NHK朝ドラ「おかえりモネ」では舞台となる登米の組立家具パーツ「組手什」が紹介されました。
■おかえりモネ(12)「故郷(ふるさと)の海へ」
帰省した百音(清原果耶)は、亜哉子(鈴木京香)や龍己(藤竜也)とともに、雅代(竹下景子)の初盆の支度をしていた。盆棚の準備では、百音が登米から持ち帰った、間伐材で作られた組手什(くでじゅう)が早速役に立つ。そこへ、漁師になった亮(永瀬廉)や明日美(恒松祐里)、悠人(高田彪我)ら百音の幼なじみが永浦家を訪ねてくる。未知(蒔田彩珠)も加わり、お互いの近況や恋の話などで大いに盛り上がる。
組手什とは?
組手什(くでじゅう)の「組手(クデ)」とは、建具や指物の職人の皆さんが使う職人言葉で、什は「什器」という言葉があるように店舗で使用される商用器材全般を指す言葉です。
江戸時代の会津藩では、藩士の子弟を教育する組織を「什」と呼んでいた歴史もあります。
組手什には「一つ一つは細く弱いモノも組むことによって堅牢な構成が得られる」という思いが込められてるそうです。
組手什は日本の森から採れた間伐材や端材を有効活用するために考えられた組み立て部材で、接着剤はもちろんのこと、ネジやクギなど金属部品も不要で組み立てることができます。
東日本大震災では、避難所でのプライバシーの保護や生活用品の整理のため、また災害ボランティア センターでの救済物資の整理のための棚として寄贈されて重宝されたそうです。
組手什のサイズや本棚は?
組手什は2010年に愛知県で開催された「生物多様性条 約締結国会議」(COP10)の関連行事でお披露目されました。
小学校低学年から高齢の方まで誰でも簡単に組み立てられるように等間隔に切り欠きのある杉無垢材が使われていて、自由にサイズ調整が可能。
また形を変えて再利用できることも組手什の特徴です。
長さ2メートル、幅39ミリメートル、厚さ15ミリメートルの杉材に40個の凹み“切り欠き”があり、その間の出っ張った部分をセルと呼びます。
必要な長さに切り、自由に切り欠き部分をはめていき、簡易にイスや棚が出来上がります。
セルの数をあらかじめ4つとか7つなどにした組手什も販売されているので、のこぎりで切ることもなく本棚などを組み立てることもできます。
引用:http://kudeju.com/howto.html
組手什の通販お取り寄せは?価格は?
組手什はオンラインショップで通販可能となっていて、指定の長さ(セルの数)でカット済みの組手什を1本単位で注文できるようになっています。
他にも、本棚を組み立てるのに必要な組手什がセットになった組み立てキットも販売されています。