マッドマックスは撮影中に事故死した人がいたという噂がありますが本当なのでしょうか?
「マッドマックス」の一作目で撮影中に死亡事故が起きたけどそのシーンをそのまま使ってるというのはデマ?
マッドマックスのバイク事故・グース死亡はデマ?
映画「マッドマックス」1作目でスタントマンが死亡したといわれたのは二つあるようです。
ひとつは橋の上でのバイク転倒シーン。
バイクで敵の中に突っ込んで行くシーンでバイクの車体がヘルメットにぶつかっているのがわかります。
道路の上を滑っていくライダーの頭が先を行くバイクの車輪にぶつかるシーンでヘルメットを被った頭が大きく曲がるのをスローでとらえたシーンです
スローモーションで見ると、首がヘンな角度に曲がっているようにも見えます。
グースがナイトクラブで歌手に夢中になっているときに外でジョニーが後輪部分に細工をしていました。
恐らくフルスピードを出した瞬間に後輪が止まるような細工をしていたんでしょう。
もうひとつは、暴走族のボス・トーカッターの乗るバイクがマックスに追われて大型トラックに正面衝突する場面。
これに関して、死者が出たと宣伝されたのですが、後で撮影をやったスタントマンが生きてる事が分かりました。
デマというより、ノースターのオーストラリア映画に客を呼ぶための、苦肉の策だったようです。
後にソフト化されたメイキングで、スタントマン本人が説明されていますが、衝撃を抑えるために、わざと大きめのメットを被って、顔の周囲に詰め物をしていたそうです。
そのため、頭の動きが派手になって、ありえない角度に曲がって見えたという、言ってみれば偶然の産物です。
当時は主演のメル・ギブソンも監督のジョージ・ミラーもまったく無名で、非ハリウッド製のオーストラリア映画をどう売るべきか、日本の映画配給会社はとても頭を悩ませていました。
そこで考え出したのが、ハードな撮影でスタントマンが事故死したという話題だったのです。
同時期には『グレート・ハンティング』『カタストロフ』『ジャンク』など実際の死の映像を売りにしたドキュメンタリー映画がヒットしていて、「実際に人が死ぬ映画」というのが映画会社としてセールスポイントになっていたのです。
マッドマックスの死亡事故は映画の宣伝のためでしたが、実際にスタントマンが事故で死亡しても、映画はそのまま製作されて公開されます
映画「クロウ」では主役のブルース・リーの息子さんが空砲の筈の銃に実弾が入っていたため死亡していますが、代役の顔にCGで顔を張り付けて完成させています。
「ワイルド・スピード SKY MISSION」も完成直前に主要キャストのポール・ウォーカーが途中で死亡して、残りの出演場面には外見の似た弟のケレイブが代役として参加し、ウォーカーさんの顔をCG合成するという最新技術が使われています。