広島県内の小学校で給食の私語が一切禁止されているという報道がネットで物議を醸しだしています。
給食中に「もぐもぐタイム」を設けてその間は一切のおしゃべり禁止で、
なおかつクラシック音楽まで放送で流されているようですが、給食で私語禁止の理由はなんなのでしょうか?
給食で私語禁止のもぐもぐタイムは食育が理由?
広島県内の小学校で見られる給食での私語禁止は「いただきます」から「ごちそうさま」までの間ずっとではなくて、
「いただきます」をしてから10分間の「もぐもぐタイム」だけに限定されているとのこと。
もぐもぐタイムの後はごちそうさまの時間まで好きなようにおしゃべりをしてよいということなので、
一切の私語が給食中に禁止されているというわけではないですね。
わざわざ「もぐもぐタイム」を設けて給食で私語禁止の理由として報道では「食育」を上げていますが、
ットではどちらかというと批判的な意見が多く見られます。
確かに、食についてしっかり考えて食べ物を大事にすることや、
食事では十分に咀嚼をさせることを促すことが目的というのは理由は分かります。
ただ、学校が規則として給食中の私語禁止としてしまうと、学校の細かな管理になじめずに学校嫌いになる子が出てこないか心配です。
そもそも本当に「食育」を目的とするのであれば、給食の時間だけで推進するものでもなく
生活科や家庭科といった教科でも教えられますから、毎日のように無言を強要する必要性には疑問を感じます。
報道によると、
- 口から食べ物を飛ばしながら食べる
- おしゃべりに夢中になると一切はしが動かない
- 立ち歩いて人にちょっかいを出す
といった給食中の様子も語られているものの、
これって、学校教育ではなく家庭教育で行うべき「躾」と言えそうです。
学校で学ぶことの第一は勉学であって、躾は親や家庭の義務ではないでしょうか。
小学校給食で私語禁止の理由は食育以外に過密な時間割?
小学校給食で私語禁止に至った理由で個人的にもう一つ気になるのは過密な時間割です。
小学校の給食時間が今、どれだけの時間が用意されているのか詳しくは分からないものの、
だいたい30分程度ではないかと思われます。
その間に食事を済ませて配膳・後片付けを済ませなければいけないし、
児童は昼休みで遊びたい気持ちでいっぱいのはずです。
にもかかわらず、最近の小学校のカリキュラムと言えば以前よりも学ぶことが増え、
教科にも英語が加わるなど先生だけではなくて生徒の負担も重くなっています。
先生も生徒もどちらも時間に追われるような学校生活を送っているので、
給食に手間取っていられないというのも、小学校給食で私語禁止の理由になっていそうです。