「ククルス・ドアンの島」はアニメ「機動戦士ガンダム」の第15話で放送されたストーリー。
ククルス・ドアン率いるY-02小隊にいた兵士たちの視点で描かれたストーリーでドアン(の脱走)と一年戦争の大局が描かれています。
スピンオフコミックが『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』として発売されています。
タイトルに入っている「MSD」とは「Mobile Suit Discovery」の略称。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の作品世界で展開する「MSに関する膨大な資料を編纂する計画」のことで、コミック版の「ククルス・ドアンの島」にはその資料にある多くの試作MS(モビルスーツ)が登場します。
ククルス・ドアンの島あらすじ
■登場MS
MS-04 ブグ・スナイパータイプ(仮名)
MS?11 アクト・ザク
FA-78-2 ヘビーガンダム
RGM-79HC ジム・ガードカスタム
■ジオン公国軍開発訓練Y-02小隊とは
ジオン公国軍開発訓練Y-02小隊はククルス・ドアン特務少尉を小隊長に、モビルスーツの開発に携わっていた。
しかしククルス・ドアン特務少尉が脱走した後、それぞれ転属となった。各々は転属先で戦う中、ドアンのことを思い返す。
アナハイムの産業スパイとなっていたマルク・カルデン少尉との戦闘行為などもあったが、モビルスーツの開発は順調に進んだ。
ジオン独立戦争が始まり、Y-02小隊はそのまま実戦部隊として戦線に駆り出される。
ブリティッシュ作戦に携わり、多くの人々を殺戮した事実は、Y-02小隊の面々の精神に大きな影を落とすことになった。
戦争は続き、Y-02小隊は地球方面軍へ編入され、北アメリカで地球連邦のゲリラ掃討の任に就く。
一向に減らないゲリラに業を煮やした上層部は、ゲリラを匿う民間人ごとの掃討作戦をY-02小隊に命ずる。
(以降は、ククルス・ドアン脱走後、Y-02小隊が解散させられた後の話)
元Y-02小隊所属で北アメリカ方面軍所属のヴァシリー・ボッシュ伍長は、司令ガルマ・ザビ戦死後の混乱の中、本隊からも逸れ上官を失いヴァシリーが隊長の任に就いていた小隊は2機のガンダムFSDと遭遇する。ガンダムの攻撃からは辛くも逃れるが、同行していた部下の2人は戦死し、単身でカラカス近辺の小基地に辿り着く。同基地のゴンド伍長からは邪険に扱われたものの、ヴァシリーは元Y-02小隊所属のキッツ少尉と共に再会し、ジャブロー攻撃に参加する事になる。キッツ少尉とヴァシリーの所属する攻撃部隊は、2機の局地型ガンダムに大打撃を受ける。どうにかガンダムを退けたものの、キッツ少尉は部下全員を失い、自身も片腕を切断される重傷を負い、さらにはジャブロー攻撃軍のガルシア少将戦死の報も発生。キッツ少尉とヴァシリー、機体を失って這う這うの体で逃げてきたゴンド伍長はアッガイに乗る特務隊員に救われ、ジャブローを後にする。
一方、元Y-02小隊のカルカ軍曹とヤル・マル伍長は、ボスポラス海峡でオデッサ基地の守りに就いていたが、水中型ガンダムと遭遇、交戦する。オデッサ基地の陥落に伴い、カルカとヤル・マルは月のグラナダまで撤退する。
ソロモン戦後、ヴァシリーとカルカ、ヤル・マルは再びかつての上官ヤッ・デルマのもとに参集。ジャブローで共に生還したゴンド伍長も加わって、ア・バオア・クー戦に臨む事となる。
ククルス・ドアンの島の結末ネタバレ
合体訓練さなか連邦空軍からの緊急信号を受けて、訓練中のアムロはコア・ファイターでポイント305とされる近くの島へと向かった。
救難信号を発していると思われる不時着した飛行機の残骸とそのシートに座った瀕死の連邦軍兵士パイロットを見つけたことから応急手当を施す。
しかし縛られていたことから縛ったヤツがいるはずと緊張感を募らせるアムロの前に兵士に敵意を抱く3人の子どもが現れ投石攻撃&火炎攻撃を仕掛けてきます。
さらにドアンと呼ばれる男がジオン軍のモビルスーツ・ザクで近づき「戦いたくないので武器を置いていけ」警告してくる
コア・ファイターで抗戦を試みるアムロだたが、ザクに撃墜されて傷つき気を失う。
目ざめたアムロの側には、親を失った複数の子どもたちとその中にはロランと名乗る少女がいた。
最初は彼女にも反発を感じたアムロだったが、次第にククルス・ドアンと名乗るジオンの脱走兵に興味を抱いていく。
恐らく地球侵攻時の頃、実はドアンは子どもたちの親を殺しており、罪の意識に囚われていたのだ。
追っ手におびえながら子どもたちを育て、防衛用の武器を奪っていたのだ。
ザクは倒せても、追撃の影に悩むドアンを見て、アムロはドアンのザクを投げつけ海中へと沈める。それは彼に染みついた戦いの匂いを消すためであった。
接近するジオン軍をホワイトベースがキャッチし、帰還に成功したアムロはガンダムで再出撃する。
それを制止し、ククルス・ドアンは、試作MSの試験を専任とする「開発訓練Y-02小隊」を率いていたことからザク同士の格闘戦をアムロに見せつける。
宇宙世紀0077年に結成されたY-02小隊は2年後の0079年、地球に降下。
MSのテストと“特殊任務”を行っていた。だが連邦軍のオデッサ作戦が近づいているさなか、小隊は解体される。理由はドアンの脱走だ。
ドアンは部下のヴァシリー・ボッシュに「軍を抜ける」とだけ告げ、ヴァシリーの目の前から姿を消す。
小隊の創設時からの兵士たちは、2名ずつ北米、ヨーロッパに分かれて再配置となった。
ヴァシリーと元副隊長のキッツは北米、狙撃手の女性兵士・カルカと、臆病だが運のいいヤル・マルはヨーロッパでそれぞれ戦う。
そこで彼らは連邦の新型MS・ガンダムと交戦する……。
元Y-02小隊の面々はオデッサ、ジャブロー、そして宇宙での最終決戦まで戦い続けるが、どの場所でも彼らの前にはさまざまなバリエーションのガンダムが立ちふさがる。
果たしてヴァシリーたちは、生き延びることができるか?
容赦なく生身の人間相手に発砲するザク
それに応戦するアムロ達
ホワイトベースと合流したアムロ、いよいよガンダム発進
「追ってきたザクは俺が倒す」と意気込むドアン
ガンダムファイトならぬザクファイトを通じてドアンが子供達も殺すように命じたジオンに反発し子供達と逃げたという心中が明かされていきます。
命を懸けて子供達を守ると決意したドアンはザクマシンガンで被弾しながらも突き進む
「俺は、、子供たちを殺させはしない!!」
ドアンは敵ザクのコックピットを破壊しなんとか撃退に成功。
戦いの後、追われる事は終わらないだろうと悲しみに暮れるドアン
そんなドアンにアムロが「あなたのもつ戦いの匂いが敵を引き付けるのだ」となんとガンダムでドアンのザクを海にぶん投げて沈めてしまう。
憤慨する子供達だが、思いは伝わったのか清々しい顔のドアンで幕を下ろします。
アムロは負の連鎖を断ち切るには武器を捨てろとアムロは言いたかったんじゃないだろうか。
これまでドアンはジオンの影に怯え、島に近づくものをジオン連邦関係なくザクで襲っていたのだろう
戦いを放棄しているがザクでもって応戦するという矛盾する方法ながら噂も立つし、不審に思ったジオンが何らかの情報と照らし合わせ襲ってくる
今回もザクが帰還しなければ再度ザクなり、なんらかの戦力が送り込まれる事は必至だったはず。