車のクーラント液(冷却水)の色は赤と緑がありますがどう違うのでしょうか?
クーラント液(冷却水)は違う色を混ぜても大丈夫?青に、赤を補充してもOKでしょうか?
クーラント液(冷却水)の色の違いは?赤と緑を混ぜても大丈夫?
車のクーラント液(冷却水)の色は赤と緑がありますがほとんど同じ成分で違いはないと言って良いでしょう。
トヨタ系=赤色
それ以外=緑色,青色
という区分です。
クーラント液(冷却水)は漏れ個所を特定するためにあえて着色されています。
例えば,漏れたLLCがエンジンブロック下部に付着すると,そこに「赤色」あるいは「緑色」が付き,漏れ個所の推定がやりやすくなります。
通常,LLCはエンジン停止中に漏れることはあまりありません。エンジンが稼働し,ウォータポンプによる圧力がかかっているときに漏れやすくなります。このためエンジンが停止したときに点検しやすくしておかないと,漏れ個所の特定が困難になります。
内容物はほとんど同じなので混合は可能です。
・不凍液成分 = エチレングリコール (なめると甘いが,LLCはそれ以外の成分もあるので,なめてはダメです)
・防食剤
・防錆剤
成分がほとんど同じであるため,混合は可能です。
ただ色が変な色になります。元の色に戻そうとすると、クーラント全量交換しかありません。
まとめ:クーラント液(冷却水)の色の違いは?赤と緑を混ぜても大丈夫?
クーラント液(冷却水)には赤と緑が色が違うだけです。不凍液に色を付けてあるだけです。混ぜてもOkですが見た目が茶色になって汚らしくなりますのでおすすめしません。
クーラント液には色をつけることがJIS規格で決められています、
現状ではトヨタ系が赤、その他の自動車メーカーは緑に着色したクーラント液を使っています。
赤に他の色を混ぜると、紫色になって、色の変化でも交換時期等を判断するので、
これが困難になります。(定期交換するなら問題ない)
混ぜるとしても、緑+青 これなら色による劣化識別も可能です。
希釈率が同じなら構いません。
寒冷地では凍るので30%などエチレングリコールの濃度を濃いめにしています。
なので間違わない様に赤などの色を付けています。
LLCの放熱性能は,水とエチレングリコールの濃度比率で決まってきます。「鼻薬(はなぐすり)」のようなものを入れても何も変わりません。そのような比熱の高い材料はありません。一般に入手できる最高の比熱材料は「水」です。
水100%にすれば,最高の放熱性能が得られます。しかし腐蝕や錆を防止するために,添加剤が必要です。さらに冬季に凍結するので,それを防止するためにエチレングリコールが必要です。参考のために,以下にエチレングリコール濃度を示します。
LLC濃度 / 凍結温度
30% / -15℃
35% / -20℃
40% / -24℃
45% / -28℃
50% / -36℃
55% / -41℃
60% / -54℃