車の航続可能距離について
航続可能距離が思ったように増えない原因や、航続可能距離が減るのが早い原因、航続可能距離が0になったときの対処法、航続可能距離を増やす方法などを詳しく説明しています
航続可能距離が変わらない！ガソリン入れたのに航続可能距離が増えない！
「ガソリンスタンドで給油したのに、車の航続可能距離が増えない…。」
そんな経験はありませんか？
実はこれ、よくある現象なんです。
今回は、給油しても航続可能距離が増えない原因と対処法、そして知っておくと安心な車の豆知識を分かりやすく解説します。
原因1. 少量給油の場合、システムが反応しないことも
まず、給油量が少なかった場合は、航続可能距離の表示に変化がない場合があります。多くの車種では、目安として約10L以上給油すると表示が変わるとされています。 これは、少量の給油では、システムが燃費計算に利用する燃料残量の変動を正確に認識できない場合があるためです。
原因2. 車両側のメカニズムに理由があるケースも
航続可能距離は、車側の様々な要素が複雑に絡み合って算出されています。そのため、一見故障かな？と思っても、実は車両のメカニズムに起因しているケースも少なくありません。
- 燃料計の仕組み: ガソリン残量の計測は、重さではなく燃料タンク内の浮きの位置を測っています。 車の動きや振動でタンク内部が波打つため、正確な測定が難しいのです。 したがって、少量の給油では、実際の残量が増えていても、浮きの位置が変化せず、航続可能距離に反映されないことがあります。
- 燃費計の計算方法: 航続可能距離は、過去の燃費データと現在の燃料残量から計算されます。 つまり、直近の運転で燃費が悪かった場合、給油後も航続可能距離は短く表示される可能性があります。 例えば、渋滞中のストップ＆ゴーやエアコンの過度な使用は燃費を悪化させる要因となります。
- 燃料計センサーの誤差: 燃料計センサーが故障していたり、特定のガソリンスタンドの燃料に慣れてしまい、他のスタンドの燃料を入れた際に誤差が生じるケースがあります。 この場合は、異なるガソリンスタンドで数回給油してみるか、センサーの交換を検討する必要があります。
原因3. 車両のシステムに不具合が生じている可能性も
最新の車は、高度な電子制御やコンピューターシステムを搭載しています。そのため、システムの不具合やソフトウェアのアップデートが必要な場合も考えられます。 特に、トヨタ、ダイハツ、ホンダ、日産などの車種では、正規ディーラーや専門の整備士に診断を依頼し、システムのアップデートや部品交換を行うことが推奨されています。
航続可能距離が変わらない対処法
航続可能距離の表示がおかしいと感じたら、まずは以下の点をチェックしてみましょう。
- 給油量: 10L以上給油しても変化がないか確認します。
- 燃料残量計: 燃料残量計のメモリが増えている場合は、航続可能距離の表示よりも燃料残量計を優先します。
- 運転状況: 燃費の悪い運転を続けていないか確認し、改善に努めます。
- 車の取扱説明書: 車種ごとに給油後の航続可能距離の表示の変化は異なるため、一度確認してみましょう。
これらの確認をしても改善が見られない場合は、車両側の問題やシステムの不具合の可能性があります。早めにディーラーや整備工場で点検を受けることをおすすめします。
航続可能距離と安心のために：日頃から心がけたいこと
- 定期的なメンテナンス: エンジンオイルやエアフィルターの交換など、定期的なメンテナンスを行うことで、エンジンの効率を向上させ、燃費改善に繋がります。
- タイヤの空気圧チェック: タイヤの空気圧が適切でないと燃費が悪化するため、定期的なチェックと調整を行いましょう。
- 不要な荷物の積載を避ける: 車の重量が増加すると燃費が悪化する原因となるため、不要な荷物は車に積まないようにしましょう。
まとめ；航続可能距離が変わらない！ガソリン入れたのに航続可能距離が増えない！
ガソリンを入れたのに航続可能距離が増えない理由はいくつか考えられます。大きく分けて、車両側の問題と航続可能距離の計算方法に起因するものがあります。
1. 車両側の問題
- 燃料計センサーの誤差: ガソリンを入れた直後は、センサーがガソリンの量を正確に検知できない場合があります。 これは、センサーの故障や、長期間同じガソリンスタンドを利用し続けることで特定の燃料に慣れてしまい、他のガソリンスタンドの燃料を入れた際に誤差が生じる可能性があるためです。 この場合は、異なるガソリンスタンドで数回給油するか、センサーの交換を検討する必要があります。
- バッテリーの弱体化: バッテリーが弱っていると、航続可能距離を含む計器類の表示が正確ではなくなることがあります。 長時間の放置や寒冷地での使用など、バッテリーに負担がかかる状況が続いた場合は注意が必要です。
- 燃料残量の計測の曖昧性: ガソリン残量は、重さではなく燃料タンク内の浮きの位置で計測しており、車の動きや振動でタンク内部が波打つため、正確な計測が難しい場合があります。 そのため、少量の給油では変化が判別できない場合があります。
2. 航続可能距離の計算方法
- 過去の走行データの影響: 航続可能距離は、過去の燃費データに基づいて計算されます。 つまり、直近の運転が燃費の悪い状況下だった場合、ガソリンを入れても航続可能距離は思ったより増えないことがあります。 例えば、短距離走行やエアコンの強い使用は燃費を悪化させます。
- 航続可能距離は目安である: 航続可能距離はあくまで目安であり、実際の走行条件や運転方法によって大きく変動します。 気温、エアコンの使用、荷物の重さなども燃費に影響を与えるため、表示された距離通りに走行できるとは限りません。
- システムの不具合: 近年の車は電子制御やコンピューターシステムが複雑化しており、システムの不具合やソフトウェアのアップデートが必要な場合があります。 トヨタ、ダイハツ、ホンダ、日産などの車種では、正規ディーラーや専門の整備士に診断を依頼し、システムのアップデートや部品交換を行うことが推奨されています。
3. その他
- 給油量が少なかった: 少量の給油では、航続可能距離の表示に変化がない場合があります。目安として、10L以上給油すると表示が変わることが多いようです。
- 車種による違い: 車種によっては、給油後の航続可能距離の表示の変化が異なる場合があります。 お使いの車種の取扱説明書を確認することをお勧めします。
今回のケースでは、5L程度の給油なので、計算上では変化が反映されない可能性があります。 燃料残量のメモリが増えているとのことなので、現状では燃料残量のメモリを参考にするのが良いでしょう。
ただし、航続可能距離の表示がおかしいと感じる場合は、上記の車両側の問題やシステムの不具合の可能性も考えられます。不安な場合は、ディーラーや整備工場で点検を受けることをお勧めします。
