共通テストで得点率と偏差値の違いは?
共通テスト得点率が同じなのに偏差値が違うのは、倍率が違うからでしょうか?
共通テスト|得点率と偏差値の違いは?
共通テスト得点率とは、大学入学共通テストの得点が、その大学の入試全体においてどの程度の比率を占めるかを表すものです。
例えば、共通テストの得点率が50%の大学の場合、入試全体の点数のうち、共通テストの得点が50%、個別試験の得点が50%を占めることになります。
偏差値とは、ある大学の入試において、その大学の合格者平均点からどれだけ離れた点数を取れば、その大学に合格できるかの目安となる数値です。
例えば、偏差値60の大学の場合、その大学の合格者平均点から60点離れた点数を取れば、その大学に合格できる可能性があります。
共通テスト得点率と偏差値は、どちらも大学入試の難易度を示す指標ですが、その意味合いは大きく異なります。
共通テスト得点率は、その大学の入試全体において、共通テストの得点がどの程度の比率を占めるかを表すものです。一方、偏差値は、その大学の入試において、その大学の合格者平均点からどれだけ離れた点数を取れば、その大学に合格できるかの目安となる数値です。
したがって、共通テスト得点率が高い大学でも、偏差値が低い大学もあれば、共通テスト得点率が低い大学でも、偏差値が高い大学もあります。
共通テスト得点率が高いのに偏差値が低い大学
共通テスト得点率が高いのに偏差値が低い大学は、個別試験の配点が高い大学です。例えば、共通テスト得点率が80%の大学で、個別試験の配点が20%の大学の場合、共通テストで80%を取れば、その大学に合格できる可能性は非常に高くなります。
共通テスト得点率が低いのに偏差値が高い大学
共通テスト得点率が低いのに偏差値が高い大学は、共通テストの配点が低い大学です。例えば、共通テスト得点率が20%の大学で、個別試験の配点が80%の大学の場合、共通テストで20%を取れば、その大学に合格できる可能性は低くなりますが、個別試験で高得点を取れば、合格できる可能性は高くなります。
共通テスト|得点率と偏差値の違いと倍率
共通テスト得点率と偏差値は、どちらも大学入試の難易度を示す指標ですが、その意味合いは大きく異なります。
共通テスト得点率は、その大学の入試全体において、共通テストの得点がどの程度の比率を占めるかを表すものです。一方、偏差値は、その大学の入試において、その大学の合格者平均点からどれだけ離れた点数を取れば、その大学に合格できるかの目安となる数値です。
したがって、共通テスト得点率が同じでも、偏差値が違うのは、次の2つの理由が考えられます。
■共通テストと個別試験の配点が異なる
例えば、共通テスト得点率が80%の大学で、個別試験の配点が20%の大学と、共通テスト得点率が80%の大学で、個別試験の配点が80%の大学があった場合、後者の大学の方が偏差値が高くなる可能性があります。
■共通テストの科目数や傾斜配点が異なる
例えば、共通テスト得点率が80%の大学で、共通テストの科目数が多い大学と、共通テスト得点率が80%の大学で、共通テストの科目数が少ない大学があった場合、後者の大学の方が偏差値が高くなる可能性があります。
したがって、共通テスト得点率が同じでも、倍率が違うからといって、偏差値が必ず同じになるわけではありません
共通テストまとめ|得点率と偏差値の違い
共通テスト得点率と偏差値の違いについて、共通テスト得点率は、自分が受験した共通テストの得点を基にしています。
例えば、300点中の得点率が20%なら、その大学の入試において、共通テストが合否に占める割合が20%であることを示します。これは、共通テストが合否にどれだけ影響するかを示すものです。
一方で、偏差値は他の受験生との比較に基づいています。偏差値70ならば、他の受験生よりも上位の成績を収めたことを示します。大学や高校の難易度に対する相対的な位置を表しています。例えば、国語で満点を取り、数学で0点でも、他の受験生よりも優れた成績を収めれば、偏差値が高くなります。
共通テスト得点率と偏差値の違いがよく分からない場合、例を挙げてみましょう。
例えば、A大学とB大学を比較します。
A大学の共通テスト得点率が高いけれども、偏差値は低い場合、それは他の受験生と比べて共通テストの得点が高いが、他の試験や要素で相対的に競争が激しいため、偏差値が低くなることが考えられます。
逆に、B大学の共通テスト得点率が低いけれども、偏差値が高い場合、共通テストの得点は他の受験生よりも低いが、他の試験や要素で相対的に競争が少ないため、偏差値が高くなることが考えられます。
なお、共通テスト得点率が同じであっても、偏差値が異なるのは倍率の違いではありません。偏差値は、受験生全体の成績分布に基づいて算出され、共通テスト得点率はあくまでその時点の得点比率を示すものです。
具体的に説明しますと、共通テスト得点率が同じでも、各大学が採用する試験科目や配点、評価の仕方が異なることがあります。そのため、得点率が同じだからといって、受験生全体の中での位置関係が同じとは限りません。
例えば、A大学が共通テスト得点率50%を合格ラインとしている場合、偏差値が60の受験生は、他の受験生よりも上位に位置しています。しかし、B大学が同じく得点率50%を合格ラインとしている場合、偏差値が60でも、他の受験生の中での相対的な位置が異なります。そのため、偏差値が同じでも実際の合否判定においては異なる結果が生じる可能性があります。
したがって、偏差値が同じでも大学ごとに合否基準が異なり、倍率だけでなく試験の難易度や評価方法にも注意が必要です。