麒麟がくるでは第1話の冒頭からカラーギャング(野盗)に村が襲われ、
カラー侍が迎え撃つという目にも鮮やかな戦闘シーンから始まりましたね。
ネットでは「忍たま乱太郎を見ているようだ」といった声も上がっていますが、
なぜ着物の色が派手なんでしょうか?カラフルな衣装には何か理由があるんでしょうか?
麒麟がくるで着物色が派手な衣装の理由は?
着物色が派手な衣装はどうやら、ドラマの設定・演出ではなくて、
当時の屏風絵(洛中図など)、資料などを見ると着物は派手だったようです。
麒麟がくる当時の人たちは原色を好んでいたそうで、実際に洛中図の庶民の服も水色とか赤とか描かれています。
着物の色は原色があふれていた可能性が高く、
「麒麟がくる」の戦国時代は日本の歴史上、最も衣服が派手だったようです。
麒麟がくるの派手な着物の衣装担当は誰?黒沢和子さん?
麒麟がくるの衣装担当は黒沢明監督の娘の黒沢和子さんという方で、
ドラマのために自宅のお風呂で自力で染めあげたと話しています。
出演者の衣装の色は中国の『五行風水』からインスパイアされた色で、それぞれにちゃんと意味があるとも話しています。
五行には「木・火・土・金・水」があり、それぞれお互いを生かし合い、運気を強めていくとされています。
木(木行) 木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%A1%8C%E6%80%9D%E6%83%B3
火(火行) 光り煇く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。
土(土行) 植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。
金(金行) 土中に光り煇く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。
水(水行) 泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。
素材で言うと、下記のようなものが該当するようです。
火:火、化学繊維、プラスチック、ランプなど
水:水、液体、ガラス、水墨画、水彩画など
木:植物、木製家具、えんぴつ
金:宝石類、鈴、時計など
土:石、陶器、大理石、クリスタルなど
五行は、すべてバランスを保ちながら存在するといわれ「五行のサイクル」というものがあります。
木は水で育つ
木は火種になる
火は土になる
土(岩)から金属が出る
金は水に交わると増える
麒麟がくるで着物色が派手な衣装に関するツイッターの反応
明智光秀の生きていた戦国時代には着物色が派手な衣装は珍しいことではなかったようですが、
ただそれでも農民をはじめ一般階級の市井の人たちまでこんな色鮮やかな着物を着ていたのかというと、その点は違うんじゃないかな?という気もしますね。