですが、仲良しの奥寺先輩と私は遊べて、奥寺先輩と瀧くんもデートできるのに、私と瀧くんは一緒にいられない。三葉はふと瀧への恋心に気づいてしまいます。両想いになっている男の子に片思いする私、しかも相手は大人っぽく洗練されていて東京教えてくれるの良い奥寺先輩。二人の恋を応援していたはずなのに胸が痛い。明日は二人のデート。その前に瀧くんに思いを伝えたい。一発逆転をかけて東京まで瀧に会いに行きます。思いは届かず瀧に組紐だけを手渡します。
■Xデー、奥寺先輩とのデート
三葉のお膳立てにより成立したデート。しかし結果は散々。それは瀧が口下手でエスコートが下手だったばかりではありません。瀧の眼中に私がいないということに奥寺先輩が気づいてしまったからです。好きな人と時間を過ごしていても私を見てくれていない、一緒にいるだけ辛いものです。だからこそ奥寺先輩は、デートで夕方の解散を提案します。奥寺先輩にとって散々なデートになりました。
(奥寺先輩は瀧が大好き->)
■Xデー、三葉の断髪
三葉は、瀧のスマホにデートプランを書き残し、その末尾に一文つけます。「デートが終わる頃には彗星が見えるね」この日は三葉にとって、瀧くんがやはり奥寺先輩とくっついてしまうのか、それとも私を選んでくれるのか審判の日でした。しかし瀧から電話はかかってきませんでした。果たして三葉は失恋し、一葉(三葉の祖母)に髪を切ってもらいます。「こんな町いや、こんな人生いや。男の子にも振られた、もういや」(ここは三葉の夢です。三葉はディアマト星を落とし糸守町ごと破壊します。なんちゃって)
■瀧の三葉探し
Xデーを堺に三葉と入れ替わらなくなった瀧は、司と奥寺先輩と一緒に三葉を探しに旅に出ます。ついに3年の時差に気づきますが、この辺りから三葉の夢に綻びが生じます。例えば瀧のスマホからデータが勝手に消えていきます。他方、奥寺先輩は、司とイチャつき瀧にヤキモチを焼かせ、瀧の心の奪還を図ります。しかし、すでに瀧は三葉で頭がいっぱいです。さらに
瀧は組紐を通して、三葉が自分に会いに来てくれたことに気づきます。「お前が世界のどこにいても必ず会いに行く」早朝、瀧は奥寺先輩を置いて御神体のあるクレータへ向かいます。奥寺先輩はここに失恋します。
■糸守救出
瀧は、Xデー前の三葉の身体と入れ替わります。瀧はテッシーやさやちんに彗星墜落の危険を知らせ、避難計画を企てます。瀧が、三葉パパの胸ぐらを掴むのもこのときのです。その後、瀧は三葉と会うことを願って御神体のあるクレーターへ再び向かいます。
三葉の夢のなかですから不思議なことがいろいろ起きてます。
■カタワレ時
三葉と瀧には3年の時差があるため、二人が同時に出会うことはできません。三葉があの世の住人としてXデーの時間に閉じ込められていたからこそ、三葉と瀧はお互い高校生の姿で遭うことができます。
■三葉、父親を説得
瀧から「好きだ」を受け取った三葉は、父親を説得しに行きます(三葉はどうやって父親を説得したか->)そして糸守町民を避難させた後、彗星は墜落します。ここで三葉が見ていた夢は終わりを迎えます。つまり、図中の青ラインがほどけて黄ラインになります。これは、おっぱいを揉む、奥寺先輩とのデート、三葉探し、三葉パパとの接触、瀧の告白と死など青ライン上の事象が、瀧にとってはなかったことになります。瀧の未来は、三葉によって黄ラインに書き直されたのです。
■エンディング
東京で瀧は就活生で、三葉は上京しています。三葉は夢を見ていた赤ライン上の三葉で、瀧は夢なんか知らない黄ライン上の瀧です。黄ライン上の瀧は入れ替わりの夢なんかみていないから、テッシーとさやかが東京の喫茶店にいても気づきません。奥寺さんから「スーツ似合ってないねー」と言われるのもこのときです。(奥寺さんは何をしにラスト登場したのか->)電車の車窓越しにお互いを発見した瀧と三葉は、お互いに追いかけ