レディ・カメレオンとは女泥棒のジュディ・アマールに名付けられた異名。
盗んだ総額は１３億円で本場・アメリカでは「The Bandit Queen」と称されオーシャンズ8のモデルになったのではとされるレディ・カメレオン（ジュディ・アマール）についてまとめています。
レディ・カメレオン（ジュディ・アマール）泥棒がすごい！#ありえへん∞世界
レディ・カメレオンとは「ありえへん∞世界」「ザ！世界仰天ニュース」といったテレビ番組でも紹介されたジュディ・アマールルのこと。
1940年代半ばに生まれたジュディ・アマールは、アーカンソー州ヴィロニア（人口250人）の小作人の農場である「マッド・ホール」で育ちました。
袋を引きずることができるようになると、彼女は1ポンド3セントの綿花を摘んでいました。彼女にとっては生きるための苦行でしかありませんでした。
ジュディ・アマールは13歳になるとセクシーな女性へと成長し、男の子からは羨望のまなざしを集めるようになりますが、10代ですでに未婚のシングルマザーとなったジュディ・アマールに対して「あなたは醜い、誰もあなたを欲しがらない」と親や周囲から言われるようになってしまいます。
彼女は貧しさゆえに息子を親に押し付けると1980年代にはフロリダ州マイアミに移り住みます。
そこでジュディ・アマールが見つけた唯一の仕事は売春で、そのうちキャリアのある強盗と付き合うようになります。
彼はジュディ・アマールをフロリダのボカラトンやボカデルマーの高級ゲーテッドコミュニティに連れて行き「女性を疑う人はいないから」と言ってめぼしい家を探し出すとジュディ・アマールに侵入させるようになります。
ジュディ・アマール曰く「彼はあまり上手ではなかった」ということで2人は逮捕されましたが、ジュディの告発は証拠不十分で不起訴になりました。
直接現場を下見に行くと目撃されたり監視カメラに映る危険性があり、強盗については愚かであると考えたジュディ・アマールは新聞の日曜日の不動産欄を見て、間取りや仕様、防犯アラームについて勉強します。
そして、様々な種類のウィッグや高価なビジネススーツを買いそろえ、高級車もレンタル。
1週間か数日おきに車を交換しナンバープレートも変えることで、レディ・カメレオンの異名を持つジュディ・アマールは月曜から金曜の午前10時から午後3時の間だけ、家に空き巣に入量になります。
高級ゲーテッド・コミュニティでは警備員にうなずいたり手を振ったりしながら、あたかも自分の家があるようなそぶりをすると、わざと凹んだドアのある家に車を走らせます。
もし誰かが見ていたら、身なりの良い女性を怪しむ人はほとんどなく、ノックやドアベルで誰かが出てもジュディ・アマールは不動産業者になりすまし「家を間違えました！」とごまかします。
誰もいないことが分かったらr、ジュディ・アマールは鍵を開けて侵入すると盗みを働いたのでした。
この大胆な犯行に警察は「男性の仕業だ！」と思い込んでしまいなかなか逮捕されませんでした。
警察は住宅用警報器の90％が誤作動だと油断をしていて、警官が到着するまでに平均10分はかかることを知っていたジュディ・アマールにとって、宝石類をかき集めるには十分過ぎる時間でした。
そして、毛皮や有名ブランドのスーツなど、質の高い服を求めてクローゼットに入りました。
ちなみにジュディ・アマールは家族の秘密（エッチな写真、秘密の告発の新聞記事の切り抜き、麻薬、隠し書類など）が隠されているのを発見することもあったそうです。
そんな時にはそれらをベッドの上に飾り、警察や家族が見つけられるようにするイタズラも仕掛けていたそうです。
ジュディ・アマールは、1週間に10軒から12軒の家を回り、最終的には美術品、宝石、衣類などで600万ドル以上を集めました。1回の犯行で25万ドル相当の商品を盗んだこともあります。
ただレディ・カメレオンの異名を持つようになったジュディ・アマールも全米最大の住宅強盗事件を起こした後、1987年6月に逮捕されました。
当時、ジュディ・アマールが拠点にしていたホテルの部屋は「物置小屋」のようだったと、ある捜査官は言います。
床から天井まで4万5千ドル相当の商品が並んでいました。警察は10万ドルの商品を回収します。彼女は10年の判決を受けましたが、最低でも3年の懲役が課せられています。
その後、ジュディ・アマールはプロの強盗に関する教育用フィルムを作ることに同意し、現在は足を洗って、まじめに働いているようです。
