前田瑶介さんはその場で使った水を、その場できれいにして98%も再利用を可能とした「WOTA BOX(ウォータボックス)」などを開発・販売するwota社長。
2020年にはForbes JAPAN「30 UNDER 30 JAPAN」モンブラン特別賞も受賞した前田瑶介さんの気になるプロフィールをまとめています。
前田瑶介wikiプロフィール
名前:前田瑶介
出身地:徳島県美馬市
出身高校:脇町高等学校
最終学歴:東京大学大学院工学研究科建築学専攻(修士課程)修了
職業:WOTA株式会社 代表取締役CEO
特技:阿波踊り・競技ダンス
前田瑶介さんは小学校1年生の頃から早くも身近な生物を対象に研究活動に取り組んでいます。
最初はカブトムシの研究から始めて、スパイダーマンの影響で小学6年生から中学生にかけては、蜘蛛の糸の強度を測る研究に取り掛かっています。
時にはインターネットを使って、大学教授にも話を聞きながら研究を進め、中学時代にはクモの糸の研究が評価され科学の賞で日本一を獲得。
高校に入学してからは、一転して食用納豆から水処理に使われる成分を採取する研究に没頭し、その過程で生み出した凝集剤が日本薬学会で発表されるまでになります。
そして、東京大学の合格発表のため上京した翌日、前田瑶介さんにとって人生を大きく左右することになる東日本大震災に被災。
水道が使えなくなったことをきっかけに、以前から感心の強かった水インフラの重要性を肌で実感し、以降は水の研究に取り組むようになります。
ちなみに、東京六大学学生競技ダンス選手権で主将を務めていたそうです。
前田瑶介の経歴
前田瑶介さんは大学・大学院で建築学科に所属し都市計画を学んでいます。
在学中に省エネのビル制御システムを開発し売却していますが、世界の国々では水の問題で上下水道システムの発展が進んでいないことを知ります。
これまでの水道とは違う浄水システムの開発の必要性を感じていたところ、大学の先輩が代表を務めていたWOTAを引き続き継ぐ形で代表に就任。
WOTA社長に手運する前にはチームラボで大手住設メーカーのIoT型水回りシステムユニットの開発プロジェクトに所属し建築物の電力需要予測アルゴリズムの開発も手掛けています。
前田瑶介さんが主に開発者として世に送り出したのが水道のない場所での水利用を実現するポータブル水再生処理プラント「WOTA BOX(ウォータボックス)」(2020年度グッドデザイン大賞受賞)
機械内部に設置されたフィルターと最先端のAIが水の汚れを分析、4種類のフィルターで分子レベルまで浄化することで汚染された水を安全な水に浄化して再利用できるもので、排水の98%を循環利用。
一人が使う水量で、100人近くのシャワーや手洗いを届けることができます。
他にも水道を必要としない独立型のポータブル手洗い機「WOSH(ウォッシュ)」を開発。
ドラム缶ほどの小さな機械の中に、水処理場の「浄水機能」と「運用管理技術」など必要な装置がすべて収納されているという画期的な製品。
98%以上の水を再利用できるため街中で、いつでも、どこでも使える「公衆手洗い」の普及を目指し、
20リットルの水を一度補充すれば、連続で500回以上の手洗いができます。
水処理の現場はこれまで長年の経験を頼りにする属人的な世界だったことから、前田瑶介さんは五感をセンサーに置き換え、運用管理のアナログな判断をAI(人工知能)技術で数理モデル化。
効率的なフィルターの交換時期などが自動で判断する水処理装置を世に送り出し、2020年 Forbes JAPAN「30 UNDER 30 JAPAN」モンブラン特別賞を受賞しています。
前田瑶介のツイッターやインスタグラム
前田瑶介のツイッター
@yosukewota
前田瑶介のフェイスブック
@y.maeda927
前田瑶介の高校や大学など学歴は?
前田瑶介さんは脇町高等学校から東京大学に進学し、大学院工学研究科建築学専攻(修士課程)を修了しています。
卒業時には東京大学総長賞も受賞していますが、「世界の発明50」に選出された「ポゼストハンド(Possessed Hand)」で知られる玉城絵美さんも同賞の受賞者ですね。
他にも「かてぃん」のユーザー名でyoutuberとしても活躍しているピアニスト・角野隼人さんも受賞者です。
前田瑶介の年収は?
前田瑶介さんは次なる展望として、自立分散型のまったく新しい水処理事業を始める構想を抱いています。
2025年までに40億人を超える人が水不足に苦しむとも言われる中、解決策の一つは普段利用する淡水の量を増やす案。
海水から塩分や不純物を取り除いて淡水にする技術もありますが、排水の塩分濃度が高まるという致命的な欠点があります。
そうなると周辺の環境負荷が大きくなってしまう。その点、再生利用のほうが優れていることから、2023年から25年の間に、ある都市や地域において水の再処理実験を行う計画を進めているそうです。
家庭で電気を発電し蓄電できるようになったように、水も各家庭で再処理可能な仕組みを作り、
10年以内に元手を回収できるような水インフラを実現することを目指しているそうです。