公認心理士とは、心理学の専門的な知識と技術を持って、人々の心の悩みや問題に対応し、支援するための国家資格です。この資格は、心理的なサポートが必要な人たちに寄り添い、彼らが抱える問題の解決を助けるために、2017年に制定されました。公認心理士は、教育、医療、福祉など、様々な分野で活躍しています。
公認心理師の資格を取得するには、毎年1回実施される公認心理師試験を通過しなければなりません。
2024年の公認心理師試験は下記のような日程・内容で行われました。
■公認心理師試験の日程・時間
2024年3月3日(日)
■主催団体
〇厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 公認心理師制度推進室
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-5253-1111(内線 3112、3113)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116049.html
〇一般財団法人 日本心理研修センター
〒112-0006 東京都文京区小日向4-5-16 ツインヒルズ茗荷谷10階
TEL 03-6912-2655
https://www.jccpp.or.jp/shiken.cgi
公認心理師試験解答速報2024
2024年の公認心理師試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
IPSA心理学大学院予備校
twitterのハッシュタグ「#公認心理師試験解答速報」
5ch
「資格の大原」や「資格のTAC」「ユーキャン」「LEC東京リーガルマインド」などでは公認心理師試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#公認心理師試験」や「#公認心理師解答速報」で解答が続々と投稿されるし、5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
公認心理師試験の合格基準・ボーダーは?
公認心理師試験はマークシート方式で午前と午後のそれぞれ120分で実施され、5つまたは4つの選択肢から1つを選択します。
出題数は150問程度、合格基準は、総得点の60%程度以上となっています。
出題される項目は、日本心理研修センターが公表しているブループリント(公認心理師試験設計表)に、各項目の出題割合が示されています。
公認心理師試験の合格率は?
2018年(第1回) 36,103人 28,574人 79.1%
2019年(第2回) 16,949人 7,864人 46.4%
2020年(第3回) 13,629人 7,282人 53.4%
2021年(第4回) 21,055人 12,329人 58.6%
2022年(第5回) 33,296人 16,084人 48.3%
2023年(第6回) 2,020人 1,491人 73.8%
第1回目の2019年の合格率は79.6%と高かったものの、以降は50%前後を推移、2023年は70%台となりました。
なお、5年間の実務経験後に公認心理師現任者講習会を受講することで受験資格が得られるため最も受験者数の多かった区分Gは、第5回公認心理師試験で終了しています。
公認心理師試験の出題範囲
公認心理師としての職責の自覚
問題解決能力と生涯学習
多職種連携・地域連携
心理学・臨床心理学の全体像
心理学における研究
心理学に関する実験
知覚及び認知
学習及び言語
感情及び人格
脳・神経の働き
社会及び集団に関する心理学
発達
障害者(児)の心理学
心理状態の観察及び結果の分析
心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助)
健康・医療に関する心理学
福祉に関する心理学
教育に関する心理学
司法・犯罪に関する心理学
産業・組織に関する心理学
人体の構造と機能及び疾病
精神疾患とその治療
公認心理師に関係する制度
その他(心の健康教育に関する事項等)
公認心理師試験の難易度,受験生感想まとめ
公認心理士の仕事は多岐にわたります。例えば、学校では子どもたちの心の問題に対応し、彼らが安心して学校生活を送れるよう支援します。医療現場では、患者さんの心理的なケアを担い、病気の治療だけでなく、心の健康もサポートします。福祉の分野では、高齢者や障害を持つ人々が抱える心の悩みに耳を傾け、彼らが社会の中で充実した生活を送れるよう助けます。
公認心理士は、心理検査、カウンセリング、心理療法など、様々な方法を用いて支援を行います。心理検査では、クライエントの心理状態や性格、能力などを評価します。カウンセリングでは、対話を通じてクライエントの悩みを共有し、解決策を一緒に考えます。心理療法では、専門的な技術を使って、心の問題を改善する手助けをします。