牧原大造さんは調理師を経て時計づくりの世界に入り、独立時計師となった異色の経歴の持ち主
現在は「DAIZOH MAKIHARA WATCHCRAFT JAPAN」という自身のブランドを立ち上げている牧原大造さんの気になるプロフィールをまとめています。
牧原大造の新作時計がすごい!
「DAIZOH MAKIHARA WATCHCRAFT JAPAN」のブランドコンセプトとして「日本の伝統工芸技術を時計を通じて発信する」ことを掲げる牧原大造さん。
その名を世に知らしめることになったのは「菊繋ぎ紋 桜」でした。
腕時計の文字盤には通常、真鍮(しんちゅう。銅と亜鉛の合金)がよく使われ、装飾が施されるものの、「菊繋ぎ紋 桜」で牧原大造さんはガラスを削り出して細工を施しています。
世界初という、薄さ0.5mという文字盤に、日本の伝統技術の一つである江戸切子の技術を応用し、世界方注目を集めるようになりました。
手巻きムーブメントにも桜がモチーフの彫刻が施されるなど、牧原大造さんが「和」にこだわった細工や装飾が全面にあしらわれている作品です。
2020年11月には新作『花鳥風月』発表。
文字盤は「菊繋ぎ紋 桜」と同じく江戸切子仕様で「目白と桜」があしらわれています。
おしどりのメジロと桜が描かれているが、切子から透けて見られる時計機構の全体で”花鳥風月”を表現する壮大な作品となっています。
牧原大造wikiプロフィール
名前:牧原大造
出身地:愛知県名古屋市
生年月日:1979年8月8日
年齢:43歳
最終学歴:ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
牧原大造さんは高校卒業後の働き方として、
料理人
保育士
時計師
で迷ったそうですが、まずは料理人で働くことに決め調理師専門学校で1年間学ぶと、27歳まで8年間、様々なレストランで料理人を務めています。
特に料理人を辞めようとか、時計師になろうと考えていたわけではなかったようですが、転機となったのは時計好きの牧原大造さんに友人が時計学校「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」の存在を教えられたこと。
時計学校の存在すら知らなかった牧原大造さんは、ここで時計作りの情熱が一輝に燃えあがり、仕事をさっさと辞めて遅咲きながら入学。
牧原大造さんにとって強運だったのは、某メディアへの出演が縁で、スイスに出向いた時、「時計の神様」とも称される独立時計師フィリップ・デュフォー氏に教えを乞う機会を得られたこと。
フィリップ・デュフォー氏は、世界で初めて腕時計にミニッツリピーターを搭載したこと。
トゥールビヨン、永久カレンダーと並んで、ミニッツリピーターは伝統的な機械式時計における複雑機構の最高峰とされる技術です。
牧原大造さんは天才時計師の製造技術を直に学ぶことができたことが、その後のキャリアを広げることになりました。
牧原大造の経歴
牧原大造さんは時計学校「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」を卒業後、もともとは外資系のメーカーに入ることを目指していたそうですが、就職活動の時にリーマンショックが起きてしまい就職難に。
その影響で希望する求人がなかったため、独立の道を選んだそうですが、牧原大造さんの時計製造は、世界的に見ても一風変わっていることで知られています。
時計製造のみならず彫金(エングレービング)まで手掛ける時計職人は世界中でもほとんどいません。
彫金とは金属に彫刻を施すことで、牧原大造さんは時計の外装のみならず、ムーブメント装飾にも自分の手で彫金を施しています。
大手ブランドなどでは時計作りを機械による自動化をしているものの、牧原大造さんをはじめ独立時計師は手作業で行っています。
しかし、彫金に関しては、専用工具を使って、細かなモチーフをあしらっていく技術も必要になり、時計製造とは技術も作業工程も異なります。
その工程すら牧原大造さんは手作業で行っていて、彫金の技術はヒコ・みづの在学中に独学で学んだそうです。
牧原大造さんは独立後、オリジナルの時計を作っている「ドッペルコーポレーション」という機械式腕時計専門店をに時計製作の環境をサポートしてもらうことになり、
「ドッペルコーポレーション」とコラボしたモデルなどを制作。
2019年に日本人3人目の独立時計師アカデミー(AHCI)の準会員となります。
AHCIとは、世界中の特に優れた独立時計師で構成された国際組織で会員の人数はなんと30人ほど。
菊野昌宏さんは準会員になってからも、厳しい審査がを受けて日本人初の正会員となりました。
現在の日本人の会員は菊野昌宏さんt浅岡肇さんという方もいて3人となっています。
菊野昌宏さんは現在はAHCIの正会員となり「不定時法」と呼ばれるかつて日本人時計師・田中久重が江戸時代に製造した「万年時計」をベースとした時計作りで知られていて、
代表作には「朔望(値段500万円)」や「折鶴(値段4000万円以上)」などがあります。
牧原大造の独立時計師とは?
独立時計師とは、どこのメーカーにも属さず部品をほぼすべて手作りし、1年もの歳月をかけて1人で時計を作り上げる職業。
部品のひとつひとつの組み立てから完成まで、すべて一人で行い、
菊野昌宏さんは独立時計師を生業としている人が入会している「AHCI(独立時計師協会)」に日本人ではじめて入会が認められました。
独立時計師アカデミー(Academie Horlogere Des Createurs Independants 、AHCI)とは1985年に結成され、数十人の独立時計師から構成された国際的な組織です。
牧原大造のツイッターやインスタグラム
牧原大造のツイッター
牧原大造のインスタグラム
牧原大造のフェイスブック
牧原大造のブログ
牧原大造の高校や大学など学歴は?
牧原大造さんの通っていた高校については学校名は明らかになっていないものの、調理師学校を経て「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」に入学しています。
一足早く独立時計師となる菊野昌宏さんも実は「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」の出身で、菊野昌宏さんも独立時計師になる前から同学校に訪れて講師をしたり作品作りをしていたそうです。
牧原大造の年収は?
牧原大造さんが手掛ける時計の数は大企業と異なり全て一人で製作しているため、年間生産数は100本にも満たないようです。
1本に半年~1年かけることもあるそうですが、「菊繋ぎ紋 桜」の価格は税込みで558万円(世界限定生産8本)。
仮に1年に1か月で1本ペースで100万円以上の時計が売れるとすると、牧原大造さんの年収は少なく見積もっても1000万円以上。
その年によって変動はあるでしょうが、良い年には5000万円以上になることもありそうですね。