中国東北部の遼寧省丹東市にある同興鎮の小学校で、多くの小学校が頻繁に休校になっていたことがテレビ番組「ありえへん世界」で紹介されました。
遼寧省丹東市で小学校の休校理由は?教師がリストラ回避で離婚ラッシュ!
中国東北部の遼寧省丹東市にある同興鎮の小学校で、9月の新学期に入ってから、計50数人の教員らは離婚ラッシュに駆け込み、離婚手続きで忙しいため、多くの小学校が頻繁に休校になっている。
リストラから免れるため、教員らが相次ぎ離婚申し込みを出したという。
中国政府系メディアの報道によると、同市振安区の教育委員会は8月に小中学校の教師のリストラ計画を発表した。
この計画によると、振安区にある小学校教師1065人のうち、98人が退職を迫られる。
このリストラ配分でいくと、同興鎮小学校の教員81人のうち約10人がリストラ対象となるため、生活に苦しむ教師達に不安が広がった。
ところが、配偶者と離婚もしくは死別して、養育すべき子供がいる場合はリストラの対象から外されるとの除外規定があった。
リストラから免れるため、教員らは相次ぎ離婚手続きを始め、2週間のうちにすでに半数以上が離婚した。
ある30代の女性教員は、メディアの取材に涙を流しながら応じた。
「昨日、やっと離婚証書を手に入れました。離婚する先生らの中では遅いほうです。みんなが離婚手続きしましたので、離婚しないとリストラ対象になる可能性が高いでしょう。仕方がない」という。
最初は、離婚という方法を取りたくなかったが、女性教員の夫は仕事がないため、一家の生計を立てるために離婚せざるを得なかったという。
ある若い女性教員によると、教員81人の中、自分のような独身、または子どものいない教師は10数人がいる。
これらの教員らは、現在リストラされる対象になる可能性が最も高いので、不安が高まっているという。
遼寧省丹東市の小学校教師がリストラ回避で離婚ラッシュの結果は…
離婚ラッシュで学校の授業運営に支障を来していることから、当局は、現在各学校に監督チームを派遣、離婚した教師に結婚に戻るように説得している。
また、9月1日以後離婚した人は、リストラ対象外に入らないと新たな規定を出したという。
計画発表後、41人の教師が離婚申請するの離婚ラッシュが始まったため教職員リストラ計画は頓挫
中国で、子供がいて配偶者と離婚・死別した教師を対象外とする雇用削減計画が中止になった。
同紙は「同市の2005年度離婚件数はわずか34件にすぎなかった」と報じた。
離婚ラッシュに驚いた教育委員会はこの計画を中止、離婚した41人を説得、39人が別れた配偶者と再婚したそうだ。
実用主義に徹した中国人雇用者が、離婚して雇用を守ろうとするのは、この計画が初めてではない。
昨年8月、中国北部・河北省の国営油田で従業員がリストラされた後、離婚した元従業員を再雇用すると発表した途端、離婚ラッシュが起きた。
中国で離婚する場合は、夫婦の財産を等分して別れると法律で決められています。