韓国ドラマ「太陽の末裔」タイトルの意味は？
韓国では視聴率40％を超える歴史的ヒットを記録したそうですがなぜタイトルが「太陽の末裔」なのでしょうか？
太陽の末裔のタイトルの意味・読み方は？
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●太陽の末裔 Love Under The Sun
「太陽の末裔 Love Under The Sun」は、韓国で2016年に放送された作品。最高視聴率41.6％を記録し、韓国のアカデミー賞とも言われる第52回百想芸術大賞のTV部門では大賞を受賞した大ヒットドラマです。主演は「ボーイフレンド」でも主演を務めたソン・へギョさんと、「ヴィンチェンツォ」「優しい男」などにも出演していたソン・ジュンギさん。軍人と外科医が繰り広げる甘くて切ないラブロマンス作品となっています。【あらすじ】久しぶりの休みを満喫していた軍人のシジン（ソン・ジュンギ）とデヨンは、窃盗犯を捕まえ、逃走中に怪我をした窃盗犯を救急室に送り込みます。しかし、携帯電話を窃盗犯に盗まれたことに気づき、彼らも救急室に。担当医モヨン（ソン・へギョ）に一目惚れしてしまったシジンは、自分が軍人であることを明かし、彼女に積極的に近づきます。やがて、2人は初めてデートの約束をしますが、シジンの突然の任務で、早くも離れ離れに。その後、ソウルから遠く離れた紛争地域ウルクで再び出会うことになる二人。青い海と陽光の下、二人は改めて恋を始めることに……。（プライム・ビデオより）
https://news.yahoo.co.jp/articles/85bdc7254e7807e25a08047111cfc85a044a9dc9?page=2
ドラマ「太陽の末裔」は「たいようのまつえい」と読みます。
タイトルの意味について『軍人も医師も、古代から命を守ってくれた太陽と同じく命を守る“太陽の末裔（子孫）”』という思いが込められていると、企画意図で解説されているようです。
■企画意図
「全ての夢はお金で解決し、 幸せは成功順だ｣という。
ジャングルのような現実で生き残るために、人としての美徳や価値には簡単に背を向けて過ごす。
弱者の死は隠蔽され、強者の独占は合理化され、卑怯なやり方で出世した者は賢いと称えられ、不義に抵抗した者の没落は無謀だと見下される。
強欲が善だと言うことにもう誰も恥を知らないこの世界に…
英雄が必要だ。
本当の英雄が必要だ。
お金の価値を大切にし、 お金の奴隷として生きることを拒む。
力の権威を名誉に守り、 不当な力には決して負けず、成功に向けて全力を尽くし、成功の場にはより大きな責任が伴うことを肝に銘じる。
他の人の楽しさに大きく笑ってあげることができ、小さな痛みにも一緒に泣いて抱きしめてあげられる。
幼稚園の時にすでに全て学んだことだけど、忘れかけている私たちの心の中の本当の英雄に出会いたい。
企画意図では「お金」 や 「力」よりも「人としての美徳と価値」を追求する”本当の英雄に出会いたい” と言っている。
『太陽の末裔』の最後の場面はスーパーヒーロー“アベンジャーズ”のパロディだ。
これを踏まえて考えると 「英雄」はまず最後の場面での主要登場人物を意味する。
最後の場面ではユ・シジンのように最初から完成型キャラクターだった登場人物もいるが、 カン・モヨン、イ・チフン、キム・ギボムのように成長型キャラクターもいる。
成長型キャラクターは最初は英雄ではなかったが、最後には英雄として成長することになる。 忘れかけていた私たちの心の中の本当の英雄に出会ったからだ。
結局“英雄”は「人としての美徳や価値」を持ち、「他人の楽しさに大きく笑ってあげて、 小さな痛みにも一緒に泣いて抱きしめてあげられる」人々をいう。
彼らは利益と権力、 資本と国家など人間よりよく優先される他の価値よりも、 “人間” がより根本的な価値であることを信じ、 その信念を実践する。
企画意図では「私たち」もこうした 「心の中の本当の英雄」に出会うことを動機づける。
太陽の末裔のタイトルに込められた企画意図を裏付けるように、ドラマでは次のようなセリフもみられました。
”太陽に特許を申請することはできない”（１５話：ダニエル）
”平和を守らなくてはいけない場所でただ平和を守る”（１６話：シジン）
”たとえ威脅を受けるとも、いかなる災難の前であるとも 引き下がらないであろう。いかなる銃器の前であるとも この地の平和を守るであろう”（１６話：モヨン）
”彼らの宣誓が この世界のすべての地で この世界のすべての太陽の下で 守られることを 私は応援した”（１６話：モヨン）
ちなみに、
子孫のことを末裔といいます。特に先祖が高名で立派で、歴史書に名が残るような人でありながら、子孫が市井に埋没してパッとしないような場合に「末裔」ということが多いように思います。
「ばつえい」という読みもあるようですが、どちらも間違いではないそうです。
先祖が高名な、と書きましたが、別に高名でなくてもいいようで、一番下の世代の人を末裔というのが正しい意味だそうです。
つまり、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、兄弟が一族で存命なときに、その兄弟だけが末裔になる。
兄弟にそれぞれ子供が生まれれば、その子供だけが末裔と呼ばれるということです。
