窓もサンルーフも閉めているというのに、
車の中に雨水が入り込むようになってしまった!
車からなぜ雨漏りするのかというと、理屈は単純で
雨水が入り込む隙間ができていることが原因です。
具体的には、
- ドア・窓ガラスの隙間(ウェザーストリップ)
- サンルーフの雨漏り(ドレインホース)
の2か所が考えられます。
ドア・窓ガラスの隙間から雨漏りするのは、
ウェザーストリップと呼ばれるパッキンの役割をするゴム部品が劣化して
変形・破損している可能性が高いです。
サンルーフの雨漏りの場合、ウェザーストリップの劣化だけではなく、
サンルーフにたまった水を車の下へと流す
ドレインホースが目詰まりしている可能性も考えられます。
サンルーフが水たまりのようになって大量の水が蓄積された結果、
徐々に雨水が車内に侵入することがあります。
ドレインホースの目詰まりは、ホースの中のゴミを上手く取り除くことができれば、
雨漏りを改善することができるし、
ウェザーストリップの劣化もシリコンコーキングを施すことで、
DIYで雨漏り修理ができます。
ただドレインホースは細長いストロー状になっているので
中につまった砂や泥をきれいに掃除をするのはかなりてこずる作業にあります。
劣化したウェザーストリップをシリコンコーキングするにしても、
綺麗しに仕上げるには技術が必要になるので素人がやるとどうしても、
見た目の問題が出てきてしまうので現実的ではありません。
すでに何年も乗り続けていて廃車も近づいているのであれば、
この機会に車を(ディーラー以外に)下取に出して
新車に乗り替えることも検討することをおすすめします。
車の雨漏りの原因は?対策は(修理以外)?
車の雨漏りの原因は主に、
- ドア・窓ガラスの隙間(ウェザーストリップ劣化)
- サンルーフの雨漏り(ドレインホース詰まり)
に絞られてきます。
特に屋根のない青空駐車場(露天駐車場)に駐車すする時間が長い場合、
太陽光(紫外線)や雨や風雪にさらされるため、
部材の劣化はどうしても進みやすくなります。
海岸付近に住んでいたら小まめに洗車をしないと潮風による塩害が発生するし、
いつも車を駐車する場所の近くに工場があれば、
工場の排気ガスに含まれる様々な物質が車の腐食を速める要因ともなります。
原因1:ドア・窓ガラスの隙間(ウェザーストリップ劣化)
車のドア・窓ガラスと、車の本体(車体)が接する部分には、
ウェザーストリップというゴム部品が接着されています。
水筒で言うとウェザーストリップがパッキンの役割をしていて、
ドアや窓を開け閉めするときの衝撃を和らげているし、
車内の密封性を高めています。
空気の出入りは少しくらいあるかもしれませんが、
基本的にはウェザーストリップによって車内に水が浸入することはありません。
けれどもウェザーストリップはゴムでできている以上、
金属部品に比べると経年劣化のスピードはどうしても速くなります。
錆びつくようなことはないものの、しだいに硬くなってボロボロなっていくし、
ひび割れたりウェザーストリップが千切れるようなこともあります。
劣化したウェザーストリップの隙間から雨水が入り込むようになり、
車の雨漏りの原因となりえます。
原因2:サンルーフの雨漏り(ドレインホース詰まり)
サンルーフのある車には「ドレインホース」という
サンルーフにたまった水を車の外側へと排出するホースが備え付けられています。
ドレインホースの直径は決して大きくはないため、砂や泥などのゴミが詰まって、
サンルーフの水が流れ落ちにくくなることがあります。
サンルーフに水がたまりっぱなしになることで、
ウェザーストリップなどの部品の劣化を速め、
やはり隙間ができて車の雨漏りが起きる原因となります。
サンルーフの場合、ウェザーストリップはドアや窓ガラスに比べると貧弱なので、
雨水がたまりがちになるとどうしても雨漏りの原因となりがちです。
シリコンコーキングの雨漏りDIY応急処置・修理方法
車の雨漏りの原因が単なるウェザーストリップの劣化だった場合には、
シリコンコーキングを使って応急処置で修理することもできます。
「コーキング」とは英語では「詰め物をする」や「隙間を埋める」という意味で、
シリコン樹脂を使ってウェザーストリップの強度を高めてあげます。
オートバックスやイエローハットに行けば、
シリコンコーキングは普通に売られているので、
劣化したウェザーストリップに塗って行けばOK。
シリコンが固まるまでそのまま待っていればよいんですが、
シリコンコーキングの難しいところはきれいに仕上げること。
素人がdiyでやるとどうしても「ムラ」ができてしまい、
見た目はあまり良いとは言えません。
すでに何万キロも走った車であればシリコンコーキングをしても良いと思いますが、
まだ新車でこれから乗り続ける予定であれば、
プロに任せたほうが良いと思います。
車の雨漏り応急処置にシール・ガムテープは?
シリコンコーキングよりも最も手軽に使えるのが、
ゴム製の防水シールです。
シリコンコーキングほど手間もかからないし、
見た目もそれほど悪くはありません。
ただ、ゴム製の防水シールの耐久性は低いので、
シリコンコーキングよりもずっと早く剥がれ落ちてしまいます。
貼り方が悪ければその日のうちに剥がれてしまうこともあるし、
劣化部分をキチンとカバーできていなければやっぱり雨漏りがします。
同じようにガムテープで応急処置することもできますが、
あくまでも応急処置であって抜本的な解決ではありません。
次で説明をするとおり、車の雨漏りを放っておくと、
車自体の劣化を速めてしまうので、早いうちに十分な雨漏り対策をするべきです。
雨漏りは意外と厄介なので放置は厳禁!
車の雨漏りの厄介なところは、車内に水たまりができてしまうこと。
気が付いたら座席シートが水浸しになっていた!となったら、
座席シートの中までしっかりと乾燥させるのは想像以上に手間がかかります。
座席シートの中に水が残ったままだとそこからカビが繁殖し、
車内環境を大幅に下げることになります。
水は下の方へ下の方へと流れていく性質がありますから、
最終的には運転席とか助手席の足元にたまっていくし、
他にもトランクルームのちょっとした凹みに水たまりができます。
車種によってはトランクルームの下にスペアタイヤスペースがあって、
スペアタイヤが水浸しでさびていた!なんてことにもなるし、
カビや雑菌、害虫の発生源ともなりえます。
車の雨漏りのもっとも厄介なのはなんといっても電気部品へのダメージです。
本来であれば水に触れることが想定されていない
電気部品が雨漏りによって水浸しになることで思わぬ故障を招きます。
ご存じのとおり、電気というのは回路(サーキット)で動いていますから、
一部の回路に不具合が生じると、その影響が他の部位に連鎖することがあり得ます。
現代の車は電気なしではエンジンを動かすことはできないし、
安全に運転するための様々な機能も電気で動いていますから、
雨漏りによる電気部品の劣化は最小限に抑える必要があります。
実際に車の査定では雨漏りした車や大雨・洪水などで浸水した車は、
通常の事故車よりもうんと査定額が低くなりがちです。
雨漏りする車の修理費用
車の雨漏りの原因は主に、
- ドア・窓ガラスの隙間(ウェザーストリップ)
- サンルーフの雨漏り(ドレインホース)
の2つが考えられるわけですが、ウェザーストリップの交換修理であれば、
それほど手間もかからないので工賃も安く、部品代も安いので、
1カ所当たり1万円くらい見積もりをしておくとお釣りが返ってくると思います。
ただサンルーフの雨漏りだと、ドレインホースが詰まっているだけだとしても、
ドレインホースだけの交換ではなくて基本的にサンルーフ周りの部品が全交換となります。
おそらくはメーカーがドレインホースなどを単品でディーラー・自動車修理工場に
供給していないからだと思われます。
つまりサンルーフの雨漏りの修理代は高くつく可能性が高く、
10万円くらいの修理代を覚悟したほうが良さそうです。汗
車の雨漏り修理するか?保険は使える?それとも・・・
新車であれば車の雨漏りを修理する意味はもちろんあると思います。
自動車保険で車両保険に入っていれば、
車の雨漏り修理で保険を使える可能性は高いです。
たとえば台風やゲリラ豪雨といった大雨や、
川が氾濫した洪水被害で、車が浸水したようなケースだと、
「一般型」と「エコノミー型」のどちらでも車両保険でも保険金支払の対象となります。
自然災害ではなくても車両保険に加入をしていれば、
修理代のうち一定の免責金を負担をすることで、
残りの修理代を保険で賄うことができます。
修理代が高額であればあるほど保険を使う意味があるものの、
ただ保険を使ってしまうと等級ダウンとなるので翌年から保険料が高くなります。
保険金の金額と保険料増額分の総額を見比べて、
安い方で修理をすることになりますが、ただここで考えてもらいたいのが、
本当に雨漏りを修理する価値があるかどうか?です。
自動車保険では仮に車が全損するような事故が起きても、
修理代の総額を保険金で賄ってもらえるわけではなくて、
車両の査定額が上限とされています。
自動車保険では車両の査定額をどのように考えているのかというと、
1年経過ごとにぐんぐん下がっていってなんと
7年もすればほぼゼロ円に近い状態になります。
7年落ちの車に車両保険をかけること自体、かなり無駄だと考えられますが、
ただ、中古車市場では車の価値は7年落ちでも10年落ちでも
ゼロ円となることはほとんどありません。
中古車買取業者は、仕入れた車をきれいに掃除して
そのまま転売するだけが仕事ではなく、
・海外で新たに販売し直す
・部品単位で売る
・スクラップにして売る
などなどの販路を持っているため、利益が出る限り、
それに応じた金額で買取をしてくれるものなんです。
中古車買取業者としても、自分たちで高く売れるルートがあれば、
他者よりも高い値段で買い取って売り上げ・利益を出そうと考えているので、
中古車買取業者を何軒が当たっていくと、意外と良い金額で
査定してくれる業者は見つかるものです。
中古車買取業者を自分の足でせっせと回るのも悪くはないですが、
今はネットを使って一括で見積もり依頼を出すことができます。
しかも、
・メーカー
・車種
・年式(多少ずれていてもOK)
・走行距離(多少ずれていてもOK)
の4項目と連絡先を入力すれば良いので、
スマホからでも一分もあれば完了するほど簡単です。
車の査定価格は、年式が古くなることで徐々に下がっていきますが、
それ以上に、気を付けたいのは、リコールやモデルチェンジです。
こうした情報が発表されるや否や、
査定価格はがくんと下がる傾向にあるので、
早目に金額を知っておいたが方がいですよ。
サンルーフのある車種(一部)
ヴォクシー
エスクァイア
RAV4
ハリアー プレミアム
ハリアー プログレス
エスティマ アエラス
ハリアー
ランドクルーザープラド
アルファード
ヴェルファイア
MINI クーパーD
CR-V
スカイライン
クラウン
クラウンハイブリッド
VW アルテオン
BMW 530e
ボルボ V90 D4
レガシィアウトバック
メルセデスAMG GLA45
ジャガー Fペース