2020年の工事担任者試験(工担)は下記のような日程・内容で行われました。
■工事担任者試験(工担)のテキスト選びについて
問題集以外のテキスト・参考書についてはリックテレコムの「AI・DD総合種標準テキスト」1冊か、
同じくリックの科目別テキスト(工事担任者科目別テキスト~わかるAI・DD総合種「技術・理論」、AI・DD全資格 〔基礎〕、AI・DD全資格〔法規〕)を3冊用意するのが一般的な勉強法とされています。
■工事担任者試験(工担)の日程・時間
令和2年11月22日(日)
AI第一種 9:30~10:10(1科目)、10:50(2科目)、11:30(3科目)
AI第二種 12:40~13:20(1科目)、14:00(2科目)、14:40(3科目)
AI第三種 9:30~10:10(1科目)、10:50(2科目)、11:30(3科目)
DD第一種 15:30~16:10(1科目)、16:50(2科目)、17:30(3科目)
DD第二種 9:30~10:10(1科目)、10:50(2科目)、11:30(3科目)
DD第三種 12:40~13:20(1科目)、14:00(2科目)、14:40(3科目)
AI・DD総合種 9:30~12:10(3科目受験者の場合)
■工事担任者試験(工担)の出題範囲・問題数
『電気通信技術の基礎』
電気工学の基礎・電気通信の基礎
『端末設備の接続のための技術・理論』
出題項目:端末設備の技術・総合デジタル通信の技術・接続工事の技術・トラヒック理論・ネットワークの技術・情報セキュリティの技術
『端末設備の接続に関する法規』
出題項目:電気通信工事業法及びこれに基づく命令・有線電気通信法及びこれに基づく命令・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令
AI第一種
アナログ伝送路設備(アナログ信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備等を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事
AI第二種
アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(端末設備等に収容される電気通信回線の数が、50以下であって内線の数が200以下のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が毎秒64キロビット換算で50以下のものに限る。)
AI第三種
アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事(端末設備に収容される電気通信回線の数が、1のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が基本インターフェースで1のものに限る。)
DD第一種
デジタル伝送路設備(デジタル信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備等を接続するための工事。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
DD第二種
デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が、毎秒100メガビット(主としてインターネットに接続するための回線にあっては、毎秒1ギガビット)以下のものに限る。)ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
DD第三種
デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒一ギガビット以下であって、主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限る。)ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
AI・DD総合種
アナログ伝送路設備又はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事
工事担任者試験(工担)解答速報2020
2020年の工事担任者試験(工担)は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#工事担任者験解答速報」
5ch
資格のTACや資格の大原、ユーキャンといった大手の資格予備校では例年、工事担任者試験(工担)の解答速報は発表されていないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#工事担任者試験」「#工担解答速報」や「#工事担任者解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、
例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
正式な解答は後日「電気通信国家試験センター」のホームページの「電気通信の工事担任者試験(工担)問題・解答」で発表されます。
工事担任者試験(工担)の合格率,合格ボーダーラインは?
工事担任者試験(工担)は過去問と同じ問題かもしくは類似問題からの出題が多くみられ、過去問題集を2~3階くらい繰り返して試験に臨めば合格点をとることはそれほど難しくないとされています。
合格基準点はは下記のとおりで、各科目6割以上取ることができれば合格となります。
科目 | 配点 | 合格点 |
電気通信技術の基礎 | 100点満点 | 60点 |
端末設備の接続のための技術及び理論 | 100点満点 | 60点 |
端末設備の接続に関する法規 | 100点満点 | 60点 |
工事担任者試験(工担)には税理士試験と同じく「科目合格」システムがあり、受験から3年間であれば、合格した科目の再受験は免除されます。
たとえば、昨年は「電気通信技術の基礎」で科目合格をしていた場合、今年は「端末設備の接続のための技術及び理論」と「端末設備の接続に関する法規」で科目合格をすれば工事担任者試験(工担)に合格となります。
工事担任者試験(工担)では資格範囲が細かく分かれているものの、総合的な合格率は次のようになっています。
過去の試験 | 回 | 試験申請者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成25年(2013年)度 | 第1回 | 21,689 | 18,187 | 4,839 | 26.60% |
平成25年(2013年)度 | 第2回 | 25,496 | 21,362 | 5,871 | 27.50% |
平成26年(2014年)度 | 第1回 | 19,828 | 16,605 | 4,743 | 28.60% |
平成26年(2014年)度 | 第2回 | 23,811 | 20,053 | 4,913 | 24.50% |
平成27年(2015年)度 | 第1回 | 19,977 | 16,704 | 5,470 | 32.70% |
平成27年(2015年)度 | 第2回 | 22,569 | 18,856 | 4,528 | 24.00% |
平成28年(2016年)度 | 第1回 | 18,125 | 15,084 | 5,165 | 34.20% |
平成28年(2016年)度 | 第2回 | 20,728 | 16,890 | 5,862 | 34.70% |
平成29年(2017年)度 | 第1回 | 16,443 | 13,538 | 4,486 | 33.10% |
平成29年(2017年)度 | 第2回 | 18,915 | 15,523 | 5,226 | 33.70% |
平成30年(2018年)度 | 第1回 | 15,097 | 12,444 | 4,452 | 35.80% |
平成30年(2018年)度 | 第2回 | 18,600 | 15,350 | 5,509 | 35.90% |
令和元年(2019年)度 | 第1回 | 14,918 | 12,477 | 4,359 | 34.90% |
令和元年(2019年)度 | 第2回 | 18,033 | 15,088 | 5,368 | 35.60% |