九州に熊がいない理由はなぜ?絶滅?目撃情報は?

スポンサーリンク
当サイトはアフィリエイト広告を使用しています。
0未分類

九州にクマ(熊)はいないと言われますが絶滅が理由なんでしょうか?目撃情報は?

なぜ九州には熊がいないのでしょうか?

スポンサーリンク

九州に熊がいない?目撃情報は?

まず、現在の状況から始めましょう。九州には熊がいないとされています。九州の山林や自然環境で熊が目撃されたという確かな証拠はありません。

九州に生息していた過去を振り返ると、九州にはかつてツキノワグマ(ヌート)が生息していました。

これは、昔の日本の山間地域に広く分布していた熊の一種です。しかし、その生息域は次第に狭まり、九州には存在しなくなりました。

九州に熊がいない理由はなぜ?絶滅?

なぜ九州のツキノワグマは絶滅してしまったのでしょうか?その理由はいくつか考えられます。

森林破壊と開発
狩猟と捕獲
住処の喪失
食べ物の不足

森林破壊と開発

九州は森林伐採や開発が進み、森林の広がりが縮小しました。熊の生息に適した広葉樹林が減少し、熊たちの生息地が壊れたことが原因の一つです。

そもそも、ツキノワグマは落葉広葉樹林に生息する動物ですが、九州の森林は常緑広葉樹林が主体で、ツキノワグマの生息に適した落葉樹林か少ないのです。同じ理由で四国のツキノワグマも絶滅寸前です。

狩猟と捕獲

昔、狩猟者や害獣駆除のために熊が捕獲され、個体数が減少しました。

住処の喪失

熊は広大な縄張りを持たず、孤立して生息します。しかし、山々が分断されてしまい、住処が限られてしまったことが、繁殖率を低下させ、個体数を減少させた一因です。

食べ物の不足

九州の山林は、熊の主食である木の実、芽、昆虫などを提供できる環境が減少したため、食べ物が不足しました。

九州の熊はいつ絶滅した?

九州におけるツキノワグマ(ヌート)の生息状況は時代と共に変化してきました。明治時代から昭和初期にかけては、九州全体ではツキノワグマがすでにほとんど生息していない状況でした。しかし、祖母・傾山山系など一部の地域では、まだ少数のクマが生息していたことが知られています。

明治時代から昭和初期の捕獲記録

山岳家の加藤数功がまとめた記録によれば、明治時代から昭和初期にかけて、九州各地で合計50頭のクマが捕獲されたことが記録されています。このことから、明治時代にはたまに捕獲される程度にはツキノワグマが生息していたことが分かります。

ツキノワグマの生息環境

九州の山岳地帯におけるツキノワグマの生息環境は、標高900メートル以下では主にスギやヒノキなどの人工林が広がっていました。しかし、これらの人工林ではツキノワグマにとっての主要な餌資源が不足していたと考えられます。

一方、標高の高い地域では、ブナ、ミズナラ、クリ、ミズキなどの大径木が育ち、秋季にはクマにとって良好な餌環境となることがありました。しかし、こうした高標高地域でも問題がありました。例えば、シカの存在が下層植生の減少や草本類の消失につながり、これがツキノワグマに影響を及ぼす可能性があることが指摘されています。

絶滅の要因

九州におけるツキノワグマの絶滅の要因は明確には分かっていませんが、複数の要因が組み合わさったことが考えられます。森林伐採、開発、狩猟、生息地の減少、食べ物の不足などが、ツキノワグマの個体数を減少させ、最終的には絶滅につながった可能性が高いです。

ですから、正確な絶滅時期は特定できませんが、昭和初期には九州全体でほとんど生息していない状況で、祖母・傾山山系などの一部の地域に存在が知られていたことがわかっています。しかし、九州におけるツキノワグマの絶滅は、森林伐採や開発、生息環境の変化、狩猟による影響などが絡み合った複雑な過程の結果と考えられています。

まとめ:九州に熊がいない理由はなぜ?絶滅?

九州に熊はいないというのは本当です。環境省のレッドリストによると、九州地方のツキノワグマは「絶滅」とされています。

九州に熊がいなくなった理由は、主に以下の2つが挙げられます。

森林伐採や開発による生息地の減少
人間による狩猟

九州は、かつてはツキノワグマの生息地として豊かな自然が残されていました。しかし、近代化の進展に伴い、森林伐採や開発が進み、熊の生息地が減少していきました。また、熊は人間にとって害獣とみなされ、狩猟も行われてきました。

これらの要因により、九州の熊は徐々に減少していき、1957年に大分県で子グマの死体が見つかったのを最後に、野生の熊は確認されていません。

ただし、近年では、九州でも熊の目撃情報が相次いでいます。2023年10月には、福岡県と佐賀県の県境にある脊振山で、クマらしきものを目撃したという情報があり、環境省が調査を実施しています。

これらの目撃情報から、九州にまだ熊が生息している可能性も考えられます。しかし、環境省の調査では、現時点では熊の生息を裏付ける証拠は得られていないとのことです。

今後も熊の目撃情報が増えれば、九州に熊が生息している可能性も高まるでしょう。しかし、現時点では、九州に熊はいないというのが定説となっています。

タイトルとURLをコピーしました