国立大学の出願状況で定員割れの大学がみられる原因は?
倍率が1倍を下回るなど低い理由は?
国立大学の出願状況|なぜ定員割れ?倍率が引くい理由は?
【大学受験2024】国公立大学の志願状況(最終日10時現在)前期2.7倍・後期9.1倍
文部科学省は2024年2月2日、2024年度(令和6年度)国公立大学入学者選抜の志願状況を発表した。出願最終日となる2月2日午前10時現在の志願倍率は、前期日程が2.7倍、後期日程が9.1倍、中期日程が12.0倍。確定出願状況は2月20日に発表される。
2月2日午前10時現在の志願状況によると、国立(前期)は募集人員6万3,647人に対し、志願者数が16万6,430人で、志願倍率が2.6倍。国立(後期)は募集人員1万2,629人に対し、志願者数が11万2,601人で、志願倍率が8.9倍。公立(中期)は募集人員2,400人に対し、志願者数が2万8,855人で、志願倍率が12.0倍。
https://news.yahoo.co.jp/articles/80b3b99b2674b2fba01896a3c10ebc6497215b69
2月2日時点の国立大学の出願状況では、定員割れの大学がみられました。
その原因として、いくつかの要因が考えられます。
2025年から共通テストが変わるため、浪人を避けたいと考える人が多い
2025年から共通テストの内容が大きく変更されます。そのため、今年受験する学生は、新しい試験対策に不安を感じ、浪人を避けたいと考える人が多いようです。
昨年の数学問題の影響
2023年の共通テストの数学問題は、非常に難解だったと言われています。そのため、今年の受験生は数学への苦手意識が強く、志望校を下げる傾向があるようです。
私大も国からの補助金問題の影響で、合格者を出しずらい傾向にある
近年、私立大学も国からの補助金問題の影響を受けています。そのため、例年ほど多くの合格者を出すことが難しくなっているようです。
まだ出願状況は途中経過である
2月2日時点の出願状況は、まだ途中経過です。今後、出願者数はさらに増える可能性があります。
大学によっては、一定の基準を満たしていない場合は不合格とする
国立大学の場合、一定の基準を満たしていない場合は、定員割れであっても不合格となる可能性があります。
後期試験や追加合格、二次募集などがある
定員割れの大学の場合、後期試験や追加合格、二次募集などを行う場合があります。
情報公開が進んでいる
近年、大学はホームページなどで出願状況を日々更新しているところが増えています。そのため、受験生はより多くの情報に基づいて志望校を選ぶことができるようになっています。
大学によっては、中間発表値を更新しないところもある
大学によっては、中間発表値を更新しないところもあります。そのため、実際の出願状況は発表されている数字よりも少ない可能性があります。
国立大学の出願状況|定員割れは必ず合格?
定員割れしている大学・学部は受験者全員が合格するんでしょうか?
答えは大学側や教授会の判断によっても異なります。
特にブランド私大や国公立大学ではある程度の成績がないことには確実に不合格となるでしょう。
しかし、定員割れによって国からの経常費補助金がカットされるため、できる限り多くの学生を受け入れたいとする大学も少なくありません。昨年までの各大学の合格実績を見てみると中には全員合格している私大や1名しか不合格者がいない歯科大も存在していました。ただ、一部の大学です。
100%合格となれば次年度の大学の偏差値も下がるでしょう。したがって余程のことがない限り「全員合格」とする大学は少ないと思います。
まとめ:国立大学の出願状況|なぜ定員割れ?倍率が引くい理由は?
国立大学の出願状況で定員割れがみられる原因は、共通テストの変更や数学問題の影響、後期の定員補充、私立大学の経営課題、志願者数の増減、情報の更新と公開などが挙げられます。
■今後の見通し
2025年から共通テストが変わるため、今後も出願状況は変化する可能性がある。
私立大学も国からの補助金問題の影響を受けているため、合格者数は厳しくなる可能性がある。
情報公開が進んでいるため、今後ますます出願状況に関する情報は透明化していくことが予想される。