響けユーフォニアム3で黒江真由が写真に自分が写るの嫌がる理由について考察しています。
黒江真由wiki|写真に自分が写るの嫌がる理由を考察!響けユーフォニアム3
アニメ『響け!ユーフォニアム3』で、黒江真由が写真に写るのを嫌がる理由について考察してみます。
まず、黒江真由が写真に写るのを嫌がる理由は明確には描かれていませんが、彼女の性格や背景から想像することができます。以下にその理由をまとめます。
黒江真由にとって、写真は趣味であり、「想い出作り」の一環です。彼女は、転校を繰り返してきた経験があり、そのために今いる場所で楽しい思い出を残したいと考えています。
久美子も転校の経験があり、その共通点から黒江真由は久美子に強い親近感を抱いています。
転校してしまうと、過去の場所にはもう自分がいないことになります。例えば、以前住んでいた福岡の街や、今住んでいる京都の街でもそうです。
黒江真由は「今の幸せ」を失うことを極端に恐れているのです。彼女が考えているのは「今、自分がいる場所で楽しいと思うこと」です。
黒江真由は、吹奏楽部のみんなと楽しく演奏したいと願っています。そのために、彼女は周囲の人たちに異常なまでに気を遣います。
例えば、久美子に「私はオーディションを辞退した方がいいんじゃない?」と尋ねるほどです。これは黒江真由の本心です。
黒江真由は、久美子がソロになる方が周囲のみんなが喜ぶと考えています。みんなが望まない結果になって、自分の居場所で気まずくなって楽しく演奏できなくなるのが嫌なのです。
黒江真由が写真を嫌がる理由を寂しいから?響けユーフォニアム3
黒江真由の「今を楽しく過ごしたい」という願いは、写真への想いにも反映されています。
過去の写真を見て、黒江真由は「今はここには私はいない。あの楽しかった場所には私はいない」と寂しい気持ちになるのです。
自分の写っていない写真ならば、ただ懐かしく思うだけで済みます。それを今、黒江真由は後悔の気持ちと共に思っているのでしょう。
将来、今の写真を見ても、黒江真由は「私が写った写真を見ても寂しくなるだけ。それなら、私は写っていない方がいい」と考えています。
今の楽しい気持ちは、自分が写っていなくても、写真の中の皆の姿を見れば思い出すことができます。過去の思い出よりも、今の楽しい時を精一杯楽しみたいと考えています。
このような黒江真由の気持ちを完全に理解するのは難しいかもしれませんが、彼女の「寂しい気持ち」がこれからの高校生活で変わっていくことを願います。
さらに、黒江真由の卒業後については、原作小説には記述がありません。彼女の思いが何も変わっていないのかという問いについても、黒江真由が何度も「私はオーディションを辞退しようか?」と言うのは、彼女にとっての本心です。しかし、その発言は、自分がオーディションに受かることが前提のようにも聞こえます。新しく入ってきた自分がコンクールに出られて、北宇治でずっとやってきた子が出られないことが申し訳ないと感じるなら、そもそも部活に参加しない方がいいのではないかと思うかもしれません。
関西大会でユーフォニアムとトランペットのソリを久美子ではなく黒江真由が吹くことになり、黒江真由が「次のオーディションは辞退しようか?」と言います。
そこで黒江真由が久美子に本音を話すシーンがあります。その後、オーディションの方法が悪かったという話になり、麗奈と秀一が揉めます。
しかし、この問題は久美子があすか先輩に相談し、秀一が久美子をフォローし、久美子と麗奈が「大好きのハグ」をしたりといったことで、最終的に再オーディションが行われ、久美子がソリを吹くことになり、あっさり解決します。
黒江真由が改心したり反省したりするシーンは特に描かれていません。
この点については、黒江真由の考え方に納得できないと感じるかもしれません。黒江真由というキャラクターを通して描かれたかったことがわかりにくいかもしれませんが、彼女は単なる厄介な転校生として描かれているわけではありません。久美子にとっての黒江真由は、かつての自分自身として描かれています。
中学のときは本気で全国大会に行けるとは考えておらず、思ったことをすぐに口に出してしまった久美子が、成長して今の彼女になっています。そんな彼女の前に現れたのが、かつての自分自身である黒江真由です。久美子や奏の視点で見れば、黒江真由の言葉は不安や嫌悪感を感じさせるものであっても、それは部活動に対するスタンスの違いであって、誰か一人の考えが間違っているわけではありません。
清良女子高校のユーフォニアム奏者として実力は折り紙付きであり、北宇治が全国を目指す上で必要な存在だったのが黒江真由です。
部活を楽しみたい、部の調和を乱したくないという気持ちは全国を目指す久美子の方針とは合わないだけで、黒江真由は転入生として状況に翻弄されている部員の一人なのです。
転校が黒江真由が写真を嫌がる背景?響けユーフォニアム3
転校を繰り返す黒江真由にとっては、人間関係は常にリセットされてきたと思います。みんなと溶け込もうとしたからこそ「ママ」という愛称がついたのでしょう。その上で、吹奏楽部で部員同士の軋轢が生じるオーディションを受けたくない気持ちになるのは自然だと思います。
この作品は久美子の成長を描いており、黒江真由に対する漠然とした不安は、彼女の存在によって麗奈との関係が崩れるのではないかという久美子自身の内面の問題が発端です。黒江真由が発する言葉も、吹部に流れる不満の声も、麗奈や秀一との関係も、全ての問題は久美子が自分の意見を曖昧にしてきたことに起因しています。変わるべきは久美子の内面であり、黒江真由はそのきっかけを与える存在に過ぎません。久美子は田中あすかと中世古香織に相談したことで吹っ切れ、部員全員に自分の考えを伝えたのです。
原作者の武田綾乃さんは、「悪意を持って集団の足を引っ張ろうとするキャラは出さない」とインタビューで答えており、それは黒江真由も含めてのことです。質問者さんが黒江真由に不快感を持っているなら、それはまだ彼女の一面が深掘りされていないからかもしれません。
まとめ:黒江真由wiki|写真に自分が写るの嫌がる理由を考察!響けユーフォニアム3
黒江真由は吹奏楽部の一員として、自身の楽器であるユーフォニアムを担当しています。彼女は転校生であり、過去に何度も転校を経験してきたため、新しい環境で友人や居場所を見つけることに苦労しています。特に、彼女にとって写真は過去の思い出を残す大切な手段であり、その写真に自分が写っていないことを選択するのは彼女の心情の一部です。
彼女は過去の転校経験から、自分の居場所や友人が変わることの寂しさを知っています。写真に写ることで、その場所や友人との思い出がより現実感を持ち、遠くに感じられるのです。彼女は自分が写った写真を見ると、現在の楽しい場所や友人との絆が失われることを感じ、寂しさを覚えます。
さらに、彼女は吹奏楽部での活動を通じて、新しい友人や大切な仲間との絆を築いています。彼女は自分の楽器を担当し、他の部員と共に演奏することで、居場所や存在意義を感じています。しかし、彼女が写真に写ることで、その居場所や絆が変わることを恐れているのです。
したがって、黒江真由が写真に自分が写るのを嫌がる理由は、過去の経験からくる寂しさや不安、そして現在の大切な居場所や仲間との絆を守りたいという彼女の心情によるものです。彼女は写真を通じて過去や現在の思い出を大切にし、自分の居場所や絆を守ろうとしているのです。