埼玉県熊谷市の小学校では運動会で直実節(なおざねぶし)を踊ることが定番になっているそうです。
理由はなぜなのか?テレビ番組「秘密のケンミンショー」でも紹介されていました。
小学校の運動会で直実節なぜ?埼玉県熊谷市で秘密のケンミンショー
「直実節」とは、一ノ谷の合戦で、熊谷市出身の武士、熊谷次郎直実が平敦盛を討った場面を歌ったもの
熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)と言えば、熊谷駅前には銅像も立てられている地元で有名な平安時代後期の武将。
直実(なおざね)が熊谷出身ということもあって小学校の歴史の勉強でならうそうですが、源平の戦いでは当初石橋山の戦いに平家方として参加しています。
源頼朝が伊豆に挙兵すると直実は石橋山の戦い、富士川の戦いに源氏方として参加しました。
直実は、源範頼に従い、宇治川の戦いに参加、そして直実は源義経に従い、一ノ谷の戦いに参加、平敦盛を討ったと言われています。
平敦盛といえば平家物語の中でも特に人気があり有名な「敦盛の最後」でも取り上げられていますね。
熊谷次郎直実と戦った平敦盛は討たれたされますが、後の「熊谷陣屋」では、実は直実の一子・小次郎が身替りとなり、実は敦盛は救われて生きていたということが明らかになります。
「熊谷陣屋」によるとその首を見てしまった直実の妻が、息子の死を嘆き悲しむというのがあらすじです。
ただ、直実の知名度が低かったことから、知名度をあげるために戦後になって直実節が作られ、昭和39年から地元学校の運動会で採用されると、現在ではおよそ半数の小学校が運動会で直実節を踊るようになったそうです。